え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

銀平町シネマブルース

2023年02月27日 | 城定秀夫監督作品
2022年 日本 99分 ドラマ/映画館/コメディ
監督/城定秀夫 脚本/いまおかしんじ
出演/小出恵介、吹越満、宇野祥平、浅田美代子、渡辺裕之、片岡礼子、藤田朋子
   藤原さくら、日高七海、中島歩、さとうほなみ、谷田ラナ、小野莉奈

(70点) 場末の映画館に集う人々の夢のあとの夢のような小出恵介主演復帰作

何かあって小出恵介は金もなく泊まるところもなく浮浪者から荷物も取られ途方に暮れていた。いかにも怪しい浅田美代子に声をかけられ生活保護詐欺にあいそうなところをそこそこ怪しい吹越満に助けられる。吹越満は場末の映画館のオーナーで小出恵介を倉庫部屋に住ます。行き場のない小出恵介は映画館の仕事を手伝いながら過ごすことに。実は知る人ぞ知るカルトホラーの監督だったらしい。訳あって未完成の「はらわた工場の夜」が劇場60周年のイベントで上映されることになり・・・。

城定監督の新作と言うことで観に行くが、そう言えば最近は娯楽映画しか観てなかったのでこの手の映画をどう面白がれば良いのか困った。エンドロールで脚本「いまおかしんじ」とあって納得。このつまらなさは「いまおかしんじ」のせいだった。ただ観ているときはつまらないけど後から「ひょっとしたらイイ映画だったかも」と思えなくもない映画だった。
映画館で観て良かった。レンタルDVDとかで観てたら開始1分宇野祥平が出てきた所で観るのを止めてたかも。
とりあえず谷田ラナが異常に可愛かった。小野莉奈が場面によっては可愛かった。
城定監督作品らしく超低予算っぽい画面の中なのに地味目の有名人がいっぱい出てて安いんだか高いんだか良く分かんない映画だなーと思いながら観てた。
そう言えばパンフレットのある城定監督作品を私は経験してこなかったのでパンフ買ったよ。1100円もしたよ。谷田ラナも小野莉奈も写ってる写真は可愛くなかったよ。


(2023年2月27日センチュリーにて会員登録5500円して会員料金1100円にて鑑賞)

男の世界

2023年02月24日 | ドラマ
1934年 アメリカ(MGM) 90分  モノクロ ドラマ/暗黒街/友情
原題「Manhattan Melodrama」
監督:W・S・ヴァン・ダイク二世
主演:クラーク・ゲイブル、ウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ

(79点)正義感溢れる知事と暗黒街のボス、幼馴染で親友だったが裁く側と裁かれる側に

幼馴染で親友の二人、子供の頃に同じ船の事故で孤児になるも一方は知事に。もう一方は暗黒街のボスと言う真逆の世界に。それでも変わらぬ友情で結ばれていたが知事はその親友を殺人事件の犯人として裁く立場に。しかしそれは知事を守るために犯した殺人だった。そのことを知る女は二人の間を行ったり来たりのマンハッタン・メロドラマ。
    
ヤクザなクラーク・ゲーブル、実直なウィリアム・パウエル、そんな二人の男を結果翻弄するマーナ・ロイ。美男美女の友情と恋を描いた暗黒街もの。
プログラムピクチャーとしての暗黒街友情恋愛映画として良くまとまった秀作なのかも。
中高生の頃に読んだ漫画の描き方に出てくるストーリー漫画の例題にあったようなストーリー展開、効果的な対比表現のお手本漫画(短編)を読んだようなのような印象を持った。
90年前の映画なので古いけど魅力的な役者と手堅い展開でそれなりに感動。
画質は十分キレイ。これメインで観たい程ではないが10本立ての一本としては充分充分。


(2023年2月21日所持DVDにて鑑賞)

ぼっち・ざ・ろっく!

2023年02月24日 | ボードゲーム
2022年10月~12月 24分×12話 青春/音楽/コメディ
原作/はまじあき (芳文社「まんがタイムきららMAX」連載中)
監督/斎藤圭一郎 シリーズ構成・脚本/吉田恵里香
キャラクターデザイン・総作画監督/けろりら
声の出演/青山吉能、鈴代紗弓、水野朔、長谷川育美

★★★★ 陰キャならロックをやれ!

もうずっとずううっと「ぼっち」の後藤ひとり。テレビでバンドマンが「学生の頃は友達もなくずっと一人でした」と言っていたのにインスパイア。ギターを弾けば輝ける!!とギターの練習に明け暮れる。ネットでは「ギターヒーロー」として伝説になるが相変わらずクラスではひとりぼっち。高校デビューも果たせず学校に「誰かに声かけられるかも」とギター背負って行くも、誰からも見向きもされずただギター背負って帰ってくる日々。しかしある日急遽女子高生バンドのライブに助っ人で出ることに。いきなり人前は無理!と完熟マンゴーの段ボール箱被っての初ライブ。一人突っ込み満載の脳内トーク絶好調のぼっちちゃんの明日はどっちだ!

若干期待外れ、でもこれが令和の青春群像なのか?
昭和世代からのノリからすると、やや盛り上がりに欠ける気がした。ぼっちちゃんに仲間は出来たがクラスメイトや周囲の反応がまるっきり描かれていなかったのがちょっとモヤモヤした。あとアニメだからだろうが、ぼっちちゃん、可愛すぎる。いくらぼっちをこじらせて病んでいようとあんなに可愛い子をぼっちにできるだろうか?と思いながら見てしまった。
でもライブハウスはなんかリアルで良かった。
原作は四コマ漫画らしい。レンタルコミックにあったら読んでみたい。第2シーズンが出来たら続けて観たい。


(2023年2月DMMTVにて5日間くらいで鑑賞)

チャップリンの独裁者

2023年02月20日 | コメディ
1940年 アメリカ 126分 モノクロ トーキー 風刺/コメディ
監督・製作・脚本/チャールズ・チャップリン
出演/チャールズ・チャップリン、ポーレット・ゴダード

(80点)ヒトラーが全盛期のときに笑いを武器に独裁者と戦争を痛烈に批判した社会派風刺コメディの名作

ドイツによく似た国トメニアでヒトラーによく似たヒンケルが独裁政治を行っていた。
ユダヤ人街にはヒンケルに似た床屋がいて第一次世界大戦の後遺症で長らく入院していた。まだ第一次世界大戦が終わったばかりと思い込んでいてヒンケルの台頭もユダヤ人が迫害を受けていることも知らぬまま数年ぶりに我が床屋に戻って来た。
そこで軍人に暴力を振るわれたり、隣のねーちゃんとイイ仲になったり、強制収容所に入れられたり、脱走したり、何故かヒンケルと入れ替わってヒンケルとは真逆の世界平和を訴える演説をするのであった。

 
反ナチの闘いと家族愛を描いた「ラインの監視」を観たらどおしてもコレが観たくなってしまった。
昨年11月のブラックフライデーの時にチャップリンBlu-ray BOXを衝動買い。父親が映画好きでチャップリンも好きで物心ついた頃からチャップリン映画は慣れ親しんでいたのだった。
Blu-rayのブックレットによればチャップリンとヒトラーは同じ年の四日違いで生まれたとのこと。全くの偶然で同じ時期にチョビ髭スタイルになったらしい。
映画冒頭に「ヒンケルとユダヤ人理髪師が似ているのは全くの偶然である。」とあるが、チャップリンとヒトラーが似ているのも偶然。しかし似てるが故にチャップリンはヒトラーと真逆の方法、恐怖や暴力に対して笑いと救いで闘いに挑む。
製作中、ドイツやヒトラーからばかりでなく当時は同盟国だったアメリカからも妨害を受けたとか。映画が完成し公開されるときにはヒトラーがヤバい奴と言うことは知れ渡っていた。製作中は当たらないと言われ続けた映画も大ヒット。ヒトラーの演説を茶化すことによってヒトラー最大の武器演説を封印させたらしい。
今現在まだ世界はあちこちで戦争をしている。なんか第二次世界大戦が始まるときと似た構造で動いているような。
映画自体はチャップリン喜劇らしく戦争コント独裁者コントのノリで娯楽映画として楽しく観れるので馬鹿なことやってないで映画観て笑っとけばいいのに。

  
(2023年2月19日「ラインの監視」鑑賞直後鑑賞)
余談だがブログ書く際にオリラジあっちゃんの「チャップリンVSヒトラー」解説動画を見たのだが人の描いた書物を解説しているのだが、その熱い弁舌姿にちょっと引くものを感じた。あんなに熱く語っといて映画本編をちゃんと観てないみたい。YouTube動画で演説シーンとかは見てるみたいだが、あの熱弁は芸風とは言え「独裁者」観てから見るとちょっと笑えなかった。まあ多分本当はYouTube動画とかでちゃんと観てるとは思うし、あの熱弁で「独裁者」を観る人がいるなら全然いいのだが。

ラインの監視

2023年02月19日 | ドラマ
1943年 アメリカ(ワーナー) 114分 ドラマ/戦争プロバガンダ
公開 北米:1943年8月27日 日本:1946年3月28日(戦後)
監督/ハーマン・シュムリン 原作/リリアン・ヘルマン(戯曲) 脚本/ダシール・ハメット
出演/ベティ・デイヴィス、ポール・ルーカス、ルシル・ワトソン、ジェラルディン・フィッツジェラルド
第16回アカデミー賞・主演男優賞(ポール・ルーカス)受賞
         ・ノミネート/作品賞、助演女優賞(ルシル・ワトソン)、脚色賞

(60点)戦時中に作られた戦争プロバガンダでアメリカに亡命した反ナチ活動家の夫婦愛を描く賞取り映画

1940年、ドイツ人のエンジニアであるクルトはアメリカ人の妻サラと3人の子供たちと共に妻の実家であるアメリカにやって来る。
クルトは反ナチの活動家で家族の安全とアメリカでの反ナチ活動をするため亡命したのだった。
18年ぶりに娘が帰ってくることに喜ぶ大金持ちの母親や家族だったが、その中に亡命者の密告で金をせしめる小悪党がいた。

 
第二次世界大戦の戦時中1941年に上演された舞台を主演男優、初演演出家、原作者のパートナーによる脚色で映画化。アカデミー賞にノミネート受賞を果たした戦争プロバガンダ映画。
10枚組1800円の廉価DVD-BOXに収録されている順に観て行こうとした二本目。面白くはないので見終えるのに二週間かかってしまった。
80年前の映画で1枚相当180円とは思えない程綺麗な画質ではあったが、元が舞台劇だからか舞台劇のような会話劇だった。
簡単に言うと、怪しいドイツ人には気を付けなはれ、でも良いドイツ人もおるよ、アメリカの正義を示すため立ち上がるのだ!!と言うことか。世界史や映画史を知る上では興味深い作品かも。こういう映画こそ当時のことを教えてくれる特典映像とか欲しいのだが廉価BOXの一枚でしか商品化はないかも。ネット検索してたら元祖悪女女優として知られるベティ・デイヴィス特集として紹介されていた。今作では一転してアメリカの良き妻良き母として聖母的な役だった。私はなんとなく名前だけ聞いたことがある程度だったので美人お母さんとしか見てなかったが悪女女優のイメージを知っている人から見ると違和感があるらしい。
見終えた後、本当は廉価BOXの次の作品を観たかったが、どおしてもその時代の関連作でもある「チャップリンの独裁者」をちゃんとは未見だったし所持していたので続けて観ることに。


(2023年2月3日くらいから2月19日休み休み鑑賞 所持DVD)

ケイコ 目を澄ませて

2023年02月13日 | ドラマ
2022年 日本 99分 ドラマ/アート系
監督/三宅唱
原案/小笠原恵子
出演/岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、仙道敦子、三浦友和

(79点) 耳の聞こえない女子プロボクサー岸井ゆきののいる風景

実在のろうあ者の女性ボクサーの自伝を原案にして描かれるコロナ渦の東京下町の風景映画。
先天的に耳の聞こえないケイコだったがプロボクサーになり二戦目を行う。判定でなんとか勝ったがボコボコにされ気落ちしてしばらく試合はしたくないと思っていたらボクシングジムが経営難と社長の病気で廃業することに。しかしそんなことと関係なしに荒川の橋を電車は行き来するのだった。そしてそんな橋の下でケイコはシャドウし、社長はそれを見つめたり、バイト中の対戦相手がひょっこり挨拶しに来たりして、しかしそんなことと関係なしに今日も荒川の橋の上を電車は行き来するのだった。

 
2022年度のキネ旬ベストテンの一位になっていたので気になって観に行ったが思ってた映画とは違った。先天的に耳の聞こえないろうあ者の女性ボクサーを描いた感動作かと思っていたら東京の下町の風景の中にいる岸井ゆきの映画だった。そうだったキネ旬で一位になるような映画だった。名古屋のテレビ局メーテレの60周年記念作だったことも気になり観に行ったのだが東京の話だし内容的にはメーテレとは関係ない映画だった。面白くも楽しくもなくそれを求める映画でもないが映画館で観ればキネ旬で一位になる映画なんだなーと思って観ることの出来る映画だった。とりあえず岸井ゆきのは可愛かった。可愛い岸井ゆきのが頑張っている映画が観れただけでまあいいか。個人的にこの映画の岸井ゆきのが職場の後輩で心が折れて退社した女の子にちょっと似ていたので、ちょっとその女の子と被せながら観てしまった。

(2023年2月13日センチュリー1にて有料鑑賞1500円)

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 3Dドルビー

2023年02月09日 | SF
2022年/アメリカ/192分/20世紀FOX/配給:ディズニー/SF・アクション・CGアニメ
監督・脚本/ジェームズ・キャメロン
出演/サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー
   スティーブン・ラング、ケイト・ウィンスレット、クリフ・カーティス

(70点) 500億円三時間越えの壮大なCGアニメ、魅力の薄いキャラによる小粒な超大作

アバターのくせして子供いっぱいこさえて幸せな日々がつづいていたが脱走兵は許さないと地球から鬼軍曹がやって来るのだった。家族を守ると言う建前で村を捨て海にやって来たアバター一家だったが、鬼軍曹が襲ってくる。関係のなかった海の民の家が焼かれ秘密裏に殺されていたクジラが堂々と殺され海の民激怒。家族さえ無事ならそれでええアバター親父に従うしかない家族の運命や如何に!

3D上映最終日最終回に無理くり観に行ってきた。本当はI-MAXで観たかったのだが終わってしまっていた。もう今後3D上映で観る機会はほぼ無いと思われるので大スクリーンで3Dで観なければただのCGアニメ、製作費500億円とも言われている映画を2~3千円で観られるのだから安いっちゃ安い?
通常の映画レビューでは大絶賛、クセの強い映画ファンからは酷評を受けているみたい。
酷評を聞いてから観に行ったのでそういう目で観てしまっていたが、途中二時間くらいの地点で時計を観てしまったが、まあ三時間それなりに観れた。
でもなんかゲームのムービー3時間っていう印象。
主人公も悪役も同じくらい嫌な奴だし、全員が脇役キャラ的で映画としてのカタルシスが感じれなかった。
シガニーウィバーの娘が日本のアニメだったらロリでエロく表現されて萌えられたと思うが敢えて性的魅力は押さえられていたので萌えにくい。
この後、三部作ぐらい作られるとかで、あくまでも序章に過ぎないからか壮大なスケールで三時間もかけたのに満足感を味わえないムービーだったような・・・。
3Dの驚異の映像も前作ほどのショックはなく映画館で観た超大作のゲームムービー。可もなく不可もなく普通の異世界ファンタジーの凡作、三時間の超大作と言った感想。


(2023年2月9日ミッドランドシネマ3Dアトモスにてレイトショー2300円)

惨劇の波止場

2023年02月04日 | ドラマ
1930年 アメリカ(MGM) 65分  モノクロ  ドラマ/人情喜劇/サスペンス
原題「Min and Bill」
監督:ジョージ・ヒル
主演:マリー・ドレスラー、ウォーレス・ビアリー、ドロシー・ジョーダン、マージョリー・ランボー

(80点) 漁港の安宿女将が血の繋がらない娘を怒鳴りつける愛情物語り

豪快ばばあミン。漁港の安宿兼酒場の女主人ミン。血の繋がらない娘を怒鳴りつけて働かせいてるが実は娘が大好き。娘もそれを分かっているが警察が教育者たちが許さない。しかし年頃になった未成年の娘が酔っ払い口説かれるこの環境は良くないと思い娘を追い出し学長に預けるミン。そんなとき娘には死んだことにしていた本当の母親がやって来る。その女は酔いどれ娼婦で娘に自分の世話をさせようとしていた。こんな女が母親と知ったら娘の人生は台無しになってしまう。有り金はたいて娘を遠い学校へ追い出すように避難させるミン。数年後、立派になった娘は玉の輿に乗って帰ってくる。しかしそのとき本当の母親もまたやって来て玉の輿に乗った娘に寄生しようとする。ミンはミンはっ!!

タイトルが血まみれ惨殺ホラー、ジャーロ系映画のようであるが、どちらかと言うと吉本や松竹の新喜劇な人情もの。すれ違う母娘の情愛をうたった人情喜劇から喜劇の部分をバイオレンスにしたような印象の映画。ラストの光と影の人生模様のシーンは古い時代の古典的な演出が今見ると逆にうわっと思ったりする。主演のババアはこの演技でアカデミー主演女優賞をとったそうな。
原題は「ミンとビル」ビルは漁師でミンの酒場に下宿していてミンの理解者で友人、娘の父親的存在のオジサンでもあるが物語としてサポート役的な位置づけといった印象。
格安DVDでの鑑賞だったが十分キレイで程よい短さがそれなりに楽しめる映画だった。




(2023年2月1日鑑賞廉価DVD-BOX10枚組1780円にて鑑賞)


一度は観たい 珠玉の 名作映画 革命児サパタ DVD10枚組

2023年02月03日 | その他、雑記など
版権切れ廉価DVDセットの新商品がなんか凄いかも

昨年、勢いに任せて10セット以上買ってしまった書店売り廉価DVDセットの新商品がちょっと凄そう。革命児サパタ!!こ、これって「まんが道」で二人が興奮して観に行った映画じゃないか!? まんが道でしか聞いたことのない映画だったが、あったんだ。コレは観なくては!! と言う訳で購入したが、他のタイトルもなんだか凄い。「地球の制止する日」や「キャットピープル」、「虹をつかむ男」まで入ってる。ジャンル的に統一感はないような。通な名画座のオールナイト興行のようなラインナップ。ちょっとコレは順番ずつ観て行こうかと思っている。今のところ一本目の「惨劇の波止場」を観て、二本目「ラインの監視」で二週間かかってしまったが。

 

2023年1月12日発売 版権切れ名作映画DVD10枚組 15 時間 7 分 販売元 ‏ : ‎ 株式会社コスミック出版
定価1800円(税別) ヨドバシカメラにて税込み1780円にて購入(プラスポイント10%)

1. 惨劇の波止場
 
65分 モノクロ 1930年
原題「Min and Bill」
監督:ジョージ・ヒル
主演:マリー・ドレスラー、ウォーレス・ビアリー
宿屋を営む女主人と、彼女が幼い頃から育てた実子ではない娘とのドラマを描く。
不器用ながらも愛情深い女主人をマリー・ドレスラーが熱演し、アカデミー賞主演女優賞を受賞!
★★★
オバサン女優熱演の人情喜劇だが愛情をまるっきり感じられない愛情表現に戸惑いつつ、シニカルでシンプルな展開に開いた口が塞がらないが面白いかも。昭和の女の子向け貸本漫画っぽい名作映画といった印象。2023年2月1日鑑賞。

2. ラインの監視
  
107分 モノクロ 1943年
原題「Watch on the Rhine」
監督:ハーマン・シュムリン
主演:ベティ・デイヴィス、ポール・ルーカス
第二次大戦が始まり、アメリカのある名家の娘が欧州から家族を連れて帰国した。
レジスタンスの夫と、彼を支える妻と家族の傑作ドラマ。アカデミー賞主演男優賞受賞作!
★★
戦時中に作られた舞台劇の映画化で、怪しいドイツ人には気を付けなはれ、良いドイツ人もおるよ、アメリカの正義を示すのだ!!的な戦争プロバガンダ映画。映像は美麗だが舞台的な会話劇でいろいろと意義深いが面白くはない。2023年2月19日鑑賞。

3. 男の世界
   
90分 モノクロ 1934年
原題「Manhattan Melodrama」
監督:W・S・ヴァン・ダイク二世
主演:クラーク・ゲイブル、ウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ
幼なじみで親友の男二人は、大人になり暗黒街の顔役と地方検事という対立する道へと進むが……。
熱い男の友情をクラーク・ゲイブルとウィリアム・パウエルが見事な演技で魅せる感動作!
★★★
ヤクザなゲイブル、実直なパウエル、そんな二人の男を結果翻弄するマーナ・ロイ。美男美女の友情と恋を描いた暗黒街モノのプログラムピクチャーとしては秀作か。画質も十分キレイ。2023年2月21日鑑賞。

4. ラベンダー・ヒル・モブ
81分 モノクロ 1951年
原題「The Lavender Hill Mob」
監督:チャールズ・クライトン
主演:アレック・ギネス、スタンリー・ホロウェイ
金を銀行へ輸送する責任者の男が、ある日、巧妙な金塊強奪計画を思いつき、実行へと移すが……。
駆け出し時代のA・ヘプバーンが冒頭で出演する犯罪コメディの傑作!

5. 四十二番街
89分 モノクロ 1933年
原題「42nd Street」
監督:ロイド・ベーコン
主演:ワーナー・バクスター、ルビー・キーラー、ビービー・ダニエルズ
ブロードウェイの大物製作コンビが、有名演出家と売り出し中の女優を使い、ショーの新作へと乗り出す。
B・バークレイの振付によるラストの豪華なミュージカルシーンが圧巻!

6. 革命児サパタ
113分 モノクロ 1952年
原題「Viva Zapata!」
監督:エリア・カザン
主演:マーロン・ブランド、ジーン・ピータース
20世紀初頭、メキシコ革命の英雄として知られるE・サパタの半生を名匠エリア・カザンが描いた伝記ドラマ。
サパタの兄を演じたA・クインがアカデミー賞助演男優賞を受賞。

7. 地球の静止する日
88分 モノクロ 1951年
原題「The Day the Earth Stood Still」
監督:ロバート・ワイズ
主演:マイケル・レニー、パトリシア・ニール
ワシントンに突如、謎の飛行物体が着陸。
果たして宇宙人の目的とは!?
2008年にK・リーヴス主演で『地球が静止する日』としてリメイクされたSF映画の古典的名作!

8. キャット・ピープル
73分 モノクロ 1942年
原題「Cat People」
監督:ジャック・ターナー
主演:シモーヌ・シモン、ケント・スミス
セルビアのある村に伝わる猫族の邪悪な伝説。
猫族の血を引き苦悩する娘を、渡米後のフランス女優シモーヌ・シモンが好演。
ジャック・ターナー監督の代表作でもある古典ホラーの傑作!

9. 陽気な幽霊
91分 カラー 1945年
原題「Blithe Spirit」
監督:デヴィッド・リーン
主演:レックス・ハリソン、コンスタンス・カミングス、ケイ・ハモンド
最初の妻と死別後、再婚し幸せな生活を送る小説家が、本のネタ集めに交霊会を催す。
すると、最初の妻の幽霊が現れ……。アカデミー賞特殊効果賞を受賞した傑作コメディ。

10. 虹を掴む男
110分 カラー 1947年
原題「The Secret Life of Walter Mitty」
監督:ノーマン・Z・マクロード
主演:ダニー・ケイ、ヴァージニア・メイヨ
空想癖をもつ冴えない男が、ある日、空想に登場する美女に酷似の女性と出会い事件に巻き込まれていく。
J・サーバーの短編小説が原作で、2013年に『Life!』としてリメイク。

ミスタームーンライト 1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢

2023年02月01日 | ドキュメンタリー
2023年 日本(配給:KDDI、WOWOW) 102分 ドキュメンタリー
監督/東考育
出演/高嶋弘之、高橋克彦、湯川れい子、財津和夫、加山雄三、浦沢直樹
   黒柳徹子、奥田民生、尾藤イサオ、松本隆、ミッキー・カーチス

(0点)個人の感想だがそういう映画だと覚悟が必要?爺さんが喋るだけのドキュメントお題はビートルズ武道館公演

1966年あのビートルズが日本でコンサートを行った。ビートルズを日本に呼んだ人とあの時の熱狂とビートルズと私について爺さん婆さんたちに喋らせたドキュメント。ビートルズの映像は画質の悪い資料映像が少しだけ、曲は権利の関係かほぼなし。ビートルズのドキュメントだと思って観ると馬鹿みるぜ。爺さんたちの思い出話に付き合うだけのドキュメント。ビートルズや洋楽、ポップス、あの時の熱狂に興味があれば楽しいと思えるのかも・・・。

魔が差して観てしまったのが悪かった。
ビートルズ愛を感じられないビートルズ愛を語る映画だった。
ミスタームンライト、確かに太陽のようなビートルズの光に照らされた現在はお月様のようなクレーターだらけの爺さんたちに焦点をあてたドキュメンタリーではある。
そう言えば私はドキュメンタリーが嫌いだった。特に爺さん婆さんたちが当時の出来事を語るだけのドキュメントが観ていて楽しくないので嫌いだった。
「ホドロフスキーのデューン」とか「鳥の道を超えて」とかいくつかの面白いドキュメントを観てしまって、うっかりドキュメントが苦手だと言うことを忘れてしまっていた。
公開直後のレビューを参考にしてしまったが、そのときは絶賛のレビューしかなかったが、あれはおそらく関係者か、またはコレを面白いと思った人の意見。映画観た後でもう一度レビュー観に行ったら低評価のレビューも載っていた。早まった。
途中ウトウトして一番面白いところを観てなかった可能性もあるが、でも、ビートルズの楽曲は使われていなかったように思う。
ビートルズに詳しくないのでBGMがビートルズの曲だったかどうかは判別付かないが、おそらく権利の関係で使えなかったのではないか? でも金使えば使えたと思う。ビートルズの曲も使えずにビートルズのドキュメンタリーは駄目だよ。これはビートルズのドキュメントではなくビートルズ日本公演を作った人たちのドキュメントと言い切ったとしても駄目だよ。
オープニングやエンディングに無駄に登場するモデルさんの意味は?
なんか2018年の「ピース・ニッポン」と被った。アレも酷い映画だった。
落ち込みながら映画館を後にした。極寒の1月31日の夜、病気になりそうなほど気が沈んだ。こんな思いをするのならもう映画なんか観ない。と思う程気が沈んだ。次の日はファーストデーで映画が安く観える日で「すずめの戸締り」か「かがみの古城」か「金の国、水の国」か「アバター」あたりを観に行きたいと思っていたが行かなかった。アニメばっかり・・・。


(2023年1月31日ミッドランドシネマにてクーポン使って1000円で観たのがせめてもの救いか)