え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

金の国 水の国

2023年03月06日 | アニメ
2023年 日本(ワーナー) 117分 日本 アニメ/おとぎばなし
監督/渡邉こと乃
原作/岩本ナオ
アニメーション制作/マッドハウス
声の出演/浜辺美波、賀来賢人、沢城みゆき

(100点)平和ボケしている日本でしかアニメでしか作れない極上のおとぎ話、世界がボケるほど平和になったらいいのに

隣り合った敵対する二つの王国、水以外はなんでもある商業国家「金の国」と水と緑しかない貧しい「水の国」。
過去の取り決めで末娘のおっとり王女とお調子者の建築士が政略結婚することになるが、偽りの夫婦を演じつつ惹かれ合い、国交を結ぶ為に奮闘するが国内の勢力の思惑に翻弄されることに。
果たして二人の愛と国の運命や如何に?
とか何とか言ってハッピーエンドハッピーエンドなやさしいやさしいおとぎ話、夢みたいなマンガ映画。


    

なんか評判は良いがヒットはしてない様子で上映期間ギリギリで観に行ったのだが、上映終了後の特別映像で監督と主演二人が出てきてリピート誘導のトークでリピートとしたくなったけど上映終了でリピート鑑賞出来なくて残念。
甘っちょろい映画でリアリティーの欠片もない子供だましの大人の漫画映画だけど、面白い面白い。
こんなの平和ボケした日本でしか作れないと思いつつ、世界がボケるほど平和になったらいいのにと現状の世界情勢を想いつつ願うように観てしまった。
脇役キャラが昔の東映動画のような漫画漫画した動きで魅力たっぷり、おっとりしたお姫様に心持ってかれてもうタマラんっす。
映画が終わった後の特別映像で浜辺美波と賀来賢人が出てきたときは、まんまやんけ!!と心の中で突っ込みを入れてしまう程、役者とキャラのイメージがビッタリで笑ってしまった。
もっぺん観たいけど上映が終わっちゃったのでBlu-rayが出たら買うかも、でもヒット作じゃないから値崩れするのを待つかも。
とりあえず今のところ今年一番良かった映画。
いろいろ文句のつけようもあるかと思うが厳しい世の中あまい夢でみんなのこころが幸せになりますようにと祈りの一本。




(2023年3月5日(日)ミッドランドスクエアシネマにて早朝7時40分の回1300円にて鑑賞)

すずめの戸締まり

2023年03月03日 | アニメ
2022年 日本(東宝) 121分 アニメ/ファンタジー
監督・原作・脚本/新海誠
声の出演/原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太
     伊藤沙莉、花瀬琴音、神木隆之介

(80点) 戸締りの旅の果てにあのときの記憶と向き合う女子高生すずめ

すれ違ったイケメンが気になり向かった先にはどこでもドア?開けるとそこは夢で見た世界?そして猫は喋りイケメンは子供椅子に。女子高生すずめは猫を追いかけて日本を北上。ドアから出てくるアレを押し戻し過去の自分と向き合うのだ。
    
前作がアレだったので新作は見る気が失せていたのだがベルリン国際映画祭に出品されると聞いて観てみたくなった。
観ているときは凄く面白かったのだが、見終えると随分小規模な映画のように思えた。
主人公たちの努力の結果なのだが、なにも起こらない映画。何か起こりそうで起こらない。意識して作ってはいないだろうが嗚呼これは賞を狙うような映画っぽいかも。
今までの新海誠作品とは違って男がイケメンで優しくて立派でかっこいい。ずっとイケメンのままなら女子に大ウケだったろうに、女子以外はついていけなくなっただろうからか、ほぼ全編三本足の子供椅子に。
いろいろと意味を読み解いて深く味わうことも出来るのかもしれないが、しない。
観終わった直後は確かに凄い感動したような気がする。でも今は観ているときは面白かったよとしか感想が出ない映画だったりする。観る価値はある観るべき映画ではある。


(2023年3月2日ミッドランドスクエアにてポイント鑑賞)