昨夜、元光法の安治川親方が貴乃花に投票しその責任を取って辞職すると会見を開いた。が、今夜になって一転。友綱親方の説得で撤回し、協会に残る事になった。
ここで話題になったのが、年寄名跡。報道等で年寄株と言われる事があるが、これは俗称で正式名称は年寄名跡（としよりみょうせき）である。
現在は１０５の年寄名跡に北の湖、貴乃花の一代年寄が加えられて１０７がある。
明治の頃には８８あり、昭和２年に東京大角力協会と大阪相撲協会が合併した際、大阪方の１７が加わり現在の数になった。
ちなみに安治川と大島は大阪角力から加わった名跡で、猪名川改め安治川、藤島改め大島（大阪の藤島）になったという、ちょっと不思議な縁がある。
年寄名跡がないと引退後に協会に残る事が出来ない（例外として、若者頭、世話人がある）ので、引退後の関取は大変。現在数名借りている親方がいるが、貸し主が引退すると代わりの名跡がなければ、即退職である。
このあたりも昔の名跡の復活や、新規に作る（昔の関取の名前で）といった改革ができるといいのだが・・・。
写真は、安治川親方が所属する宮城野部屋。墨田区緑の閑静な住宅街にある。