TLR250負圧式燃料ポンプの補修

　TLRのキャブレターの調子がいまいち。　オーバーフローが酷いので、何度も何度もキャブの点検をしましたが改善されず。
　ふと、キャブ以外からのガソリン経路をと思いつき、キャブとエンジンの間のインシュレーターに繋がっているホースを外し、吸ってみました・・・ガソリンが思いっきり口の中に・・・ビンゴ！です。

　このホースは、負圧式のガソリンポンプに繋がっているホースで、TLRはメインタンクのほかシート下にサブタンクがあり、このポンプでメインタンクとサブタンク間でガソリンを循環させて、あたかも一つのタンクのような状態にするものです。（低重心化とタンク容量のための工夫らしいが、邪魔くらしい！）

　どうやら、ポンプ内のダイヤフラムが経年劣化からガソリンを通過させているようで、キャブを経由せずエンジンにガソリンを流し込んでいました。
 　負圧ポンプを分解し、黒い布引きのゴム製のダイアフラムを取り出して点検すると、僅かに亀裂がありました。 

　ダイヤフラムどころか、負圧ポンプアッセンブリーでも部品廃版で、ダイアフラムの材料となるダイアフラムシートも身近で調達ができず・・・サブタンクを外すことも検討しましたが、巡航距離が短くなり、山の中での遭難（爆）も考慮に入れて負圧ポンプをホムセンの材料で再生に挑戦することとしました。

　ネットで「シリコンゴムはガソリン耐性が非常に高い」という情報があったことから、　ホムセンでA4版１.5ミリ厚で１枚1,570円のシリコンゴムシートを買ってきました。
　ダイヤフラムシートをスキャナーで取り込んで印刷して型紙として切り取り、３０年来の彫刻刀で切り出します。

　雑ながら寸法はぴったりで・・・

　組み上げて、早速バイクに取り付け、試運転・・・

　１Km位走り、堤防から降りる長い坂をエンジンブレーキで下りる際に突然不調になり、その場で分解したら、このシリコンゴムが、「くらげ」の様にぶよぶよで「びろびろ」になっていました。（涙）

　INDEXのヘルメットもう１個買えるじゃんか！（爆）

　んで、気を取り直し、
　ダイヤフラムシートと同じ黒色がよろしいかと（おいおい！）

　同じく、A4版１.5ミリ厚で１枚420円のニトリルゴムシートを買ってきて、同じ要領で裁断して取り付けてみたら・・・40Km位試運転をしてもぜんぜん大丈夫でした。

　ニトリルゴムは、シリコンゴムに比べ、伸びの強さがあり、引き裂けにくく、ガソリン耐性も高い素材で、汎用のガソリンホース等で広く一般的に使用されている素材です。
　エンジンの吸気に合わせて「天文学的」なパコパコに耐えれるかが若干心配です。
　予備のダイヤフラムを数セットこさえて、カウルの裏にでも貼り付けておくこととします。（爆）

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