チャー君の介護日記

25歳の元♂老猫チャー君の介護実録
ブログ内検索=2011/10/27 10/29 10/30 10/31に掲載

向かうところ敵無し ママたち編

2011-09-23 | 日記

ベッドパラダイスで爆睡中のママとチャー君。2010/9月撮影

ママたちはまだチャー君習慣が抜けず、大きい生活音を出した時「しまった~」と直ぐにチャー君が寝ていたチャー君ベッドを見てしまい。。天気図も低気圧が近くに無いか、台風が発生していないか、ドア、引き戸もチャー君が通れるように少し開けておくという習慣もまだ。。先日(平日)召使いさんはお休みで、仕事中のママとのお昼の電話の時も「チャー君はどうしてる?」といいかけたママ。。

今にして思えば24時間、常にチャー君の体調チェックをし、ママたちが熟睡している時でもチャー君の鳴き声次第ではとっさに飛び起きていた生活。痙攣発作の初期のころは、症状、発作の要因、いつ痙攣発作の予兆が出るか判らず、召使いさんとママは3時間(レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが90分なので)交代で眠っていたような。。時にはママたちが眠っている間、痙攣を起こし始めたチャー君の鳴き声で飛び起きてすぐに痙攣を沈める処置をするような生活。またはウンチが出ないので朝方1~2時間にわたりマッサージを続けやっとウンチ君達が元気におはようと言いながら出るような。。

しかし、そんな生活はプライバシーが守られ、ママたちが気をつけていればチャー君に最適な環境を作ることができます。最悪の事態から考えたらまだいいほうだとママたちは考えていました。

その最悪の事態とは、地震で避難生活を余儀なくすること。

阪神淡路大震災以降、避難生活をするときの準備は万全にしていました。しかしそれは元気なチャー君を前提にしたものです。介護に入り、チャー君はペーストしか食べれません。排泄もリラックスしているので楽にできます。リラックスした中でマッサージを受けるので、痙攣発作の発症頻度も落ちています。

しかし、避難生活では満員電車並みの群集で、そこにいる人々は恐怖と怒りと絶望と不安で神経過敏になっています。そんな中でチャー君が過ごすとなると・・極度の人間の緊張の中で、プライバシーが守れないストレスから争いが起き、人々の罵倒する大声も当然おきます。チャー君はそんな中、身体全体がブルブル小刻みに震え、目には極限の恐怖で興奮した様子が容易に想像できます。様様なストレスから痙攣発作が頻発することは眼に見えています。体調も急激に悪くなり、チャー君にとって最悪の環境でストレスの中絶命するのは確実です。

今回の東日本大震災で、原発の問題と余震の連続で、ママたちは避難生活が近い将来確実に来るのではないかと考えていました。ニュースで見ていた熊本のママの実家から、チャー君も一緒に帰っておいで!と強く言われていました。「仕事より健康で生きていることが何より。チャー君も余震でストレスを受けるより九州だったらユックリできるし、召使いさんとママの仕事は後で考えればいいと・・」最悪、避難生活になったら九州に行けばチャー君のストレスを少しでも軽減できると・・しかし現実的に、チャー君を移動させるのは無理です。が、身内のありがたさをつくづく感じたものです。

大きい余震のたびにチャー君を抱っこし、チャー君の避難バッグを片手にとっさに飛び出していたママ、または召使いさん。。

しかし今はそのチャー君の避難生活を心配することもありません。避難生活を考えても精神的に相当楽に!だって避難するのは召使いさんとママだけですから!チャー君がいなくなった今は、地震の心配、避難生活の不安が一切なくなりました。

建物が倒壊したら雨露がしのげ、寒さのため新聞紙を身体に巻くまたはダンボール生活もOK!トイレも夜は星を見ながら、昼は青空の下で!サバイバル生活?の始まりです!食料が無かったら断食が中々実行できないのでこの際、断食に突入しようと!今やママたちは向かうところ敵無し状態に!

避難生活が決して楽などとは微塵にも考えていません。まして、避難生活を茶化すような意味合いでもありません。ここではチャー君と一緒の避難生活でチャー君にかける負担とその負担をさせているママたちの心労のケースと、ママと召使いさんだけの避難生活のケースを比較しています。

ちなみに3/11の地震のとき、早めの帰宅をした召使いさん。着替えをしていたとき激しい揺れがきてとっさにチャー君を抱っこ。ドアを開けて外へ!電信柱は倒れんばかりに揺れ、道が波打っていて立っていられなかったとのこと。しかしチャー君だけは守らなければと必死にチャー君が安心するように声をかけ抱っこしていた召使いさん!揺れがおさまり、やはり大きい揺れにビルから飛び出してきていた人達から何やら少し笑いながらジロジロと見られて。。もちろんご近所の方たちにも同様に。。挨拶もそこそこに召使いさんは「??」で家に入り鏡に映った自分を見て「!」だったとか。。変なおじさんが片方だけ履いた靴下とパンツ1つで上半身は裸、髪は乱れて猫だけはしっかり抱いているという、まさに近寄りがたい風貌だったようです。。

チャー君用避難バッグの中身=ジュリアトリックスを真空にしたもの0.5㎏  発酵野菜とビール酵母  トイレシート20枚  圧縮したお包み3枚とバスタオル3枚とタオル5枚 すり鉢とすり棒 500mlの日田天領水 テッシュ1箱  ハンドタオル10枚 ビニール袋大中小10枚 

大きい揺れがきたら、召使いさんがチャー君を抱っこ、ママはバッグを持ってというシュミレーションをしていました。

**今日の記事は3月末にアップしようかと迷っていたものです。当時の内容を手直しし本日アップしました**


チャー君の介護日記

2011年7月10日に25歳で天国へ逝ったチャー君。 このブログは、2009年5月3日=Xデーから3年あまりの介護の実録です。痙攣発作から雄叫びができるまで回復したチャー君のミラクルの軌跡です。