え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

少林寺木人拳

2011年11月29日 | アクション
1976年(日本公開1981年) 香港 100分 アクション/クンフー/復讐劇
総監督/ロー・ウェイ 監督/チェン・チー・ホワ
出演/ジャッキー・チェン、ルン・ユァン、クム・カン

(70点) ジャッキー初期のシリアスカンフーもの

口の利けないジャッキーは幼い頃、目の前で何者かに父親を殺された。
その恨みを晴らすべく少林寺でカンフー修行をするつもりだったが、二年も経つのに修行と称しての雑用ばかり。
ある日、立ち入り禁止の洞窟で鎖でつながれた罪人を発見。何故か毎日酒と饅頭を運ぶようになり密かにカンフーも習う。
それとは別に親切な尼さんからも術を習い、ついに少林寺最終試練の木人数十体との死闘を制覇。免許皆伝で少林寺を後にする。
町では暴力団がカンフーで暴れまわり民衆を食い物にしていた。
その大親分こそが洞窟で繋がれた罪人でジャッキーにとっては師匠であり、実は父親を殺した仇でもあった。


ジャッキー・チェンの映画はかなり観ているはずなのだが思ったよりも観ていない。
これもテレビ放送を断片的に観た程度で、いつものコメディではなくシリアスものだったのであえて観なかったのだが、初期のジャッキー主演作の中では人気が高いので観たかった。
レンタル屋に置いてあるのは粗悪品のブロドウェイレーベルのものだったので観ずにいたが、パラマウント製の廉価DVDが出たので買って観た。
映像はキレイだけど説明不足でややストーリーに入り込みにくい。とくに肝心の少林寺の修行シーンがもったりしていた。
でも後半は普通の香港カンフー映画でそれなりに面白かった。
しかし、まー音楽がヒドイ。
調べると日本公開版では「ミラクルガイ」と言う日本オリジナルの日本語の歌が全編に流されていたらしい。
ネットでテレビ放映バージョンをちょろっと観てみたが無茶な音楽の付け方だったがオリジナルよりはずっといい。
分かりにくい過去の話や修行の説明もテロップ表示されていて親切だった。
オリジナルをあそこまで加工してよいものかとも思うがオリジナルの出来がコレなのでアレはあれで有りかも。


(2011年11月廉価DVD898円にて購入鑑賞)

日本公開版も楽しめる「少林寺木人拳」情報サイトはコチラ

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プロジェクトA

2011年11月29日 | アクション
1984年 香港 104分 アクション/コメディ
監督・脚本/ジャッキー・チェン
出演/ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポー、ディック・ウェイ

(75点) 今観るとドリフのコントのようで小じんまりとしている気が・・・

海軍のジャッキーが陸軍のユンピョウと派閥争いしながらコソドロのサモハンと一緒に海賊をやっつけて海軍の意地をみせつけてやるコミカルアクション大作。

ジャッキーデビュー10周年記念として作られたらしく気合の入った超大作で、ジャッキー自身一番のお気に入り映画で代表作。
「2」は観てたけど「1」は観てなかった。
主演映画100本を記念してTOHOシネマで今年(2011年)一年をかけて毎週土曜の夜に代表作をDVD上映していて、コレが上映していたので観に行った。
期待しすぎたのか、もう古い映画だからなのか、なんか小じんまりとまとまっていて興奮しなかった。
「8時だよ全員集合!」の舞台コントを見ているような完成度でいつもの凄まじいアクションの驚きが薄らいで見えた。
ジャッキー、ユンピョウ、サモハンのキャラもみんな嫌な奴で感情移入もしづらい。
いや、面白かったけどね。

(2011年6月ベイシティTOHOシネマ大成龍祭1,000円にて鑑賞)

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情婦

2011年11月28日 | クラッシック
1957年 アメリカ ミステリー/法廷劇
監督・脚本/ビリー・ワイルダー 脚本/ハリー・カーニッツ 原作/アガサ・クリスティ
出演/タイロン・パワー、マレーネ・ディートリッヒ、チャールズ・ロートン

(90点) オススメ! 法廷劇の古典的名作

金持ちの未亡人が殺された。
犯人として捕まったタイロン・パワーは無実を主張。
病気治療中の老齢ながら敏腕弁護士チャールズ・ロートンに弁護を依頼。
タイロンの誠実な雰囲気から無実を確信したロートンだったが、未亡人の多額な保険の受取人が彼と知る。しかもアリバイの証人が彼の愛妻マレーネ・デートリッヒただ一人だと言う。
身内のアリバイ証言では信頼性が薄い。
しかも、こともあろうにその唯一の味方であるはずのデートリッヒが検察側の証人として夫の有罪を主張。
悪い女やでーコイツは!と思っていると、その女の秘密を握っていると言う謎の密告があり・・・。


「情婦」という邦題とポスターデザインからてっきり不倫モノの映画かと思いきやミステリーの女王アガサ・クリスティーの法廷劇でビックリ。
名優たちの演技とウィットに富んだ会話劇の面白さに溢れている。
どんでん返しのラストが有名らしいが、ちょっとやりすぎな感じを個人的には持った。
でも大人なユーモアに満ちた一級のサスペンス映画として見応え十分。
デートリッヒはいけ好かないオバチャンだが知的エロスを感じる。流石だ!


(2011年6月ベイシティTOHOシネマ午前十時の映画祭1,000円にて鑑賞)

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アイ・アム・ナンバー4

2011年11月28日 | SF
2011年 アメリカ 110分 SF/超能力/青春
監督/D・J・カルーソ 製作/マイケル・ベイ
出演/アレックス・ペティファー、ティモシー・オリファント、テリーサ・パーマー
    ダイアナ・アグロン、カラン・マッコーリフ

(70点) テレビシリーズの第一話みたいなノリのSFファンタジー

惑星最後の生き残りの超能力者9人は、その種族を根絶やしにしようとするサイコキラーなエイリアンから逃れるためいろいろな星にバラバラになって身を隠していた。
その一人の青年は地球にいた。超能力が覚醒すれば反撃も可能だが今はまだ守護神のアンちゃんに守られながらジョン・スミスと言う偽名を使ってアメリカ全土を転々としていた。
敵は律儀にナンバー1から順に殺して行く。そしてナンバー3が殺されて、ナンバー4のジョンスミスは能力が覚醒。手がピカーッと光るの。
その覚醒によって敵に居所が知れて、さっさと逃げて新天地で高校生として初恋なんかしたりする。
でも手がピカーッと光ったり敵が襲ってきたりグラマスな暴走ねーちゃんがやってきたり、守護神が殺されたりして、えらいこっちゃえらいこっちゃヨイヨイヨイで次回に続く・・・?


「トワイライト~初恋~」の吸血鬼を宇宙人にしただけのティーン向けのSFテレビドラマの第一話として観ればそれなりに良く出来ている。
後半に登場するグラマスな暴走ねーちゃんは面白そうだけど他は無難な感じで特別印象には残らないが、続編が出来れば一応観るかも。
続編で化ければ面白いシリーズになるかもしれないけど。


(2011年6月ベイシティTOHOシネマにてポイント鑑賞)

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火車

2011年11月28日 | サスペンス・ミステリー
2011年 日本(テレビ朝日) 2時間ドラマ ミステリー/テレビドラマ
監督/橋本一  脚本/森下直 原作/宮部みゆき
出演/上川隆也、佐々木希、田畑智子、寺脇康文、ゴリ

(78点) ほぼ原作どうりだがなんか物足りない

前の事件でチンピラに足を撃たれて休職中の刑事のもとに名ばかりの親戚の甥っ子が訪ねてくる。婚約者が失踪したので探して欲しい。と言う一方的な頼みだったが仕方なしに捜査を開始するとその女は人の名を借りていたことが判る。そして借りられた女はどうも殺されているかも知れない。果たして婚約者の女は何故別人に戸籍ごと成りすまさなければならなかったのか?真相を追うごとに謎は増え女の凄まじい人生が見えてくる・・・。

ベストセラー作家宮部みゆきの小説の中でも特に人気の高い名作を土曜ワイド劇場の時間枠でスペシャルドラマとして放映。
1994年にも同じく土曜ワイド劇場で「火車 カード破産の女」として製作されていて二度目のドラマ化。
数年前に原作を読んで感動した直後に前ドラマを再放送で録画してちょっと観たが原作ではちゃんと登場しないヒロインが最初から出ずっぱりで原作のイメージが崩されて途中で見るのを止めてしまったが今回ちょっと調べたらアレはアレで評判が良かったらしくちゃんと観ておけば良かったと少し後悔。
今作はほぼ原作どうりの構成で楽しめたのだが、分厚い文庫本を二時間弱でやるのには無理があるのか、なんかアッサリしていて物語りは終わっているのにイントロにしか感じられない物足りなさがあった。原作はもっと面白い。
佐々木希の使い方は間違っていないが原作を知らない佐々木希ファンには主役なのにセリフもなくほとんど写真とイメージショットだけの登場にガッカリしたみたい。


(2011年11月5日放映ドラマを同月録画にて鑑賞)

ガメラ 大怪獣空中決戦

2011年11月21日 | SF
1995年 日本(大映) 95分 特撮/怪獣映画
監督/金子修介 脚本/伊藤和典 特技監督/樋口真嗣
出演/井原剛志、小野寺昭、藤谷文子、中山忍、螢雪次朗

(100点) 個人的怪獣映画ランキング一位映画。燃える!

人を食らう邪悪な怪鳥ギャオスが現れ、その前に人類最後の希望ガメラが立ちふさがる。
それは海に沈んだ古代文明の負の遺産だった。
日本は二つの巨大生物の死闘の戦いの場となり東京タワーは崩壊しコンビナートは大爆破!
鳥類学者の中山忍は後を追い、自衛官の井原剛志も付いてくる、そんでもって蛍雪次郎はアタフタ。ガメラの巫女的存在になったセカールの実娘藤谷文子は勾玉(まがたま)握り締め強い眼差しでガメラをガン見。
今、人類の存亡を賭けた大怪獣空中決戦が幕を開けた。
そして爆風スランプのサンプラザ中野の歌声が高らかに響くのだった!


怪獣映画は大好きで、その中でも怪獣映画の醍醐味を存分に味わせてくれる本作は特に大好き!なのに、最近「ゴジラ」シリーズとか海外のB級怪獣映画のDVDを購入しているのに一番好きなコレを何故買わないのか?そう思ってアマゾンで購入。
まず言っておきたいのはこの映画が公開されたとき日本の特撮映画・娯楽作品がしょっぱかったこと。ハリウッドに比べて何十分の一の予算とは言え、香港映画よりは高い予算を組めても劣るしょっぱさに憂いていた。とくに平成ゴジラシリーズの酷さは全部とは言わないけど見るに耐えないものがあったのだが、そんな時コレを観て、「おっ!日本映画もやれば出来るじゃん!」と思ったのだった。
確かに冷静に見ると粗が多いが、もともと子供だましの無茶な怪獣映画をそれなりに設定を練り直して蘇らせた手腕には拍手。
金子修介監督のキャスティングセンスは素晴らしいが大根演技を引き出す演出力も光りウ~ン。でも中山忍の清楚な美しさはたまらん!
エンディングの歌も大好きでカラオケでは必ず歌う一曲。
やっと購入したので時々は観ようと思う一本。


(1995年毎日地下劇場にて有料鑑賞)
(2011年amzonにて2,000円にて購入鑑賞)


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日本侠客伝 昇り龍

2011年11月21日 | 任侠・ヤクザ映画
1970年 日本(東映) 117分 任侠/悲恋
監督/山下耕作 原作/火野葦平 脚本/笠原和夫
出演/高倉健、藤純子、中村玉緒、片岡千恵蔵、鶴田浩二、伊吹吾郎、荒木道子

(100点) 藤純子が美しい高倉健の仁侠映画

男、高倉健。女、藤純子!
女伊達らに刺青師で博徒の渡世人藤純子は石炭仲仕で労働者運動に燃える男高倉健に一目惚れ。
正義の高倉健は権力者たちから疎まれる存在。組合結成を巡って対立する友田組に命を狙われ瀕死の状態に。そこを藤純子が助ける。藤純子は言う「アンタの身体に一世一代の竜の彫り物を描きたい!」と。
恩義から承諾する高倉健だったが、高倉健には恋女房の中村玉緒が故郷で待っていた。
それを知った藤純子は身を引くが影ながら高倉健のピンチを救い、そして病におかされ寂しく朽ち果てようとしていた。
そんな藤純子を見守る伊吹吾郎。
嗚呼、藤純子、藤純子!!


高倉健主演の人気任侠シリーズの10作目。
前作「花と龍」と同じ原作・スタッフ・キャストの続編らしいが前作は観ていないし独立した一作として観られる。
とにかく綺麗!藤純子が綺麗!映像が色が綺麗!
もうそれだけで十分!
ああ、藤純子、藤純子!!


(2011年11月レンタルDVD100円にて鑑賞)

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コララインとボタンの魔女

2011年11月20日 | アニメ
2009年 アメリカ 100分 人形アニメ/ダークファンタジー
監督/ヘンリー・セリック 原作/ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』
声の出演(日本語吹替版)/榮倉奈々、劇団ひとり、戸田恵子

(80点) 人形アニメの最高峰、でもコララインに感情移入できねーのが難

築150年と言われるアパートに引っ越してきた生意気盛りの女の子コラライン。
両親は仕事に忙しくかまってくれず、前の町の友人が恋しい。
しかし、このアパートには封印されたドアがあり、ある夜、そのドアの先に行くことが出来る。そこには優しくいつも構ってくれる別の両親がいた。ただ彼らの目はボタンで出来ていた。
目が覚めると元の世界、だけど夜になればまたドアをくぐって別の世界でエンジョイ。しかし、それはボタンの魔女による罠だった。


このCGアニメが主流のご時世に人形アニメとは、しかもメチャなめらかな動き。これがCGではなくコマ撮りの人形アニメかと思うと尋常ではない情念さえ感じるのだが、ヒロインのコララインが性格的に可愛くないので感情移入が出来なかった。
なんか「千と千尋の神隠し」と似た感覚を覚えたがアレよりはこじんまりとまとまった印象。
なんでもコレ3D作品だったらしく3Dの評判はかなり高かったみたい。レンタルDVDで2D版を観たので本当の評価は出来ないかも。3Dで劇場で観たかったが交通の便の悪いシネコンで地味に上映していて観に行けなかったのだった。
観て損は無い逸品。


(2011年11月DVD100円レンタルにて鑑賞)

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浮浪雲

2011年11月19日 | アニメ
1982年 日本(東映/マッドハウス) 91分 アニメ/時代劇
監督/真崎守 原作/ジョージ秋山 脚本/大和屋竺 画面構成/川尻善昭
声の出演/山城新伍、熊谷真実、加瀬悦孝、白石冬美、八奈見乗児、雨森雅司

(100点) オススメ!傑作でないかいコレ。

時は幕末、坂本竜馬が!新撰組が!駆け巡り、駆け巡り、時代が大きく変わろうとしていた。
しかしそんな動乱の世の中にのんびりと女の尻を追い掛け回して一日を過ごす男がいた。
剣の腕は天下一品なれど品川宿で籠屋の頭領に納まり妻と二人の子供を持ちながらもボンクラ街道まっしぐら。だけどどこか悠然とした佇まいに馬鹿にされながらも一目置かれ慕われている男、人呼んで「浮浪雲(はぐれぐも)」。
ジョージ秋山の人気コミックをアニメ映画化した隠れた名作。


劇場公開時は「劇場版 戦国魔神ゴーショーグン」と二本立てで、どちらもタイトルは知っていたけれど興味はなかったので観なかったのだが、何年かして映画評論家でアートアニメや娯楽作品専門の森卓也氏が「なぜ真崎守監督の傑作『浮浪雲』がソフト化しないのか!?」と新聞か雑誌かで書いていて、それで気になっていた。
その頃には原作を読んでいて大好きになっていたので観てみたいと思っていた。
最近になってDVD化したと知り、レンタルでは並びそうにもないので廃盤にならないうちにamazonで購入。
物凄くハマった訳ではないが、浮世絵のような画面構成が綺麗で、原作の持ち味も損なうことなく地味だけど上質な娯楽作で傑作だった。
個人的には原作でお気に入りの「あごのお奉行さん」が登場しないのが寂しかったけれど映画としてはほぼ完璧。
購入しないと観れないのは勿体無い逸品。


(2011年11月3,600円前後でDVD購入して鑑賞)

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白夜行

2011年11月12日 | サスペンス・ミステリー
2010年(2011年公開) 日本 149分 ミステリー/サスペンス
監督/深川栄洋 原作/東野圭吾
出演/堀北真希、高良健吾、船越英一郎

(70点) 東野圭吾の代表作の映画版はたんたんとしたホリプロのタレント映画。

死んだ母親は殺人犯、残された堀北真希は茶道の家元の叔母のもとで美少女として成長していくが、周囲にはレイプ事件が続発。
でも堀北真希はすまし顔で玉の輿に乗り成功していく。
でも周囲にはレイプ事件が続発。
死んだ母親の事件を担当していた船越英一郎は被害者の息子の高良健吾と加害者の娘の堀北真希の奇妙な関係に気づくため戸田恵子のバーに入り浸る・・・。


堀北真希がメッチャ綺麗みたいだったので観たかった。
綺麗だったけど、この役の凄みまでは感じなかった。
イケメン高良健吾も魅力的だったがなんかキレイすぎる。長い映画だけど時間が気にならず観れたけれど、なんかタンタンとしている。衝撃とか感動とか、グッとこない。
結局のところホリプロの役者を美しく見せるためのタレント映画でしかなかった。


(2011年11月準新作100円DVDレンタルにて鑑賞)

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エンジェル・ウォーズ

2011年11月12日 | アクション
2011年 アメリカ/カナダ 110分 アクション/ファンタジー/PV
監督・脚本・原案/ザック・スナイダー
出演/エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、ジェナ・マローン
    ヴァネッサ・ハジェンズ、ジェイミー・チャン、オスカー・アイザック

(76点) ストーリー仕立てのPV集みたい、ヒロインは可愛いけど

嗚呼、大富豪のお嬢様が欲深な叔父のせいで最愛の妹を死に至らしめ精神病院に入れられてしまう。
嗚呼、そして不正にロボトミー手術で生きる屍にされてしまいそう。
嗚呼、しかしお嬢様は抜群のダンスで娼館と化した病院のスターとなるのだ。
嗚呼、そして同じ境遇の美女たちと共に脱出計画を立てて闘うのだ。
そう!お嬢様のセクシーなダンスに野郎どもが見とれている間に地図や鍵を奪い、お嬢様のエロチックなダンスは妄想の戦闘シーンとして再現され、お嬢様と美女たちは絶対領域の戦闘服でサムライメカや火を吐くドラゴン、骸骨部隊に戦いを挑むのだった。
嗚呼、でもそれはみんな可愛そうなお嬢様の断末魔の夢・・・。
嗚呼、おお!嗚呼・・・。


てっきり仮想空間で戦うヒロイックファンタジーかと思いきや、タランティーノが好む女子復讐モノのノリの出だしでビックリ。しかも目玉の戦闘シーンは10分前後の音楽PVのようなノリで凄く作りこまれているけれど一本の映画としてのストーリーは無いに等しく充足感が得られない。
それでもヒロインは顔が可愛く露出度の高い衣装で嬉しいのだが、だったら、もっとアングル的にサービスショット満載でも良かったのではないか?ソッチの方が私としては嬉しかったのに!!
こんな映画も有り、と言うことで楽しめなくもないが映画ではないな・・・。
押井守の影響が強いが、押井守よりは面白い。だけど押井守を超えていない。
も、ちっとストーリーが欲しかった。嫌いじゃない。おしい・・・。


(2011年11月準新作100円DVDレンタルにて鑑賞)

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ベスト・キッド

2011年11月10日 | アクション
2010年 アメリカ/中国 140分 アクション/ファミリー
監督/ハラルド・ズワルト(「ジュエルに気をつけろ」)
製作/ウィル・スミス
出演/ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン、タラジ・P・ヘンソン、
    ハン・ウェンウェン、ワン・ツェンウェイ、ユー・ロングァン

(70点) 今までに見たことのないジャッキーに会える映画

髪型をチョー決めた黒人少年だったが父を亡くし、母の転勤で中国へ。
そこでカワイコちゃんと仲良くなるが、いじめっ子のジャイアンにボッコボコにされてしまう。
カンフー道場で鍛えてジャイアンに対抗しようと試みるがその道場にはジャイアンが!
いろいろあってジャイアン軍団に半殺しの目に、そのときアパートの管理人で冴えない中年のジャッキー・チェンが見事なカンフーでジャイアンたちを撃退。
いろいろあって少年はジャイアンとカンフー大会で闘うことになりジャッキーにカンフーを習うことになる。
上着を脱いだり着たりの猛練習のさなかカワイコちゃんとチューしたり、カワイコちゃんの親からは嫌われたりしつつ、カンフー大会でアチョー!


主演のクソガキの調子にのった髪型と調子にのった態度が気に食わずDVDで観るのはきつく感情移入出来なくて序盤観るのに苦労した。でも、ジャッキーは評判どうり素晴らしかった。
こんなジャッキー観たことない!
ヨレヨレの服着て中年太り気味で暗いのにいぶし銀な魅力が光っていた。
上手い!名優だ!!
こんなジャッキーに会えるだけでも観る価値のある一本ではある。
クソ生意気な主人公も思い返せばこんなキャラは「酔拳」のときのジャッキーと同種のもの。後半になって、鍛え抜かれた身体でアクションシーンを繰り広げる姿は凄いと思ったので、やっぱ、あの髪型が嫌だったみたい。
無意味な万里の長城での稽古シーンや自然の美しい景色や画面を埋め尽くすエキストラなど中国映画界の全面協力の熱が感じられて見応えがあるのだが、なんか中国って道徳的に嫌な国だなーと感じてしまった・・・。
いいのか?中国、こんな映画に全面協力して!?
でも少年の髪型さえ気にしなければ結構面白い映画だったかも。


(2011年11月DVDレンタル準新作100円セールにて鑑賞)

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コクリコ坂から

2011年11月07日 | アニメ
2011年 日本(東宝/ジブリ/日テレ) 91分 アニメ/青春/昭和
監督/宮崎吾朗 原作/高橋千鶴、佐山哲郎 企画・脚本/宮崎駿
声の出演/長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子、柊瑠美、
      風吹ジュン、内藤剛志、風間俊介、大森南朋、香川照之

(70点) 昭和ユートピア幻想に満ちた青春映画の力作だが・・・

少女は旗を上げる。
早起きして下宿の姉さま方のご飯の用意をして、そして海に向かって旗を上げる。
それが少女の日課。
それは海で死んだ船乗りの父への祈りの旗。
そんな旗を船の上から毎朝見ていた青年がいた。
ガリ版刷りの学生新聞を作って学生運動に燃える人気者の先輩だ。
そのガリ版新聞に少女の旗のことをポエムとして載せたことで少女はその先輩に興味を抱き、そして交流が始まり恋心が芽生えるが・・・。


いやはや、今時こんな偏った昭和ノスタルジーの青春映画を作ってしまうなんてジブリの余裕なのか、しかもまんまとヒットさせてしまうなんて、いいのか?つまんなくはないが少なくとも子供が見て楽しいアニメとは言えないと思う。
昭和の時代を懐かしくユートピアのように描く作品が時々作られるが、それなりに良くは出来ているし並々ならぬ「熱」を感じるが、短っ!ドラマとしての盛り上がりに欠ける。
いやはや、こんな映画をまんまとヒットさせるなんて日テレの宣伝力は凄い。
個人的に手島葵の歌声が苦手なのだが映画本編では大丈夫だった。


(2011年10月末、中川コロナにて金券900円ポップコーン付きで鑑賞)

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三銃士/王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船(3D吹き替え版)

2011年11月02日 | アクション
2011年 フランス/アメリカ/イギリス/ドイツ 111分 アクション/冒険活劇
監督/ポール・WS・アンダーソン
出演/ローガン・ラーマン、ミラ・ジョヴォヴィッチ、マシュー・マクファディン
    レイ・スティーヴンソン、、ルーク・エヴァンズ、ガブリエラ・ワイルド

(100点) 血沸き、肉踊る、漫画映画!のような実写映画♪

みんなは一人のために、一人はみんなのために!
チャンチャンバラバラ、チャンチャンバラバラ!
まだ若く頼りない王子を守るために闘う三銃士だったがミラ・ジョヴォビッチの裏切りで意気消沈。
田舎から血気盛んでクソ生意気なガキがやって来て新しい息吹を吹き込む。
しかし、またもや二重スパイのミラ・ジョヴォビッチの活躍のお陰で国は戦争の危機を迎えようとしていた。
クソガキは王妃の侍女で超可愛いオッパイねーちゃんのために、三銃士は自分達の誇りを取り戻すために敵国に乗り込み、そんでもって飛行船で空中戦だ!
チャンチャンバラバラ、チャンチャンバラバラ!
ドカーン、ドカーン!!


面白い!
いやー、久しぶりにスッキリと楽しい娯楽映画を観れた気がする。
もうほとんど「ルパン三世」のノリのハチャメチャな活劇で楽しい楽しい。なんと言っても、ミラ・ジョヴォヴィッチ!
不二子ちゃんよろしく、男どもほんろうし裏切り裏切りの大活躍。露出度も高くて、た、たまらん!!
主人公らしき若造がもうひとつ魅力的でないのが残念だがテンポ良く物語りは進み3D映像もちゃんとしていて次回を考えているんだか考えていないんだか分からぬラストも楽しく興奮した。
本国ではコケたらしいし、他のレビュー等でも大絶賛は聞こえてこないが、期待せずに観たこともあり凄く楽しんでしまった。
吹き替えで観たこともアニメっぽさを増して私には良かったのかも。


(2011年10月中川コロナにて金券900円+3D代300円+メガネ代100円にて鑑賞)

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