え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

チャップリンの独裁者

2023年02月20日 | コメディ
1940年 アメリカ 126分 モノクロ トーキー 風刺/コメディ
監督・製作・脚本/チャールズ・チャップリン
出演/チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード

(80点)ヒトラーが全盛期のときに笑いを武器に独裁者と戦争を痛烈に批判した社会派風刺コメディの名作

ドイツによく似た国トメニアでヒトラーによく似たヒンケルが独裁政治を行っていた。
ユダヤ人街にはヒンケルに似た床屋がいて第一次世界大戦の後遺症で長らく入院していた。まだ第一次世界大戦が終わったばかりと思い込んでいてヒンケルの台頭もユダヤ人が迫害を受けていることも知らぬまま数年ぶりに我が床屋に戻って来た。
そこで軍人に暴力を振るわれたり、隣のねーちゃんとイイ仲になったり、強制収容所に入れられたり、脱走したり、何故かヒンケルと入れ替わってヒンケルとは真逆の世界平和を訴える演説をするのであった。

 
反ナチの闘いと家族愛を描いた「ラインの監視」を観たらどおしてもコレが観たくなってしまった。
昨年11月のブラックフライデーの時にチャップリンBlu-ray BOXを衝動買い。父親が映画好きでチャップリンも好きで物心ついた頃からチャップリン映画は慣れ親しんでいたのだった。
Blu-rayのブックレットによればチャップリンとヒトラーは同じ年の四日違いで生まれたとのこと。全くの偶然で同じ時期にチョビ髭スタイルになったらしい。
映画冒頭に「ヒンケルとユダヤ人理髪師が似ているのは全くの偶然である。」とあるが、チャップリンとヒトラーが似ているのも偶然。しかし似てるが故にチャップリンはヒトラーと真逆の方法、恐怖や暴力に対して笑いと救いで闘いに挑む。
製作中、ドイツやヒトラーからばかりでなく当時は同盟国だったアメリカからも妨害を受けたとか。映画が完成し公開されるときにはヒトラーがヤバい奴と言うことは知れ渡っていた。製作中は当たらないと言われ続けた映画も大ヒット。ヒトラーの演説を茶化すことによってヒトラー最大の武器演説を封印させたらしい。
今現在まだ世界はあちこちで戦争をしている。なんか第二次世界大戦が始まるときと似た構造で動いているような。
映画自体はチャップリン喜劇らしく戦争コント独裁者コントのノリで娯楽映画として楽しく観れるので馬鹿なことやってないで映画観て笑っとけばいいのに。

  
(2023年2月19日「ラインの監視」鑑賞直後鑑賞)
余談だがブログ書く際にオリラジあっちゃんの「チャップリンVSヒトラー」解説動画を見たのだが人の描いた書物を解説しているのだが、その熱い弁舌姿にちょっと引くものを感じた。あんなに熱く語っといて映画本編をちゃんと観てないみたい。YouTube動画で演説シーンとかは見てるみたいだが、あの熱弁は芸風とは言え「独裁者」観てから見るとちょっと笑えなかった。まあ多分本当はYouTube動画とかでちゃんと観てるとは思うし、あの熱弁で「独裁者」を観る人がいるなら全然いいのだが。

ラインの監視

2023年02月19日 | ドラマ
1943年 アメリカ(ワーナー) 114分 ドラマ/戦争プロバガンダ
公開 北米:1943年8月27日 日本:1946年3月28日(戦後)
監督/ハーマン・シュムリン 原作/リリアン・ヘルマン(戯曲) 脚本/ダシール・ハメット
出演/ベティ・デイヴィス、ポール・ルーカス、ルシル・ワトソン、ジェラルディン・フィッツジェラルド
第16回アカデミー賞・主演男優賞(ポール・ルーカス)受賞
         ・ノミネート/作品賞、助演女優賞(ルシル・ワトソン)、脚色賞

(60点)戦時中に作られた戦争プロバガンダでアメリカに亡命した反ナチ活動家の夫婦愛を描く賞取り映画

1940年、ドイツ人のエンジニアであるクルトはアメリカ人の妻サラと3人の子供たちと共に妻の実家であるアメリカにやって来る。
クルトは反ナチの活動家で家族の安全とアメリカでの反ナチ活動をするため亡命したのだった。
18年ぶりに娘が帰ってくることに喜ぶ大金持ちの母親や家族だったが、その中に亡命者の密告で金をせしめる小悪党がいた。

 
第二次世界大戦の戦時中1941年に上演された舞台を主演男優、初演演出家、原作者のパートナーによる脚色で映画化。アカデミー賞にノミネート受賞を果たした戦争プロバガンダ映画。
10枚組1800円の廉価DVD-BOXに収録されている順に観て行こうとした二本目。面白くはないので見終えるのに二週間かかってしまった。
80年前の映画で1枚相当180円とは思えない程綺麗な画質ではあったが、元が舞台劇だからか舞台劇のような会話劇だった。
簡単に言うと、怪しいドイツ人には気を付けなはれ、でも良いドイツ人もおるよ、アメリカの正義を示すため立ち上がるのだ!!と言うことか。世界史や映画史を知る上では興味深い作品かも。こういう映画こそ当時のことを教えてくれる特典映像とか欲しいのだが廉価BOXの一枚でしか商品化はないかも。ネット検索してたら元祖悪女女優として知られるベティ・デイヴィス特集として紹介されていた。今作では一転してアメリカの良き妻良き母として聖母的な役だった。私はなんとなく名前だけ聞いたことがある程度だったので美人お母さんとしか見てなかったが悪女女優のイメージを知っている人から見ると違和感があるらしい。
見終えた後、本当は廉価BOXの次の作品を観たかったが、どおしてもその時代の関連作でもある「チャップリンの独裁者」をちゃんとは未見だったし所持していたので続けて観ることに。


(2023年2月3日くらいから2月19日休み休み鑑賞 所持DVD)

ケイコ 目を澄ませて

2023年02月13日 | ドラマ
2022年 日本 99分 ドラマ/アート系
監督/三宅唱
原案/小笠原恵子
出演/岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、仙道敦子、三浦友和

(79点) 耳の聞こえない女子プロボクサー岸井ゆきののいる風景

実在のろうあ者の女性ボクサーの自伝を原案にして描かれるコロナ渦の東京下町の風景映画。
先天的に耳の聞こえないケイコだったがプロボクサーになり二戦目を行う。判定でなんとか勝ったがボコボコにされ気落ちしてしばらく試合はしたくないと思っていたらボクシングジムが経営難と社長の病気で廃業することに。しかしそんなことと関係なしに荒川の橋を電車は行き来するのだった。そしてそんな橋の下でケイコはシャドウし、社長はそれを見つめたり、バイト中の対戦相手がひょっこり挨拶しに来たりして、しかしそんなことと関係なしに今日も荒川の橋の上を電車は行き来するのだった。

 
2022年度のキネ旬ベストテンの一位になっていたので気になって観に行ったが思ってた映画とは違った。先天的に耳の聞こえないろうあ者の女性ボクサーを描いた感動作かと思っていたら東京の下町の風景の中にいる岸井ゆきの映画だった。そうだったキネ旬で一位になるような映画だった。名古屋のテレビ局メーテレの60周年記念作だったことも気になり観に行ったのだが東京の話だし内容的にはメーテレとは関係ない映画だった。面白くも楽しくもなくそれを求める映画でもないが映画館で観ればキネ旬で一位になる映画なんだなーと思って観ることの出来る映画だった。とりあえず岸井ゆきのは可愛かった。可愛い岸井ゆきのが頑張っている映画が観れただけでまあいいか。個人的にこの映画の岸井ゆきのが職場の後輩で心が折れて退社した女の子にちょっと似ていたので、ちょっとその女の子と被せながら観てしまった。

(2023年2月13日センチュリー1にて有料鑑賞1500円)

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 3Dドルビー

2023年02月09日 | SF
2022年/アメリカ/192分/20世紀FOX/配給:ディズニー/SF・アクション・CGアニメ
監督・脚本/ジェームズ・キャメロン
出演/サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー
   スティーブン・ラング、ケイト・ウィンスレット、クリフ・カーティス

(70点) 500億円三時間越えの壮大なCGアニメ、魅力の薄いキャラによる小粒な超大作

アバターのくせして子供いっぱいこさえて幸せな日々がつづいていたが脱走兵は許さないと地球から鬼軍曹がやって来るのだった。家族を守ると言う建前で村を捨て海にやって来たアバター一家だったが、鬼軍曹が襲ってくる。関係のなかった海の民の家が焼かれ秘密裏に殺されていたクジラが堂々と殺され海の民激怒。家族さえ無事ならそれでええアバター親父に従うしかない家族の運命や如何に!

3D上映最終日最終回に無理くり観に行ってきた。本当はI-MAXで観たかったのだが終わってしまっていた。もう今後3D上映で観る機会はほぼ無いと思われるので大スクリーンで3Dで観なければただのCGアニメ、製作費500億円とも言われている映画を2~3千円で観られるのだから安いっちゃ安い?
通常の映画レビューでは大絶賛、クセの強い映画ファンからは酷評を受けているみたい。
酷評を聞いてから観に行ったのでそういう目で観てしまっていたが、途中二時間くらいの地点で時計を観てしまったが、まあ三時間それなりに観れた。
でもなんかゲームのムービー3時間っていう印象。
主人公も悪役も同じくらい嫌な奴だし、全員が脇役キャラ的で映画としてのカタルシスが感じれなかった。
シガニーウィバーの娘が日本のアニメだったらロリでエロく表現されて萌えられたと思うが敢えて性的魅力は押さえられていたので萌えにくい。
この後、三部作ぐらい作られるとかで、あくまでも序章に過ぎないからか壮大なスケールで三時間もかけたのに満足感を味わえないムービーだったような・・・。
3Dの驚異の映像も前作ほどのショックはなく映画館で観た超大作のゲームムービー。可もなく不可もなく普通の異世界ファンタジーの凡作、三時間の超大作と言った感想。


(2023年2月9日ミッドランドシネマ3Dアトモスにてレイトショー2300円)

惨劇の波止場

2023年02月04日 | ドラマ
1930年 アメリカ(MGM) 65分  モノクロ  ドラマ/人情喜劇/サスペンス
原題「Min and Bill」
監督:ジョージ・ヒル
主演:マリー・ドレスラー、ウォーレス・ビアリー、ドロシー・ジョーダン、マージョリー・ランボー

(80点) 漁港の安宿女将が血の繋がらない娘を怒鳴りつける愛情物語り

豪快ばばあミン。漁港の安宿兼酒場の女主人ミン。血の繋がらない娘を怒鳴りつけて働かせいてるが実は娘が大好き。娘もそれを分かっているが警察が教育者たちが許さない。しかし年頃になった未成年の娘が酔っ払い口説かれるこの環境は良くないと思い娘を追い出し学長に預けるミン。そんなとき娘には死んだことにしていた本当の母親がやって来る。その女は酔いどれ娼婦で娘に自分の世話をさせようとしていた。こんな女が母親と知ったら娘の人生は台無しになってしまう。有り金はたいて娘を遠い学校へ追い出すように避難させるミン。数年後、立派になった娘は玉の輿に乗って帰ってくる。しかしそのとき本当の母親もまたやって来て玉の輿に乗った娘に寄生しようとする。ミンはミンはっ!!

タイトルが血まみれ惨殺ホラー、ジャーロ系映画のようであるが、どちらかと言うと吉本や松竹の新喜劇な人情もの。すれ違う母娘の情愛をうたった人情喜劇から喜劇の部分をバイオレンスにしたような印象の映画。ラストの光と影の人生模様のシーンは古い時代の古典的な演出が今見ると逆にうわっと思ったりする。主演のババアはこの演技でアカデミー主演女優賞をとったそうな。
原題は「ミンとビル」ビルは漁師でミンの酒場に下宿していてミンの理解者で友人、娘の父親的存在のオジサンでもあるが物語としてサポート役的な位置づけといった印象。
格安DVDでの鑑賞だったが十分キレイで程よい短さがそれなりに楽しめる映画だった。




(2023年2月1日鑑賞廉価DVD-BOX10枚組1780円にて鑑賞)


一度は観たい 珠玉の 名作映画 革命児サパタ DVD10枚組

2023年02月03日 | その他、雑記など
版権切れ廉価DVDセットの新商品がなんか凄いかも

昨年、勢いに任せて10セット以上買ってしまった書店売り廉価DVDセットの新商品がちょっと凄そう。革命児サパタ!!こ、これって「まんが道」で二人が興奮して観に行った映画じゃないか!? まんが道でしか聞いたことのない映画だったが、あったんだ。コレは観なくては!! と言う訳で購入したが、他のタイトルもなんだか凄い。「地球の制止する日」や「キャットピープル」、「虹をつかむ男」まで入ってる。ジャンル的に統一感はないような。通な名画座のオールナイト興行のようなラインナップ。ちょっとコレは順番ずつ観て行こうかと思っている。今のところ一本目の「惨劇の波止場」を観て、二本目「ラインの監視」で二週間かかってしまったが。

 

2023年1月12日発売 版権切れ名作映画DVD10枚組 15 時間 7 分 販売元 ‏ : ‎ 株式会社コスミック出版
定価1800円(税別) ヨドバシカメラにて税込み1780円にて購入(プラスポイント10%)

1. 惨劇の波止場
 
65分 モノクロ 1930年
原題「Min and Bill」
監督:ジョージ・ヒル
主演:マリー・ドレスラー、ウォーレス・ビアリー
宿屋を営む女主人と、彼女が幼い頃から育てた実子ではない娘とのドラマを描く。
不器用ながらも愛情深い女主人をマリー・ドレスラーが熱演し、アカデミー賞主演女優賞を受賞!
★★★
オバサン女優熱演の人情喜劇だが愛情をまるっきり感じられない愛情表現に戸惑いつつ、シニカルでシンプルな展開に開いた口が塞がらないが面白いかも。昭和の女の子向け貸本漫画っぽい名作映画といった印象。2023年2月1日鑑賞。

2. ラインの監視
  
107分 モノクロ 1943年
原題「Watch on the Rhine」
監督:ハーマン・シュムリン
主演:ベティ・デイヴィス、ポール・ルーカス
第二次大戦が始まり、アメリカのある名家の娘が欧州から家族を連れて帰国した。
レジスタンスの夫と、彼を支える妻と家族の傑作ドラマ。アカデミー賞主演男優賞受賞作!
★★
戦時中に作られた舞台劇の映画化で、怪しいドイツ人には気を付けなはれ、良いドイツ人もおるよ、アメリカの正義を示すのだ!!的な戦争プロバガンダ映画。映像は美麗だが舞台的な会話劇でいろいろと意義深いが面白くはない。2023年2月19日鑑賞。

3. 男の世界
   
90分 モノクロ 1934年
原題「Manhattan Melodrama」
監督:W・S・ヴァン・ダイク二世
主演:クラーク・ゲイブル、ウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ
幼なじみで親友の男二人は、大人になり暗黒街の顔役と地方検事という対立する道へと進むが……。
熱い男の友情をクラーク・ゲイブルとウィリアム・パウエルが見事な演技で魅せる感動作!
★★★
ヤクザなゲイブル、実直なパウエル、そんな二人の男を結果翻弄するマーナ・ロイ。美男美女の友情と恋を描いた暗黒街モノのプログラムピクチャーとしては秀作か。画質も十分キレイ。2023年2月21日鑑賞。

4. ラベンダー・ヒル・モブ
81分 モノクロ 1951年
原題「The Lavender Hill Mob」
監督:チャールズ・クライトン
主演:アレック・ギネス、スタンリー・ホロウェイ
金を銀行へ輸送する責任者の男が、ある日、巧妙な金塊強奪計画を思いつき、実行へと移すが……。
駆け出し時代のA・ヘプバーンが冒頭で出演する犯罪コメディの傑作!

5. 四十二番街
89分 モノクロ 1933年
原題「42nd Street」
監督:ロイド・ベーコン
主演:ワーナー・バクスター、ルビー・キーラー、ビービー・ダニエルズ
ブロードウェイの大物製作コンビが、有名演出家と売り出し中の女優を使い、ショーの新作へと乗り出す。
B・バークレイの振付によるラストの豪華なミュージカルシーンが圧巻!

6. 革命児サパタ
113分 モノクロ 1952年
原題「Viva Zapata!」
監督:エリア・カザン
主演:マーロン・ブランド、ジーン・ピータース
20世紀初頭、メキシコ革命の英雄として知られるE・サパタの半生を名匠エリア・カザンが描いた伝記ドラマ。
サパタの兄を演じたA・クインがアカデミー賞助演男優賞を受賞。

7. 地球の静止する日
88分 モノクロ 1951年
原題「The Day the Earth Stood Still」
監督:ロバート・ワイズ
主演:マイケル・レニー、パトリシア・ニール
ワシントンに突如、謎の飛行物体が着陸。
果たして宇宙人の目的とは!?
2008年にK・リーヴス主演で『地球が静止する日』としてリメイクされたSF映画の古典的名作!

8. キャット・ピープル
73分 モノクロ 1942年
原題「Cat People」
監督:ジャック・ターナー
主演:シモーヌ・シモン、ケント・スミス
セルビアのある村に伝わる猫族の邪悪な伝説。
猫族の血を引き苦悩する娘を、渡米後のフランス女優シモーヌ・シモンが好演。
ジャック・ターナー監督の代表作でもある古典ホラーの傑作!

9. 陽気な幽霊
91分 カラー 1945年
原題「Blithe Spirit」
監督:デヴィッド・リーン
主演:レックス・ハリソン、コンスタンス・カミングス、ケイ・ハモンド
最初の妻と死別後、再婚し幸せな生活を送る小説家が、本のネタ集めに交霊会を催す。
すると、最初の妻の幽霊が現れ……。アカデミー賞特殊効果賞を受賞した傑作コメディ。

10. 虹を掴む男
110分 カラー 1947年
原題「The Secret Life of Walter Mitty」
監督:ノーマン・Z・マクロード
主演:ダニー・ケイ、ヴァージニア・メイヨ
空想癖をもつ冴えない男が、ある日、空想に登場する美女に酷似の女性と出会い事件に巻き込まれていく。
J・サーバーの短編小説が原作で、2013年に『Life!』としてリメイク。

ミスタームーンライト 1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢

2023年02月01日 | ドキュメンタリー
2023年 日本(配給:KDDI、WOWOW) 102分 ドキュメンタリー
監督/東考育
出演/高嶋弘之、高橋克彦、湯川れい子、財津和夫、加山雄三、浦沢直樹
   黒柳徹子、奥田民生、尾藤イサオ、松本隆、ミッキー・カーチス

(0点)個人の感想だがそういう映画だと覚悟が必要?爺さんが喋るだけのドキュメントお題はビートルズ武道館公演

1966年あのビートルズが日本でコンサートを行った。ビートルズを日本に呼んだ人とあの時の熱狂とビートルズと私について爺さん婆さんたちに喋らせたドキュメント。ビートルズの映像は画質の悪い資料映像が少しだけ、曲は権利の関係かほぼなし。ビートルズのドキュメントだと思って観ると馬鹿みるぜ。爺さんたちの思い出話に付き合うだけのドキュメント。ビートルズや洋楽、ポップス、あの時の熱狂に興味があれば楽しいと思えるのかも・・・。

魔が差して観てしまったのが悪かった。
ビートルズ愛を感じられないビートルズ愛を語る映画だった。
ミスタームンライト、確かに太陽のようなビートルズの光に照らされた現在はお月様のようなクレーターだらけの爺さんたちに焦点をあてたドキュメンタリーではある。
そう言えば私はドキュメンタリーが嫌いだった。特に爺さん婆さんたちが当時の出来事を語るだけのドキュメントが観ていて楽しくないので嫌いだった。
「ホドロフスキーのデューン」とか「鳥の道を超えて」とかいくつかの面白いドキュメントを観てしまって、うっかりドキュメントが苦手だと言うことを忘れてしまっていた。
公開直後のレビューを参考にしてしまったが、そのときは絶賛のレビューしかなかったが、あれはおそらく関係者か、またはコレを面白いと思った人の意見。映画観た後でもう一度レビュー観に行ったら低評価のレビューも載っていた。早まった。
途中ウトウトして一番面白いところを観てなかった可能性もあるが、でも、ビートルズの楽曲は使われていなかったように思う。
ビートルズに詳しくないのでBGMがビートルズの曲だったかどうかは判別付かないが、おそらく権利の関係で使えなかったのではないか? でも金使えば使えたと思う。ビートルズの曲も使えずにビートルズのドキュメンタリーは駄目だよ。これはビートルズのドキュメントではなくビートルズ日本公演を作った人たちのドキュメントと言い切ったとしても駄目だよ。
オープニングやエンディングに無駄に登場するモデルさんの意味は?
なんか2018年の「ピース・ニッポン」と被った。アレも酷い映画だった。
落ち込みながら映画館を後にした。極寒の1月31日の夜、病気になりそうなほど気が沈んだ。こんな思いをするのならもう映画なんか観ない。と思う程気が沈んだ。次の日はファーストデーで映画が安く観える日で「すずめの戸締り」か「かがみの古城」か「金の国、水の国」か「アバター」あたりを観に行きたいと思っていたが行かなかった。アニメばっかり・・・。


(2023年1月31日ミッドランドシネマにてクーポン使って1000円で観たのがせめてもの救いか)

バトルライン

2023年01月28日 | ボードゲーム
2000年 ドイツ 作者ライナー・クニツア 二人用カードゲーム 約30分
日本語版 メーカー/クロノノーツゲーム 2016年 定価2750円

★★★★★ 二人用ボードゲームの最高峰と言われているが、やっと面白さが分かってきた?

赤い女の子のような駒を机に並べ互いが軍隊を率いてポーカーゲームでその女の子を取り合う600以上のボードゲームを作り続ける巨匠ライナークニツアの代表作にして二人用ボードゲームの最高傑作と言われるカードゲーム。

10回目くらいにしてようやく面白さがわかってきた!!
傑作だ傑作だと言われていたので買ったはいいがイマイチ、ハマれなかった。
でも傑作だ傑作だ二人用の名作だ最高峰だとボードゲーム界隈では言われていたので頑張って何回かやってみたが良く分からない。でもボードゲームの本やボードゲームの紹介動画やボードゲームの口コミサイトで傑作だ名作だ最高峰だとたびたび取り上げられているのでそんな凄いゲームの面白さに気づけないのは私が悪いゴメンナサイ生きていてスミマセン。そんな気持ちで久しぶりにプレイしてみたのだが、面白いじゃないかっ!!いやまあ久しぶりにプレイする前にプレイ動画をチェックした時点でコレ面白いかもと思っていたのだが、ようやくこのゲームの面白さを垣間見れた気がした。
なんかヒリヒリする。互いに確実に女ゴマを取るために一番強い役札ロイヤルストレートフラッシュを出しあっていくのだがそうそう三枚強いカードが揃うわけがない二枚出して三枚目を出さないのは敢えて出さないのか出せないのかハッタリや戦術カードなる卑怯とも言える正式な反則技を駆使しつつ相手を追い詰めたり逆に追い詰められたりしつつ過半数五人の女の子を手中に収めるか仲良し三人組をモノにできたら勝ち。お、お、漢(オトコ)なら絶対に負けられない闘いが机の上にはあるっ!!!


ビリーバーズ

2023年01月22日 | 城定秀夫監督作品
2022年/日本/118分/R15+/ドラマ・サスペンス・ポルノ
脚本・脚本/城定秀夫 原作/山本直樹
出演/磯村勇斗、北村優衣、宇野祥平
   毎熊克哉、山本直樹

(85点) 山本直樹印の城定映画、ちゃんとポルノ

三人の男女が無人島で共同生活。
ニコニコTシャツ着て、みんなの為に頑張りましょう。
世間からはセックス教団と呼ばれているけれどHなことはいけません。
でも副議長のオッパイや脚が気にかかる。ああ、やっぱりそんなことに。そうこうしているうちに、あんなことに。そして無人島にいっぱい人がやってきて、こんなことに。死んだと思ってたあの人はそんな所に。そして私はこんな所で私の中のあの人と、
何処かへ。

最近、城定監督作を検索すると「ビリーバーズ」の城定監督と出てくることが多かった。しかし私は「ビリーバーズ」を知らなかった。ゲオに置いてあったので借りて観た。まだメジャー寸前の城定映画。この作品も磯村勇斗と言う、そこそこ有名俳優を使ってはいるものの、ほぼほぼ三人しか出てなくて他は無名。でも磯村勇斗使ってもきちんと絡みを入れてくれていたので嬉しかった。北村優衣はどれくらいの位置づけの女優さんかは知らないがAVではないみたい。なのにちゃんとヌードしてくれて絡んでくれて、やっぱ女の裸はエンタメだと感謝しながら観た。今後も脱げる女優として活躍して欲しいとも思う。後半、いきなり城定映画とは思えないスケールに一瞬なった。そろそろ城定監督も一般的に有名な映画監督になって欲しいと願うがエロもきっちり出せる映画も撮り続けて欲しい。
正月をまたいで公開してた「夜、鳥たちが啼く」は見逃してしまったが、あれもR15、松本まりかの裸を巨大スクリーンで見逃したのかもと思うと後悔。嗚呼、後悔。


(2023年1月ゲオにて新作をクーポンにて110円にてレンタル鑑賞)

地球を駆ける男

2023年01月18日 | クラッシック
1938年 アメリカ(MGM) 105分 冒険/ラブロマン/コメディ
原題/TOO HOT TO HANDLE
監督/ジャック・コンウェイ 脚本/ローレンス・ストーリングス
出演/クラーク・ゲイブル、マーナ・ロイ、ウォルター・ピジョン、レオ・キャリロ、ジョニー・ハインズ

(85点)スクープ映像求めて世界を駆け巡るクラーク・ゲーブルの恋と冒険の娯楽活劇

ニュース映画の猛烈カメラマンが世界を駆け巡り、戦争や事件のスクープ映像を体当たりでモノにしたり捏造したりライバルを出し抜いたり。そんな中で出会った女性パイロットと恋したり嘘ついたりバレたりジャングル行ってブゥードゥーに巻き込まれつつ行方不明のパイロットを救出したりするクラーク・ゲーブル主演の冒険活劇ロマンスコメディーの快作。

いやー、なかなかです。
映画黄金期のエネルギーとバイタリティーを感じる痛快コメディ。戦場シーンや戦艦の沈没シーン、未開の地の怪しい部族の儀式など見どころ満載。ベラベラ調子良く喋りまくる伊達男クラーク・ゲーブルのノリに巻き込まれ映画はけたたましくテンポ良く展開。
昔シネマテーク等で観た日本映画黄金時代の痛快喜劇(「巨人と玩具」とか「牛乳屋フランキー」とかクレイジーキャッツの映画とか)はこのあたりの映画をベースに作られたのかなーと思いながら楽しく拝見。
10枚組1800円のDVDのシリーズでこの作品の存在を知りクラーク・ゲーブルは好きな役者だしタイトルが良かったので気になった。今の時代では内容的に絶対作れない映画。当時は劇映画をメインに短編コメディや短編アニメ、そしてニュース映画をセットにして上映していたと聞く。まだテレビがなかった当時はニュース映画の役割は大きかったと思う。ニュースをメインに行く人も少なくなかったのかも。しかしこの映画で扱われているように戦争や事故や災害や事件の映像が演出されていたり時に捏造されていたりしていることも感じつつエンタメの一部になっていたのかなと興味深く感じた。
とかなんとか言いつつ普通にムチャクチャで面白いノリノリの馬鹿映画として楽しんだ。
古い作品、安物DVDだが画質に問題はなかった。むしろ85年前の映画でこの画質?!


 

(2023年1月18日所持DVDにて鑑賞)

可愛いだけじゃない式守さん

2023年01月10日 | アニメ
2022年4月~ 全12話(各本編23分) 青春/恋愛
原作:真木蛍五(講談社『マガジンポケット』連載) アニメーション制作:動画工房
監督:伊藤良太 副監督:山中祥平 シリーズ構成:成田良美 キャラクターデザイン:菊池 愛
CAST
式守さん:大西沙織 和泉くん:梅田修一朗 
猫崎 享:松岡美里 八満 結:日高里菜 犬束 秀:岡本信彦 狼谷さん:福原綾香
OP:なすお☆「ハニージェットコースター」
ED:中島由貴「Route BLUE」

(99点) 男前彼女と純情少年のイチャイチャがベースの青春群像劇。時に観るのが辛くなるくらいの多幸感に悶絶。

とっても可愛い美少女の式守さんだが、時々ちょくちょく可愛いだけじゃないカッコイイ式守さんが顔を出す。
不幸体質のカワイイ系男子、和泉君に向かって飛んでくるボールをキャッチ、落ちてくる看板をキック。
和泉君の応援があれば球技大会で活躍し優勝、ボウリングは300点のパーフェクトゲーム。そして和泉君は球技大会ではサッカーボールを顔面で受け保健室、ボウリングで1フレーム2投し両サイド1ピンづつ倒すと言う負のミラクルショット連発で最下位。
そんな二人の恋愛模様と友人・家族のエピソードとともに高校二年の春から冬へ、イベント中心に球技大会・夏休み・文化祭・体育祭、そしてとっておきのデートで締めくくる。
よくよく考えると美男美女カップルのイチャイチャと仲良し家族・素敵な友人たちとのリア充を見せつけられているだけなのだが、ドジっ子彼氏とアチョーな彼女のカップルコントと愉快な仲間たちの青春群像劇として嫌味なく爽やかで秀逸な作品に仕上がっている。
それだけで映画のようなオープニングとコミカルなゲームのような可愛いエンディングも素敵。


先にタイトルだけ知って「式守」と言う響きから陰陽道的な和風ダークファンタジーを想像していたのだが、放送が終了したあたりから本屋さんでイラスト集とか原作本とか並んでるのを見て美少女系の青春コメディなのかなと思い人気がありそうだったので気になっていた。
他のアニメをチェックしていたらアベマで全話無料配信されているのを発見。しかも配信終了まであと19時間。
その日は休日だったので5~6時間かけて全話一気見した。
ハマった。
その後、DMMテレビと言う配信サービスに知らん間に入会していたのでそこで1話ずつ再度鑑賞。
一回目は一気に見たので気にならなかったが二回目の時は描かれている内容が幸せすぎて眩しすぎて観ているのが辛くなるほどだった。
俺にはあんな青春なかった!いやあったのか? アレは近いうちに入るのか? 主人公ではないが犬束くんや八満さんくらいの位置にはいたこともあったっけ? いや、やっぱりなかった!! などと悶絶しながら観てた。
構成が上手くキャラの魅力も凄く温かい話でチョー面白かったのだが、気になると言えば式守さんの魅力が強すぎて和泉君の魅力が伝わりにくいところ。完璧ヒロインの式守さんがメロメロになるくらいなのだから相当な魅力があるはず。おそらくすこぶる可愛い美少年なのでは?と思う。しかも不幸体質からこけたり物に当たったりしてイケメンの嫌味が抜けている。実写で可愛い系イケメンアイドルを使えば解りやすいがアニメだと伝わりにくい。式守さん以外キャーキャー言っている感じが多少は表現されているが薄いので、ちょっと伝わり難くて、そこが気になった。
二回目を見終えてそのまま三回目に突入。
今はレンタルコミックで原作本を読み始めた。四巻まで借りたが続きが貸し出し中。アニメで描かれていない巻に入ったらどんな感じになるのか楽しみな今日この頃。


(2022年11月アベマにて一気見、2022年12月DMMにて二回目視聴、2023年観たくなるエピソードをザッピング視聴)

シマロン・キッド

2023年01月09日 | 西部劇
1951年 アメリカ 84分 カラー 西部劇
監督/バッド・ベティカー
出演者/オーディ・マーフィ、ビヴァリー・タイラー、ジェームズ・ベスト、
    イヴェット・デュゲイ、リーフ・エリクソン

(80点) 高倉健の任侠映画のノリを感じた、それより前の実録無法者西部劇。

みんなあの保安官が悪いや!!
自分の成績を上げるため強盗団の友達と言うだけで牢獄したり暴力で友達を売るよう脅迫したり。
味方をしてくれる保安官もいたがあの保安官が立ちはだかる。
もうこうなったら強盗になるしかなかったんや!!!
しかしこれを最後に足を洗おうとした銀行強盗に失敗。
ボスだった友人がボスだった友人がーーーーっ!!
そしてリーダーに持ち上げられ次こそ最後の大仕事の列車強盗金塊すり替え大作戦でまさかの裏切り。
一緒に逃げようカワイコちゃん。しかしカワイコちゃんは決断するのだった。
そんな実在したシマロンキッドのお話し。


西洋チャンバラセットに続いて西部劇セットから一本。
なんかノリが東映の高倉健主演の実録任侠映画っぽかった。と言うか東映がコッチを模倣しているのだろうけど。
不器用なキッドより強盗仲間の舎弟的な扱いのエルビス的兄ちゃんとその彼女の方が魅力的だった。
若干の低予算感はあるがプログラムピクチャーの西部劇として十分な面白さ。
ただ見終えた直後からラストシーンが思い出せず自分の記憶力に不安を覚えたのだが、ラストシーンをもう一度確かめようとDVDを起動させたら最後まで観てなかったことが発覚。トイレだか飯だかで中断していたのだった。そんなことも忘れてラストシーンを思い出そうとしていた私の記憶力に恐怖を覚えるのだった。




(2023年1月2日所持DVD西部劇10枚1800円セット駅馬車より鑑賞)

74年前映画で安物DVDだが画質に問題なし、カラーもそれなりにキレイ。

怪傑ゾロ

2023年01月05日 | アクション
1940年/アメリカ 20世紀FOX/カラー/94分/アクション
監督/ルーベン・マムーリアン
出演/タイロン・パワー、リンダ・ダーネル

(80点) 悪政市長に挑む謎のマスクヒーロー80年前の映画ゾロ参上

悪政に苦しむ市民を救うため軟弱な貴族を装いつつ正義のマスクマンとして闘うタイロンパワーのスター映画。そしてチャンチャンバラバラ。

昨年、版権切れの安物セット(10枚組1800円)を大量購入したので、どんどんと消化しなければいけない。「ちょっと思い出しただけ」が(個人的には)つまんなかったのでお口直しにスター映画の爽快な娯楽活劇としてコレを観る。名前だけは聞いたことがあるタイロン・パワーの活躍だけを描く痛快スター活劇だった。「ゾロ」は子供の頃「アランドロンのゾロ」を観たことがあった。今回のコレは軟弱な貴族の割にずっとカッチョイイのが気にならなくもないが、まー充分面白い。馬に乗って橋から川に飛び込んで逃げるシーンやクライマックスの群衆での合戦シーンなど無茶なアクションは見ごたえ十分。



(2023年1月2日所持DVD鑑賞、画質に特に問題なし、カラーもそこそこ綺麗)

ちょっと思い出しただけ

2023年01月04日 | ドラマ
2022年/115分/日本/ドラマ、ラブストーリー
監督、脚本/松居大悟
出演/池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実、安斉かれん
   成田凌、國村隼、永瀬正敏

(45点) 何がイイのー?と言うのが個人的感想の世間的評判の良い映画

ちょっと思い出す。タクシー運転手を務める伊藤沙莉はかつて恋人だった池松壮亮のこと、今は舞台照明の池松壮亮は怪我でダンサーの道を諦めたこと。その近くにいた人、周りに存在していた人、ただ通り過ぎて行った人、同じ過去の時間を違う思い出が、ちょっとした瞬間にふとよぎる。コロナ渦の現在からあの時を思い出す。でもそれは、ちょっと思い出しただけ。

なんかスゲー評価が高かったから観て観たけど私には面白くなかった。観るのを止めたくなるほどではなかったが後半はまだ終わらないのかなーと思った。時間の流れがつかめなかった。コロナ渦の時代を描いていた導入部は面白いと思ったが、その後の回想部分の法則が分からなかった。誰の為の映画だよと思ったりもしたが、特典映像としての予告編やファンの映画レビューを見て、クリープハイプの曲とその曲の元となったジャームッシュのナイト・オン・ザ・プラネットをもとに同じ一日を過去へと戻って行く構成の映画と知った。そんな予備知識がないと楽しめない映画なのかも。もう一回それを踏まえて観たら面白くなる可能性はあるが、役者もノリも雰囲気も好きなタイプではないのでもう観ない。
ただジャームッシュの「ストレンジャーザンパラダイス」も一回目は面白さが分からなかったけど二回目観て喜劇だったことに気付いたので、コレももう一回観た方がいいんだろうけど、観ない。


(2023年1月1日ゲオレンタル鑑賞55円)

ラストナイト・イン・ソーホー

2023年01月03日 | サスペンス・ミステリー
2021年/115分/R15+/イギリス/サスペンス、ホラー、青春
監督/エドガー・ライト
脚本/クリスティ・ウィルソン=ケアンズ、エドガー・ライト
出演/トーマシン・マッケンジー、アニヤ・テイラー=ジョイ、
   マイケル・アジャオ、マット・スミス

(90点) なんか怖くないサスペリア?

有名デザイナー学校に合格し希望に胸を膨らませて田舎からロンドンはソーホーにやって来たエロイーズちゃん。でも寮生活に馴染めず一人暮らしすることに。もともとミエル体質だったエロイーズちゃんだったが一人暮らしを始めた夜に1960年代にタイムスリップしたような感覚に襲われる。1960年代に歌手を夢見てソーホーにやって来た同い年くらいのサンディーちゃんにシンクロ。順風満帆に歌手の夢を掴めるかと思いきや悪い男に引っかかって売春婦のような生活をおくらされることに。シンクロしちゃっているエロイーズちゃんもたまったもんじゃない!次々と襲い掛かるオッサンたち、現実と夢の境界線を失われ狂気の世界で病んでいく。そして最悪の事態と真相が迫って来るのだった。

どこにも評されてはいないようなので私の勝手な思い込みなのかも知れないが、なんか観ていてサスペリアを感じずにはいられなかった。
ヒロインのトーマシン・マッケンジーは細身で目の大きな印象はジェシカ・ハーパーに似ていると思った。ドイツのバレエ学校がロンドンのデザイナー学校に変わっただけ。後半の展開はサスペリア2を思わせる真犯人が出てきて当然こおなったら最後は洋館が火の海に。サスペリアだけと言うよりもアルジェントオマージュな映画だと思った。そう思って観てしまったので、もう楽しい楽しい。しかもやりっ放し感のあるアルジェントとは違ってアルジェントよりはストーリーがしっかりしていて、ちゃんとまとまっている。いやアルジェントのやりっ放し感も大好きだが。とりあえずヒロインが超かわいいのでそれだけでもう!ジェシカ・ハーパーに似ていると言ったがお胸の大きさは全然違うような・・。た、たまらん!!


(2023年1月1日ゲオセール&サービス価格50円レンタル鑑賞)