BORN To RUN
~LIVE To RIDE RIDE To LIVE~ バイクの整備・ツーリングのお話です。
 



 動かない発動発電機を居酒屋で1回飲む位の金額で入手しました。
 お祭りの屋台の裏で「ブーン」とエンジンで電球等を灯している発電機といえば判るでしょうか・・・
 エンジンが不動は承知でしたが、発電機は果たして???
 エンジン・電気いじりが大好きな私にとってはこの上ない素材ともいえます。(笑)
 ま、これを動かすようにしてもさしあたって使う当てもないのですが(馬鹿)

 週の半ばに届きました。
 梱包を解くと「勝手に手が動き」、昼間の本業に差し障りがありますので、毎晩帰宅するとガレージに寄り、この梱包を眺めながらタバコを一服して至福のひと時を過ごしました。

 手順をイメージ

1 エンジンのプラグを外し、プラグをチェック
2 プラグの穴から、2ストエンジンオイルを少し注入して、ゆっくりとクランクを回す。
  =>シリンダーに油膜を作ってシリンダー&ピストンを保護
3 プラグを装着しクランクを回して異音と圧縮を点検
4 エンジンオイルの量、汚れ具合、粘度を点検
5 エアクリーナーを外し、キャブを分解・洗浄
6 ガソリンタンクのガソリンを抜き、タンク内を洗浄
7 組み付け=>エンジン始動=>発電電圧をテスターで確認
8 オイル交換
9 外装を清掃し完成

 と ああかも、こうかもと10分程度「妄想」するのが至福なのです。

 こんなダンボールの梱包を眺めて数晩楽しみました。(馬鹿)

 金曜日は早く帰宅ができました。
 明日の土曜日まで待ちきれず、夕食もそこそこに作業開始です。
 連日の妄想シュミレーションで「勝手に手が動き」ます。
 モチベーションがあるって本当にすごいものですね~
 仕事に活かすことができないのか それとも職業選択を間違えたのか(おいっ!)

 基本的には、妄想シュミレーションの手順で作業をしましたが、(写真は撮り忘れ多数)

 オイルは適当に汚れ、粘度もありました。
 オイル無しで動かしたり、交換していなかったりといった無茶な使い方はされていなかった模様です。

 この発電機は、「新ダイワ」というメーカー製です。
 このメーカーの発電機は大型のものを道路工事現場でよく見ます。
 巨大な「ボンボリ」一体型の発電機といえば記憶のある方も見えるはずです。
 ホンダ、ヤマハ、スズキといった誰でも知っているメーカーではなく、「プロの世界」で使用されるメーカーで、ホムセン等ではまずお目にかかるものではないと「自慢」しています。(笑)

 自慢はさておき、燃料系の点検から
 燃料コックの周りは多少汚れているもののタンクのガソリンがにじんでいるようなことはなくとりあえず問題はありません。

 エアーフィルターは、「カステラ」状になっていないのですが、変形して空気が直にキャブに入っています。
 始動不良の原因となる場合もあります。
 今回は手持ちのフィルターをはさみで切り出して交換します。

 ガソリンコックの下部の「ストレーナー」をチェックします。
 ガソリンタンクの中の錆等のごみが溜まる場所です。

 多少の錆がありましたが、腐ったガソリン糟はありませんでした。
 使用しないときはきちんとガソリンコックを閉めていたようです。
 毎日職人さんが使っていたのか、素人さんが取説をよく読んで大事に使っていたのか・・・

 中々不動の原因が見つかりません。(嬉々)

 ガソリンタンクのガソリンは、ガソリンコックを経由してキャブレターに行きます。
 んで、今度はキャブレターの点検。
 きちんとコックが閉められていたキャブレターなので綺麗なものです。
 ささっと洗浄&エアーガンで管の中のごみを吹き飛ばしました。
 メインジェットも少々穴が詰まっていましたが、この程度ではエンジンはかかったはずです。

 何だかこのまま新しいガソリンを入れれば動きそうな気配です。
 一応、シュミレーションの通り電気系のチェックもさらっとします。
 プラグを外しましたが、若干濃い目で煤けてました。
 外した穴から2ストオイルを少し注入してスターターのロープをゆっくりと引いてオイルをシリンダーの表面に馴染ませました。(長年の不動でシリンダー内の埃や錆を優しく取るイメージで・・・)

 クランク内の圧をキャブレターに逃がすブローバイガスのホースが経年劣化で破れてました。
 応急措置として自己融着テープで補修しました。

 ガソリンタンクを外して、エンジンと発電機を全体的にチェックしました。
 それぞれの電気系の配線の断線・亀裂等をチェックし、エアーガンで砂・埃を吹き飛ばしました。

 なかなか不動に結びつくこれといったトラブルが見当たりません。
 このまま動かしたくなる衝動を抑えながら、作業を進めます。
 次は、スイッチ、電源コンセント等が配置されているコントロールパネル周りの点検をします。

 ここからは、発電後の「電気系」の点検で不慣れな作業です。
 コントロールパネルをビスを緩めて外すと・・・
 あれ? 断線しとるヤン

 ヒューズフォルダーの配線が端子の部分で溶けて断線しています。
 半田づけされている箇所ですが、リード線が少しですが溶けていました。

 原因は過電流です。
 大量の電流が流れたようです。

 ようやく機能に直接関わる問題点を発見!(嬉々)
 ささっと半田で補修して、ヒューズを確認します。

 案の定、2本のヒューズは「お亡くなり」になっていました。
 これでは発電はしません。正確に言うと、発電した電気がコンセントから出ません。

 ヒューズが飛んだ理由、端子の断線の理由が大事です。
 定格以上の電力を必要とする電気機器を接続したのでしょうか・・・
 そんな場合は、エンジンが止まると思うのですが。。。

 判らないので、とりあえず作業を進め、エンジンを掛けて発電できるかを確かめましょう。

 ま、一応定格以上の電流が流れたかを見るためにコンセントも点検しました。
 分解したら、少し樹脂が溶けていました。
 経年的なものか、ショートがあったのか・・・
 修正で使えそうなので、ペンチで金具を修正しました。

 作業時間2時間弱
 さっそく、ガソリンを新しいものに代え、スターターを引っ張ってエンジンを始動
 あっけなくかかりました。補修はフィルター(スポンジ)だけで、100円もしません。
 下のYouTubeでガキのように喜んでおります馬鹿を宜しければ見てやってください。

 ガレージの中でエンジンを掛けたので若干音がうるさいものの、エンジンの異音もなく、とりあえず補修は終了です。
 錆を落として綺麗にしましようか(笑)

 (ご注意)
 音がうるさいので再生に当たってはヴォリュームに気をつけてください(笑)




 さて、この発電機どうしましょうか
 災害には役に立ちそうですが、キャンプや夜釣りで電化製品を使えるので便利でしょうが周りの方がいる場合には配慮が必要ですね~

 使わないと不調になりやすいので、レンタル希望の方にお貸ししますか・・・(笑)
 発電機の部分はエンジンと異なり、悪くなるのは配線とモーターのブラシくらいではないでしょうか。
 発電機のジャンクの整備のご参考となればと作業の詳細をとりとめも無く紹介しました。ご参考にされる方はあくまでも「自己責任」でお願いします。

 

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