津軽鉄道、芦野公園駅の後は一路小泊へ。
小泊村(現中泊町小泊)は小説「津軽」での感動のラストの地。
今回の旅のラストにも、もってこいの場所。
駅を出たのが3時半過ぎ。ここから30分かなと考えながら、クルマを走らせていると後ろの席から声がした。
「7時までに帰らなければいけないんだけど・・・。」
現在、3時55分。能代まで帰るのに約3時間。ここから小泊までは約10Km。往復で30分はかかる。
ここから戻れば、7時には間に合う。しかし、小泊はもう目の前・・・。
「縁がないのだ。神様が会ふなとおっしゃってゐるのだ。帰らう。」と津軽の一節が頭をよぎった。
ここまで来て、しようがないなぁと帰ろうとした刹那、神様はいました(笑)。
「30分ぐらいだったら、大丈夫じゃない?」と。
「天のたすけ!と勇気百倍」と言ったかどうだか、急いで小説「津軽」の像 記念館へ。
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小泊村に越野たけに会いに来た太宰が、30年ぶりに再会した名シーン。この像を皆さんに見せたかったのです!
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一度は帰りかけた私たち。
太宰もたけを見つけられなく帰ろうとしたのと同じです。完全に津軽の疑似体験をしました(笑)
これはもしかして、皆さんから私へのサプライズだったのかな?
滞在時間はわずか10分。今度はゆっくり記念館を拝見したいですね。
帰り道は急ぎに急ぎ、6時45分に無事能代へ到着しました(笑)