え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

フォルトゥナの瞳

2019年02月21日 | ラブストーリー
2018年 日本(東宝) 111分 ロマンス/ファンタジー
監督/三木孝浩 脚本/坂口理子、三木孝浩
原作/百田尚樹『フォルトゥナの瞳』(新潮文庫刊)
出演/神木隆之介、有村架純、志尊淳、DAIGO、松井愛莉
    斉藤由貴、時任三郎

(71点)とりあえず有村架純はかわいい。

子供の頃、飛行機事故で死の瞬間を経験して以来死ぬ寸前の人が透けて見える神木君。
大好きな有村架純が透けて見えてビックリ。
運命を変えらることは分かったけど人の運命変えると自分の寿命が縮むみたい。
でもでもでも有村架純が有村架純が有村架純がーーーっ!!!


「世にも奇妙な物語」の一遍的なそれなりに感動的な短編を観た程度の満足度。
丹念に作ってはあるけど映画なんだからもうちょっとスケール大きくして欲しかったような。
まあ有村架純が可愛かったから良しか。DAIGOの悪役っぷりや斉藤由貴の可愛いオバサンっぷりとか役者はそれなりにみんな良かった。


(2019年2月20日ミッドランド会員1100円デーにて鑑賞)

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ

2019年02月20日 | アニメ
2019年 日本(アニプレックス) 95分 アクション
総監督/こだま兼嗣
アニメーション制作/サンライズ
原作/北条司
声の出演/神谷明、伊倉一恵、飯豊まりえ、山寺宏一
     一龍斎春水、玄田哲章、小山茉美

(67点) 高いレベルで無難な仕上がり

シティーハンター冴羽リョウが美女の依頼を受けて新宿で武器商人やプロの傭兵相手にドンパチしつつ、しつこくもっこりするハードボイルドアクション、20年ぶりの新作。
例によって科学者の父が残した秘密兵器の鍵を持つとして美人モデル亜衣が狙われシティハンターに身辺警護を依頼。敵は武器商人と繋がるIT社長で新兵器のデモンストレーションとして新宿壊滅作戦が計画されていた。冴羽リョウはモッコシしつつ警護しつつ敵を壊滅させるのだ。


出来は悪くはないが、作画は綺麗だけどアニメーションレベルが低い。動画枚数が少ないのか、金曜ロードショーの新作アニメスペシャルならOKだが全国公開の劇場用新作としては安っぽい。
ギャグが滑ってると言うかそこはかとなく勢いが空回りしていると言うか。
一世風靡したアイドル総出演だとか、往年のヒーローを主役にした記念特撮ヒーロー映画とか、と同じ匂いがした。
キャッツアイの登場もしれっと登場しすぎ、もっとチョイ役的でいいからスペシャル感が欲しかった。ピンチのときに急に表れてサッと去っていくような。
あとキャラが男も女もマッチョすぎるのも個人的にはちょっと・・・。
マッチョが嫌いなわけじゃないけど冴羽リョウのハダカは少しやりすぎマッチョだと感じた。
まあ往年のアイドル漫画映画と思って観れば十分なのだが。


(2019年2月20日ミッドランド会員1100円デー)



なっちゃんはまだ新宿

2019年02月18日 | 青春
2017年 日本 93分 青春/音楽
監督・脚本/首藤凜
主題歌/POLTA
出演/池田夏海、菅本裕子、河西裕介
   尾苗愛(POLTA)、ふくだ傑(POLTA)、ぱいぱいでか美

(90点)後にぱいぱいでか美のマネージャーとなるアキの恋と心の闇の青春ぐらふてぃ

真面目な女子高生アキちゃんは岡田君が好き。
だけど彼には別の学校に通う「なっちゃん」という彼女がいる。
会ったことも顔も知らないが、ふいにクローゼットから「なっちゃん」登場。
アキちゃんが一人の時はいつも「なっちゃん」と一緒。だけど普段は普通に田舎の女子高生として青春。
しかし、岡田君は「なっちゃん」と別れ、アキちゃんの彼氏になった。
高校を卒業し上京しアキちゃんの前から「なっちゃん」は消えた。
そして10年、アキちゃんの前に本物の「なっちゃん」が現れる。
過去と現在、妄想と現実の垣根が崩れ始める。
そう「なっちゃん」はまだ新宿にいるのだ。


なんでこの映画を知ったのか忘れた。TUTAYAで新作5本1080円レンタルの帳尻合わせの一本として借りたのだが、何故コレを借りたのかは理解してない。
なんか別の映画と間違えてたのかもしれない。
学生が撮った自主映画かと思った。
完成度が高いとは言い難い、凄いことやろうとして技術不足、力不足で中途半端になった感じ。しかしそこが魅力になっちゃってる妙な映画。逆に完成度が高かったら面白くなかったかも。
学生バンドの二人組や岡田君がお世辞にも高校生には見えないと思ったら別分野でベテランの人だった。
今年観た映画のベストテンに入れるかも知れない・・・。


(2019年2月18日レンタルDVDにて鑑賞208円)

パルプフィクション

2019年02月14日 | アクション
1994年 アメリカ 154分 アクション/犯罪
監督・脚本/クエンティン・タランティーノ
出演/ジョン・トラヴォルタ、サミュエル・L・ジャクソン
   ユマ・サーマン、ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス
   ブルース・ウィリス、クエンティン・タランティーノ

(80点) 

バカなカップルがファミレスで強盗したり、チンピラのトラボルタがボスの彼女のおもりしててヤクで殺しかけたり、八百長ボクサーのブルース・ウィリスが試合に勝っちゃって大騒ぎになったり、タランテイーノがベラベラ愚痴ったりする、安物のバイオレンス小説雑誌に載っているようないい意味で低俗な物語数編を時間枠をバラバラにして進行するタランテイーノの名を世界に知らしめたカンヌグランプリ受賞作。忘れ去られていたトラボルタを復活させたことでも有名な一本。

午前10時の映画祭で久しぶりに観た。
やっぱり最初観たときの衝撃・感動はなかったけど、それなりに面白かった。
タランテイーノらしい無駄話シーンも覚悟して観たら割と楽しく見れた。
以前観たときは印象に残ってなかったブルースウィリスが今回は主人公に見えた。


(2019年2月ミッドランドにて鑑賞)

メリー・ポピンズ リターンズ (I-MAX2Dレーザー)

2019年02月04日 | ミュージカル
2018年 アメリカ(ディズニー) 131分 ミュージカル/ファンタジー
監督/ロブ・マーシャル
出演/エミリー・ブラント、リン=マヌエル・ミランダ
   ベン・ウィショー、エミリー・モーティマー
   ジュリー・ウォルターズ、ピクシー・デイヴィーズ

(80点) 絵の美しさを堪能するだけの続編ぽいリメイク

メリーポピンズのクソガキももう大人。時代は大恐慌時代でちょっとした借金のかたに実家が差し押さえられそう。
そんなとき子育てに手が回らないところへメリーポピンズが舞い戻り家庭教師として押し入ってくる。
そんでもって同じようにアニメと踊って歌って、結果的に大団円。
そしてサヨナラサヨナラ。


とりあえずI-MAXレーザーで観たのが大きい。昨年暮れに新システムを導入したらしいが観るのは今回が初めて。
抜群に絵がキレイ。
メリーポピンズの絵本そのもののような極彩色の映画にはうってつけ!と言うか絵の美しさしか見るところがない映画なので出来るだけデカク綺麗な画面で観ることが重要な映画だった。
前作は昨年「午前10時の映画祭」で続編が作られていることを知らずに見ていた。
続編と言うけどほとんど同じ。舞台だったら再演と言った方がいいくらい一緒。個人的には前作よりはちょっと面白いがテンポがイマイチ悪い部分もあって若干退屈もした。前作の無茶苦茶な呪文の歌は入れて欲しかった。


(2019年2月4日109シネマI-MAXレーザーにて2300円)

マイル22

2019年02月04日 | アクション
2018年 アメリカ 95分 アクション/サスペンス/R15+
監督/ピーター・バーグ
出演/マーク・ウォールバーグ、ローレン・コーハン
   イコ・ウワイス、ロンダ・ラウジー、ジョン・マルコヴィッチ

(79点) 傭兵たちによるスパイチームによるゴツクテ汚くて派手なアクション快作

ごくごく一部しか知らないゴツすぎるスパイチーム。監視カメラやあらゆる情報操作をも駆使して国家のために街中でもドンパチ。
今回の指令はアジアンマッチョを亡命させるため空港までの送迎。
それを阻止するべくテロリストとカーチェイスしたりロケットランチャーでの銃撃戦があったり肉弾戦で闘ったりするのだ。
そしてラストには驚愕の真相がぁぁぁあああーーーっ!!!


プレイボーイで高橋ヨシキがオススメしていたので観る。
スタントマンやアクションチームがやりたい放題にやったような役者的には地味、アクション的にはド派手、でも低予算な痛快作だった。
とは言え、休日前の仕事帰りの晩飯後のレイトショーで観たので前半30分くらいウトウト状態で、あったのかなかったのかも判別付かないがストーリーは良くはわからなかった。
とにかくゴッツイ顔したオッちゃん姉ちゃんが街で道路でビルでドッカンバッカン。
予定調和的な展開でなく行き当たりばったり的展開で主要人物がどんどん死んだりして読めない面白さはあったし、ラストは意外と前半の伏線の回収がされてたり、そういう終わり?と言う意外性もあり、このジャンルが好きなら大傑作なのかも。
ただ、やっぱり馴染みのない役者に華がないし、色気も皆無。敵の大将と主人公の顔も似てて私には見分けがつきにくかった。
でも、なんかスゲーとは思った。


(2019年2月3日ミッドランド1100円)

サスペリア

2019年02月02日 | ホラー
2018年 イタリア/アメリカ 152分 ホラー/サスペンス/R15+
監督/ルカ・グァダニーノ  脚本/デヴィッド・カイガニック
出演/ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、ミア・ゴス
    エレナ・フォキーナ、クロエ・グレース・モレッツ
    ジェシカ・ハーパー

(69点) 何も知らずに見たら困惑必至!!ゲテモノホラーのリメイクが社会派ミステリー大作に。

1977年、ベルリン。世界的舞踊団“マルコス・ダンス・カンパニー”のオーディションを受けるためにアメリカからやって来たスージーは、カリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、晴れて入団。あれよあれよ次のダンス公演の主役に上り詰める。しかしその頃、バレエ団では少女たちが謎の失踪をとげてたり、外ではベルリンの壁崩壊直前の政治不安からテロや内紛が起こったりしてた。心配する爺ちゃんが調査に訪れるが・・・。

いつものように映画の内容を極力入れずに観に行ったのが悪かった。
何を見せられているんだろう・・・。と終始困惑。
サスペリアのリメイクと思って観に行ったのだが、ホラーなのに2時間半!!芸術的ゲイ映画「君の名前で僕を呼んで」の監督作!?と言う所で気付くべきだった。
サスペリアだけどサスペリアじゃない。これこそホラーなのかもしれないけどもこんなんホラーじゃない。
後から町山智弘の解説とか聞いたら納得できたが、そもそも時代背景が分からず戦時中なのか戦後なのかも理解出来てなくて、この時代にこのダンスとかって合ってるの?と終始困惑、ついていけなかった。
オリジナルのサスペリアも割と最近になってちゃんと観たのだがストーリーは無いに等しくバレエ学校を舞台に美少女が次々に血祭りにあげられていくだけを映像と音で強引に引っ張っていくアヴァンギャルドなホラーだったのだが、リメイクではオリジナルで描かれなかったストーリーとダンスシーンを描いたらこーなっちゃったみたい。
オリジナル版のアルジェント監督は全然違うと激怒しているみたい。
解説を聞いたらもう一度観たい気分にはなったけど2時間半を耐える気力が・・・。
宣伝文句として「決して一人では観ないでください」と言ってるけど、デートムービーではないので気を付けろ!


(2019年2月1日ミッドランド プレミアムシート代込み2100円にて鑑賞)

チワワちゃん

2019年02月01日 | 青春
2019年 日本(KADOKAWA) 104分 青春/ドラマ/ミステリー
監督・脚本/二宮健
原作/岡崎京子『チワワちゃん』
出演/門脇麦、吉田志織、成田凌、寛一郎、玉城ティナ
    村上虹郎、松本穂香、栗山千明、浅野忠信

(85点) 殺された知人をめぐるパーティーピーポー達のシャレオツな青春群像劇

東京湾で見つかったバラバラ死体の身元が判明、20歳の看護学校生千脇良子、それが遊び仲間のチワワちゃんだったとは最初気付かなかった。毎日のように飲んで騒いで踊って抱き合ったりキスしたりしていたのに本名すら知らなかったのだ。
門脇麦は友人代表として栗山千明から取材されたりすることもあって友人たちにチワワちゃんのことを聞いて回る。そこで語られるそれぞれのチワワちゃん像。そしてそれきっかけかパーティーピーポー達のパーティーピーポー時代の終焉を感じるのだった。


美女をスクリーンで見たくて観に行った。美女をスクリーンで見れて満足はした。チワワちゃんの吉田志織は良かったが、この役がピークかもとも感じたりした。ただ女性受けを意識してか映像とかオシャレにしちゃった分エロスを感じにくい作りになってるのがどおだろう。テンポのイイ動きや編集さらにデジタルな修正でヌードをカバーしていて、わかるけど、コッチとらエロスが見たくて来てんだから脳内でエロスに変換しなきゃならないのでもー大変。
あと観てるときは面白かったけど見終えてしばらく経つと原作が短編漫画だからなのか内容が薄い。予告編以上のことが起こらなくて、ずっとは心に残らない映画になってしまうかも。
ただ、いきなりラストに出てくる松本穂香。あれ?いたっけ?いきなり出てきて重要な役でもないのに持ってちゃった感が凄かった。


(2019年2月1日ミッドランド1100円)