え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

ジョン・カーター (3D日本語吹き替え版)

2012年05月20日 | SF
2012年 アメリカ(ディズニー) 133分 SF/アドベンチャー/ファンタジー
監督/アンドリュー・スタントン
原作/エドガー・ライス・バローズ『火星のプリンセス』(創元SF文庫刊)
出演/テイラー・キッチュ、リン・コリンズ、サマンサ・モートン

(90点) ジャンピングヒーロー「ジョン・カーター」火星で英雄伝説!

戦争の英雄としてもてはやされて帰宅すると最愛の妻と子供が死んでいた。
その虚しさに戦場から離れたジョン・カーターだったが軍は戦場へ連れ戻そうと躍起になっていた。
そんなある日ジョン・カーターはいきなり時空を超えて火星に飛んじゃう。
重力の違いから物凄い跳躍力を発揮するジョン・カーターは滅亡の道を辿る火星で敵対する三つの種族の争いに巻き込まれ、やがて英雄として戦うことに。
四本腕の野蛮人に気に入られ、政略結婚をさせられそうなお姫様とラブラブになって、戦争を仕掛ける黒幕の存在が気になりつつ、火星犬にベロンベロンされるのだった。


ターザンの原作者として知られるバローズのスペースオペラの古典をウォルト・ディズニー生誕110周年記念超大作として映画化。
でもアメリカでは映画史に残る大赤字を出すほどの大ゴケをしたらしい。
でも映画としては十分面白い。
ただ若干、ケレン味というかキャラの魅力と言うかワクワクドキドキ感が薄い。
ヒロインも悪くは無いけど、もっと圧倒的な美女でなければ説得力に欠ける。四本腕の奴隷扱いの下女の方がキャラ的には魅力があった。
物凄く勿体無いB級ティスト溢れる超大作。


(2012年5月中川コロナにて有料鑑賞)

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女真剣師 色仕掛け乱れ指

2012年05月17日 | ピンク映画
2011年 日本 60分 オーピー映画 将棋/エロス/熱血/18禁
監督・脚本…田中康文 プロデューサー…浜野佐知 撮影…飯岡聖英
出演…管野しずか、佐々木基子、山口真里、池島ゆたか、
   なかみつせいじ、牧村耕次、那波隆史

ベストテン2位・男優賞(那波隆史)・新人女優賞(管野しずか)・技術賞
★★★★★ 女真剣師が男どもを将棋で倒してイクっ!

賭け将棋で生計を立てる「真剣師」の世界を舞台に、伝説の真剣師と呼ばれた父を持つヒロインが闇カジノの元締めと因縁の対決に挑む姿を描く。
菅野しずかは伝説の真剣師の義父に幼少の頃から将棋を叩き込まれる。長考すると罰としてイタズラされつづけ、やがてその快感から突破口のひらめきをうける勝負スタイルを確立していく。
そんなある日義父が死に闇カジノの胴元の池島ゆたかから借金をしていたことを知る。池島は借金の形に菅野しずかに真剣勝負100人切りをさせる。
強豪相手に妄想でエッチをめぐらせエクスタシーとともに相手の隙を付き勝利していく。
そしてついにラスボス池島ゆたかに挑むのだった。


ピンク映画を超えて、将棋ドラマとしてなかなかの出来栄え。
「ハチワンダイバー」とか「四月のライオン」とか読んでいたのでワクワクした。
この映画の写真を見たときから気になっていたが思った以上に面白い。
とりあえず男優陣が凄い。ピンク映画を代表する男優陣だ。それらを相手に新人女優の菅野しずかの存在感も光る。決して上手くはないが、やっぱりピンク映画はヒロインが魅力的じゃないとね。
健康的な色気とエロい舌使い。た・たまらんッス!
難を言えば敵役が甘い。オーピーカラーの宿命らしいが悪役がもっと悪に徹してくれた方がカタルシスが得られたような気がする。
しかし、まー、これだけの映画を300万程度でせいぜい3日程度の撮影で作られるなんてピンク映画侮りがたし!
授賞式に出てきた菅野しずか嬢はお色気抜群の美少女だった。


(2012年5月13日ピンク映画大賞授賞式にて鑑賞)

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色恋沙汰貞子の冒険 私の愛した性具たちよ…

2012年05月17日 | ピンク映画
2010年 日本 エクセス  60分 猟奇/サスペンス/18禁
監督・脚本…山内大輔
出演/北谷静香、里見瑤子、佐々木基子、
   柳東史、佐々木恭輔、サーモン鮭山、世志男

第24回ピンク映画大賞(2011年度)
作品賞(ベストテン1位)・女優賞(里見瑶子)受賞

★★★★ エグすぎてピンク映画としての興奮度はないがこれもピンク!

顔に包帯を巻いたおどろおどろしいサダコが語りだす欲望と愛と猟奇の26年の生涯。
内向的なサダコは中学生のときに義父と関係を持ち、母親に嫉妬して義父の陰茎を切り落とす。未成年だったため罪には問われなかったが大人になり不動産会社に就職し、社長の愛人となるが本妻に嫉妬し社長の陰茎を切り落とす事件を再び起こす。
社長婦人から懸賞金つき指名手配を受けるが逃げ延びジャンキーの彼と愛欲の日々を過ごすが・・・。


犯罪史に名を残す阿部定事件をモチーフにしたスプラッターピンク映画。
この映画で女優賞を獲得した里見瑶子さん目的で観たが、全然出てこーせん。
主役かと思いきや脇役だったのね。
でもクライマックスにようやく登場したと思ったら一気に持っていってしまった。嗚呼これでは出ずっぱりのヒロイン北谷静香が可愛そうなくらいかすむ。
もっともっとエグいかと思っていたので、思ったよりはしっかりしているがエロス満載なのに股間がまったく反応しないピンク映画だった。
何気に観ると面食らう衝撃作ではある。
今作の前に上映していた『となりの人妻 熟れた匂い』に出ていた世志男が似たような役どころで出ていたのには会場一同爆笑。


(2012年5月13日ピンク映画大賞授賞式にて鑑賞)

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第24回ピンク大賞 授賞式&記念上映会in銀座シネパトス

2012年05月17日 | ピンク映画
ピンク映画ファンの一般投票によって毎年行われているPGピンク映画ベストテンの表彰式をメインとした恒例のイベント<第24回ピンク大賞>が銀座シネパトスにて開催されたので行ってきた。

2010年からピンク映画を見始めてその年は150本ものピンク映画を観たが昨年2011年は15本前後、今年2012年はまだ一本も観ていなかった。

今年ピンク映画50周年を迎えたがピンク映画専門館は続々閉館され製作本数も最盛期年間200本あったとか言われているが現在は40本前後。
ピンク映画ベストテンも今回で最後と言われているのでこのイベントも今年で最後。
今後形を変えてイベントは実施される可能性もあるらしいが、一度は参加したかったので私にとって最初で最後のピンク映画賞の祭典鑑賞となった。

今回の上映作品は全て未見だったこととゲストに里見瑶子さんが来ることがどうしても観に行きたい理由だった。
いや~、里見瑶子さん綺麗だったー!

会場の銀座シネパトスは銀座とは思えない小汚い地下通路の映画館だった。でも会場はちゃんと綺麗。地響きとともに地下鉄の音が始終鳴り響いているけれど、それは味わいとして楽しめた。
177席の会場は8割ほどの入りで150人前後くらいか。そのうち2~3割は関係者だったかも。ゲスト以外でもピンク映画のスターや監督たちがいっぱいいてピンク映画ファンには鼻血もののひとときだった。

トップ4と記念上映の作品はもちろん面白かった。とくに『女真剣師 色仕掛け乱れ指』(オーピー・田中康文監督)が一番気に入った。

しかし、まー里見瑶子さん綺麗だったー!

『痴漢満員電車』(1976年)★深町章(稲尾実)監督 特別賞受賞記念上映のときに隣に深町監督が座られたのにはびびった。

ピンク映画関連の書籍がロビーで売られていてたくさん買ってしまった。
友松監督の最新Vシネを監督自ら手売りしていて倖田李梨さんの粋な計らいで来場している出演女優のサインが付くと聞いて思わず購入。
直接サインはしてもらえなかったけれど里見瑶子さんのサインがもらえてホクホク。

最近は忙しくてピンク映画を観に行かなくなったけれどまた観に行かなければなーと思った一日だった。




2012年5/13(日) 銀座シネパトス
開場 10:30 開映 11:00 終了20:00頃
自由席 ¥2,800(当日券¥3,000)
ぴあリザーブシート座席指定券 ¥3,300円均一
11:00~12:09
『襲られた女』 (1981年/高橋伴明監督)★ピンク映画50周年記念特別上映
12:20~13:20
『となりの人妻 熟れた匂い』(オーピー・後藤大輔監督)
13:30~14:30
『色恋沙汰貞子の冒険 私の愛した性具たちよ…』(Xces・山内大輔監督)
14:45~16:15 
◆ベストテン表彰式◆
(個人部門受賞者)
後藤大輔、小松公典、倖田李梨、里見瑤子、那波隆史、なかみつせいじ、
管野しずか、桃井早苗、飯岡聖英、深町章
プレゼンター:
池島ゆたか監督、日高ゆりあ、倖田李梨
16:30~17:33
『痴漢満員電車』(1976年)★深町章(稲尾実)監督 特別賞受賞記念上映
17:45~18:45
『女真剣師 色仕掛け乱れ指』(オーピー・田中康文監督)
18:55~19:55
『囚われの淫獣』(オーピー・友松直之監督)

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

2012年05月07日 | アクション
2012年 日本(東映) 89分 特撮/ヒーロー
監督/金田治 脚本/米村正二
出演/井上正大 門矢士/仮面ライダーディケイド
  小澤亮太 キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッド
   戸谷公人 海東大樹/仮面ライダーディエンド
   高田里穂 泉比奈
  山田裕貴 ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー
   清水一希 ドン・ドッゴイヤー(ハカセ)/ゴーカイグリーン

(15点) スーパー戦隊と仮面ライダーの夢の競演!だったが・・・駄作だ・・。

なぜか知らねどゴーカイレッドは大ザンギャックの首領としてライダー殺しに精を出し、仮面ライダーディケイドは大ショッカーの代表として戦隊ヒーロー狩りに躍起になっていた。
他のメンツはそんな二人に唖然としているうちにドンドンと殺されていく。
生き残ったゴーカイブルーは逆上し、ゴーカイグリーンはあたふた。
仮面ライダーディエンドは持ち前のヒネクレ癖で真相を追い、ヒナちゃんは生身の女の子なのに怪力で戦闘員とバトル!
そして明らかになる「なんじゃ、そりゃ!?」の真実!!


歴代の仮面ライダーとスーパー戦隊がすべて集結して夢の競演を果たす特撮ヒーロー・アクション。仮面ライダー50人、スーパー戦隊173人に怪人、戦闘員を加えた総勢485人がスクリーンに登場し、壮絶なバトルを展開!
二大ヒーローのメモリアル超大作はなかなかのトホホ超大作だった。
昨年から二ヶ月ごとに公開されてきた映画が思った以上に出来が良い物が多かったのでムチャブリ企画の今作もつい期待してしまったが、やっぱ企画自体ムチャだったか、旨みもサービス精神も感じられない企画倒れの駄作だった。
脚本と演出があまりにもスカスカ。
個人的には女っ気がなくてつまんない。これまでの映画ではそれなりに女っ気があったのにいきなり殺すかピンクとイエロー。
現在放映中のフォーゼとゴーバスターズがほんのゲスト出演というのもなんか肩透かし。
ポスターでは一番前に描かれているのに。
意外と退屈はしなかったが、満足度ゼロ。
観たことを後悔はしないが、満足度はゼロ。


(2012年5月5日中川コロナにて有料鑑賞)

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