BORN To RUN
~LIVE To RIDE RIDE To LIVE~ バイクの整備・ツーリングのお話です。
 




 以前スクーターをお世話した方からスクーターが不要となったので引き取って欲しいとの連絡
お話を伺うと、5年前に当方がお世話したスクーターではなく、その後に買い換えたスクーターで2年間ほど乗らずにいたら、不動となったものとのこと。

 どんなスクーターかな~と思いつつ見に行ったら、ホンダの4ストスクーターのトゥデイでした。
 このスクーターを引き取ると、我が家はモーターサイクルだけで9台となり、最近凝っている自転車4台と併せ、13台はさすがに「おなかいっぱい」です。(笑)

 さて、どうしようかとしばし思案・・・以前、ご近所のdjebel-djebelさんがチューンド アプリオを貸して欲しいと言っていたことを思い出し、貸し出せば1台分のスペースは確保できるか・・・ま、このトゥデイは娘2名の移動手段としても使えるかな・・・と。

 オドは4,348Km(実走行)で外見の程度は上々
 買い取り業者への売却を勧めたが、不動車で元々新車でも10万円しないバイクなので買い叩きは必至か・・・
 

 不動車の再生では、いつも同じことを書いていますが、
 どのような状態で不動に至ったのか、改造・「かわいがり」(笑)の有無等そのバイクの辿った歴史に思いを馳せます(大げさか・・・)

 ① 乗らずに知らぬ間に不動になったものは、キャブレターがだいたい怪しい
 ② 改造等の場合は純正戻しが基本
 ③ 事故車は基本的には触らない。(複数の要素がふくそうし、不調の原因の特定が難しく、直しても「疑念」が残る。)

 今回は、①のカテゴリーなので、先ずは、オイルの状況(汚れ・量)と、バッテリー、エアクリーナーの点検等 基本的なことから確認していきます。
 (エンジンかかったら極力無駄な分解はしない。遠巻きから徐々に内側へ整備していくイメージです。)

 オイルは汚れていたものの粘度あり良(要交換 交換済ZOIL添加)、
 バッテリーは完全に死んでいる(要交換)
 エアクリーナーは、1万キロで交換なので走行距離と矛盾なくきれいで問題なし(そのまま)
 ガソリンは腐っていたので入れ替え

 ここまでの点検をしたところで、キックでエンジンを始動させてみます。
 
 繰り返しキックスターターを蹴ってようやく始動したものの、エンジンの回転が異常に上がる
 しかも、バイクの下には大量のガソリンが漏れています。
 キャブレターから大量のガゾリンがあふれるオーバーフローが起きているようです。

 オーバーフローはキャブレターのフロートとか、ニードルの固着が原因である場合がほとんどで、ドライバー等でこつこつと叩くと治ることもありますが、娘たちが乗ることを考え、キャブはオーバーホールすることにしました。

 乗出整備 開始です。

 キャブはシート・ボックスの下、エンジンの上にあります。
 4つのボルトを外すだけで簡単にアクセスできます。

 取り出したキャブのチャンバー室とジェット、ニードル等の写真です。

 予想していたよりはきれいでしたが、ガソリンの乾燥したガムが目視でもはっきり確認できます。

 これ見ちゃうとキャブに関しては外して全部分解してオーバーホールすることが基本と感じます。

 ・ キャブ本体の穴にも汚れ・詰まりがある可能性が高い。
 ・ 徹底的な掃除が結局早い

 と いうことです。

 ジェット類とキャブ本体(ゴム等の樹脂パーツは外す。)の穴すべてにキャブクリーナーを吹きかけ、10分程度経ったら掃除し、高圧エアーで穴の中の汚れカスを吹き飛ばす。
 キャブクリーナーは、宣伝するわけではありませんが、「ヤマハ」の泡タイプが気に入っています。
 
 手馴れた作業で、1時間そこそこで、ま、こんなところかなという程度にきれいになったので、車体に装着

 メインジェットの上下が誤って反対に置いてあるのはご愛嬌でご勘弁願います。(苦笑)

 キック一発でエンジンが始動できるようになりました。
 しかし、アイドリングが「3,000rpm以上か?」と思うほど上がります。
 アクセルを少し煽って回転を上げても回転の落ちが悪いです。

 これはNG
 インテークマニホールド付近からキャブ以外からの空気を吸い込んでいる可能性が考えられます。(いわゆる「二次エアー吸い込み」)
 簡単な確認方法は、アイドリング状態のキャブ・マニホールドにまんべんなくパーツクリーナーをスプレーしてエンジンの回転が変化する場所があるかを確認します。
 余分な空気を吸い込んでいる箇所がある場合にはパーツクリーナーが一緒に吸い込まれ、エンジン回転が変化するので不具合箇所の特定ができるという算段です。

 今回は、エンジンの回転に変化がなく、二次エアーの吸い込みの可能性はないようです。

 次に確認する箇所は、チョークです。
 多くのスクーターはエンジンがカバーされている関係でオートチョークが採用されています。
 オートチョークの電気系統の断線等か、チョークのニードルの動きが渋くなっている可能性を疑い、オートチョークを取り外して点検します。

 オートチョークのニードルの動きがちょっと引っかかるような渋さがありましたので、少量のさらっとしたオイルで馴染ませて、再度エンジンを始動させます。

 ビンゴ!アイドリングが「ストン」と落ち、アクセルを煽ってもきれいに回転がついてくるようになりました。

 トゥデイの詳細はこちら ⇒ HONDA プレスインフォメーション 

 ちょっと試運転
 マイルドな乗り味で、初心者には扱いやすく、加速も早くはないが息の長い加速が気持ちよいと言った感じ。

 よし!我が家にはトゥデイ、やんちゃなアプリオはdjebel-djebelさんへの里子に決定です。

 携帯電話で、早速引き取りに来なさいと連絡し、アプリオを簡単に点検し、かわいがってもらえよと化粧直しをしました。

 このアプリオは
 ① エンジンの排気量アップ(ボアアップ)  ※改造申請してあり黄色ナンバーです。
 ② 社外CDI装着(リミッターカット)、
 ③ 高速プーリー&強化ベルト+センタースプリング交換、
 ④ 前後サスペンションの交換、
 ⑤ フロントブレーキディスク化

 等してあり、乗っては非常に楽しいスクーターです。
 (お上に許しをもらったゴーカートを街中でぶっ放すような感じです。(笑))

 djebel-djebelさんよ~大事に乗ってくれ~ くれぐれも「かわいがり」はしないでね~(笑) 

 アプリオよ!今度帰ってきてもお前の場所はないヨ~ 達者でな~ 


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コメント ( 2 ) | Trackback (  )


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コメント
 
 
 
Unknown (最果ての住人)
2011-04-19 21:05:45
ご無沙汰しております。
繁忙期も過ぎてしまえば懐かしい
といった感じの毎日です。
さすが最果て。私でも十分勤まります。
ザ・盆栽なブログ楽しみにしてます。
 
 
 
Re: Unknown (風民(管理人))
2011-04-24 21:52:36
最果ての住人さん

 ご無沙汰です。
 やっと一区切りですかね!
 相変わらず、休みの日は機械いじり三昧でのんびりしてますよ。

 最近は、ブログには書きませんが、自転車は結構乗っていますよ。今日も50Km弱走ってきて、体が軽いです。

 今後のテーマは自分の体の整備だと痛感しているところです。

 そういえば、フェイスブックの登録ありがとうございました。(笑)
 仕組み等まだ良く判っていないので殆ど使っていません。

 じゃ!
 
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