チャー君の介護日記

25歳の元♂老猫チャー君の介護実録
ブログ内検索=2011/10/27 10/29 10/30 10/31に掲載

向かうところ敵無し チャー君編

2011-09-24 | 日記

おそらくチャー君は他猫と争うという思考が全く無かっただろうと思います。理由はだれもチャー君にケンカを挑まなかったこと。

ブログでご紹介していますが、赤ちゃんのときは大人猫(1、2ヶ月に満たない子供猫がいましたがその子たちはチャー君と入れ替わり引き取られ)の中に1匹だけ。チャー君が生後2ヶ月くらいの時、ママのところで一時避難しチャー君の母代わりをしていたお姉さん猫が子猫を生みました。が子猫も直ぐに引き取り手が見つかり子猫と遊ぶこともほとんど経験がなく。遊び相手はママのみ、または大人猫の尻尾で。生活は室内限定。

都内にトラ君ママと召使いさんと引越しても、室内中心の生活。そこでトラ君は母性本能?が目覚めたのか、チャー君がいたずらをし叱ろうとするとトラ君はチャー君を庇うようにチャー君の前に立ちはだかりママを威嚇します。。

チャー君を家のお風呂場でシャンプーをしようものならチャー君はこの世の終わりと言わんばかりに「ミギャギャギャーッーーーッ」と。。当然悪者のママをやっつけようと正義の味方トラ君が猛ダッシュで登場!ママの腕を脚を思いっきり噛み爪で引っかきもする始末。。悪者のママは噛まれた後から血が噴出し。。

ご近所の竹林もある超広大な私有地で、チャー君とトラ君が3つある池の魚(高価な魚の池には網が張ってありました)にいたずらをしようと、ご近所の縁側に我が物顔で寝そべっていようが皆さんに寛大に対応していただきおやつまでご馳走になる始末。またこの私有地では縄張り争いをしている野生の猫も出入りしていましたが、なぜかトラ君にはその猫達は戦わずしてお腹を見せる始末。当然その猫達はチャー君には一切手出しをせず。しかし、そんなに庇って、可愛がってくれたトラ君にチャー君は気に入らないことがあると猫キック猫パンチを本気で入れていました。

トラ君が逝って今の住まいに引っ越してからは、チャー君の独り立ちのとき。ここでは新参者のチャー君。マンションの通路で散歩巡回をしていると塀の上には通りすがりのいかつい猫が。それを見たチャー君「ビギャアアアアアウギィーー!!」と絶叫。いかつい猫ちゃんは「エッ何何??今の声は猫の鳴き声?」状態で逆にとっても驚いて引いている様子。。

ママ達も何事があった!?お家から飛び出してゆくと、ママ達とチャー君の鳴き声に驚いたいかつい猫ちゃんは塀の上を逃げる。そうするとチャー君は通路を猛ダッシュで追いかける。お隣りの塀に逃げたいかつい猫ちゃんの姿はすでに見えず。通路が行き止まりになりそれ以上追跡ができないチャー君は「ナオオーーー、アーーゴッ!」と勝ち名乗りを!チャー君を見ると興奮冷めやらぬ状態で通路、駐輪場の警備巡回を更に熱心に業務再開。戦わずして勝利?を手に入れる?ことができた猫!

この世の全てはチャー君にオールYES!一番最強の猫チャー君です。。

しかし今年4/1ついにお稲荷さんの警備猫シロちゃんから襲われました。というよりシロちゃんはじゃれた程度。この経験があってからチャー君は急速に大人になったようです。もしかしたら、今まで接したトラ君、他の猫ちゃんに守られていたことが判ったかもです。

しかし喉もと過ぎれば何とやらで、チャー君ライフが始まりまたまた最期まで向かうところ敵無し状態。

夜中だろうが朝方だろうが公園、道路のお散歩では雄叫び、うるさいと文句を言いにきた人もチャー君を見た途端に「かわいい猫だね~」と苦情はすっかり陰を潜め「いいよ、そんな年で元気なんだから気にしないでいいよ」と。散歩をする各公園ではライバル達から声援を受け、アイドル並みにキラキラと輝きを放って歩くチャー君。

思うがまま、何事も邪魔をされず自由奔放に生きた猫。2011/7/10までは地球はチャー君を中心に回っていました!

朝の雄叫び!!2011/6撮影

 

 


向かうところ敵無し ママたち編

2011-09-23 | 日記

ベッドパラダイスで爆睡中のママとチャー君。2010/9月撮影

ママたちはまだチャー君習慣が抜けず、大きい生活音を出した時「しまった~」と直ぐにチャー君が寝ていたチャー君ベッドを見てしまい。。天気図も低気圧が近くに無いか、台風が発生していないか、ドア、引き戸もチャー君が通れるように少し開けておくという習慣もまだ。。先日(平日)召使いさんはお休みで、仕事中のママとのお昼の電話の時も「チャー君はどうしてる?」といいかけたママ。。

今にして思えば24時間、常にチャー君の体調チェックをし、ママたちが熟睡している時でもチャー君の鳴き声次第ではとっさに飛び起きていた生活。痙攣発作の初期のころは、症状、発作の要因、いつ痙攣発作の予兆が出るか判らず、召使いさんとママは3時間(レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが90分なので)交代で眠っていたような。。時にはママたちが眠っている間、痙攣を起こし始めたチャー君の鳴き声で飛び起きてすぐに痙攣を沈める処置をするような生活。またはウンチが出ないので朝方1~2時間にわたりマッサージを続けやっとウンチ君達が元気におはようと言いながら出るような。。

しかし、そんな生活はプライバシーが守られ、ママたちが気をつけていればチャー君に最適な環境を作ることができます。最悪の事態から考えたらまだいいほうだとママたちは考えていました。

その最悪の事態とは、地震で避難生活を余儀なくすること。

阪神淡路大震災以降、避難生活をするときの準備は万全にしていました。しかしそれは元気なチャー君を前提にしたものです。介護に入り、チャー君はペーストしか食べれません。排泄もリラックスしているので楽にできます。リラックスした中でマッサージを受けるので、痙攣発作の発症頻度も落ちています。

しかし、避難生活では満員電車並みの群集で、そこにいる人々は恐怖と怒りと絶望と不安で神経過敏になっています。そんな中でチャー君が過ごすとなると・・極度の人間の緊張の中で、プライバシーが守れないストレスから争いが起き、人々の罵倒する大声も当然おきます。チャー君はそんな中、身体全体がブルブル小刻みに震え、目には極限の恐怖で興奮した様子が容易に想像できます。様様なストレスから痙攣発作が頻発することは眼に見えています。体調も急激に悪くなり、チャー君にとって最悪の環境でストレスの中絶命するのは確実です。

今回の東日本大震災で、原発の問題と余震の連続で、ママたちは避難生活が近い将来確実に来るのではないかと考えていました。ニュースで見ていた熊本のママの実家から、チャー君も一緒に帰っておいで!と強く言われていました。「仕事より健康で生きていることが何より。チャー君も余震でストレスを受けるより九州だったらユックリできるし、召使いさんとママの仕事は後で考えればいいと・・」最悪、避難生活になったら九州に行けばチャー君のストレスを少しでも軽減できると・・しかし現実的に、チャー君を移動させるのは無理です。が、身内のありがたさをつくづく感じたものです。

大きい余震のたびにチャー君を抱っこし、チャー君の避難バッグを片手にとっさに飛び出していたママ、または召使いさん。。

しかし今はそのチャー君の避難生活を心配することもありません。避難生活を考えても精神的に相当楽に!だって避難するのは召使いさんとママだけですから!チャー君がいなくなった今は、地震の心配、避難生活の不安が一切なくなりました。

建物が倒壊したら雨露がしのげ、寒さのため新聞紙を身体に巻くまたはダンボール生活もOK!トイレも夜は星を見ながら、昼は青空の下で!サバイバル生活?の始まりです!食料が無かったら断食が中々実行できないのでこの際、断食に突入しようと!今やママたちは向かうところ敵無し状態に!

避難生活が決して楽などとは微塵にも考えていません。まして、避難生活を茶化すような意味合いでもありません。ここではチャー君と一緒の避難生活でチャー君にかける負担とその負担をさせているママたちの心労のケースと、ママと召使いさんだけの避難生活のケースを比較しています。

ちなみに3/11の地震のとき、早めの帰宅をした召使いさん。着替えをしていたとき激しい揺れがきてとっさにチャー君を抱っこ。ドアを開けて外へ!電信柱は倒れんばかりに揺れ、道が波打っていて立っていられなかったとのこと。しかしチャー君だけは守らなければと必死にチャー君が安心するように声をかけ抱っこしていた召使いさん!揺れがおさまり、やはり大きい揺れにビルから飛び出してきていた人達から何やら少し笑いながらジロジロと見られて。。もちろんご近所の方たちにも同様に。。挨拶もそこそこに召使いさんは「??」で家に入り鏡に映った自分を見て「!」だったとか。。変なおじさんが片方だけ履いた靴下とパンツ1つで上半身は裸、髪は乱れて猫だけはしっかり抱いているという、まさに近寄りがたい風貌だったようです。。

チャー君用避難バッグの中身=ジュリアトリックスを真空にしたもの0.5㎏  発酵野菜とビール酵母  トイレシート20枚  圧縮したお包み3枚とバスタオル3枚とタオル5枚 すり鉢とすり棒 500mlの日田天領水 テッシュ1箱  ハンドタオル10枚 ビニール袋大中小10枚 

大きい揺れがきたら、召使いさんがチャー君を抱っこ、ママはバッグを持ってというシュミレーションをしていました。

**今日の記事は3月末にアップしようかと迷っていたものです。当時の内容を手直しし本日アップしました**


果報は寝て待て

2011-09-14 | 日記

果報は寝て待て=努力の結果を待つ場合、やるべきことを全てやった結果、慌てず、焦らず成り行きまかせてユックリ待つ、クヨクヨしたり無駄な動きをしないこと。

ママ帰宅、チャー君は玄関で待ち。即行何もないお皿のところへ行き「ウニャッ!ウニャッ!=お腹減った~~」と鳴いているときに限って冷蔵庫の中にはペーストはほとんど無く。

ぺーストを完成させるためには

1、サンマを焼くと同時に発酵野菜を冷蔵庫の中のジュリアトリックスの中に入れる。

2、朝、水に漬けていたジュリアトリックスを冷蔵庫から出し、すり鉢ですり小皿にわける。

3、焼いたサンマの白身のところだけを箸で取り出し、その中に小骨があったらはずしすり鉢でする。

4、2と3を一緒にしてビール酵母を入れてすり鉢ですり合わせ水で調合し完成。

以上でかかる時間は、約15分程度(ママ作成の場合)。

この間、チャー君はベッドに行ったり、お皿のところに来たり、水を飲んだりとお腹が減っているのをまぎらわしているような行動を。そんなチャー君に言い聞かせたのが「果報(ペースト)は寝て待て」です。。「寝て待っていればすぐにペースができるんだからね」と!意味不明なことを言い聞かせたママ。。

2度くらいは理解できずにウロウロしていたチャー君ですが、それ以後は「果報は寝て待て」でしょう?!とチャー君に言うとチャー君ベッドに戻りドッカと横になり、少し眼が釣りあがり気味でママたちの行動を目で追いながらジッと待つチャー君!

お待たせしましたチャー様~と声をかけると「待ってました」といわんばかりにサッサとお皿のところへ行きワッシワッシと!

上記画像は、召使いさんがぺーストを作るのでチャー君はいつものように「果報は寝て待て」のとおりにベッドで横になって待っていたにも関らず、あまりに時間がかかりすぎ(召し使いさんは完成するのに20分以上かかります)てお怒り状態のチャー君。

お皿に出来立てのペーストを盛り、所定の場所に置いて「できたよ~」と声をかけても降りてこないチャー君。それで、申し訳なく思った召使いさんがチャー君ベッドにお皿を持っていった1シーンです。途中ママが帰宅し、ゴキゲンを良くしたチャー君はベッドから降りて所定の場所でワッシワッシ喰い!ちなみにベッドから降りる時に召使いさんに向かって「ニャッ!!」と一言大声で文句を言い放ち。。

今、ママたちは後悔していることが。それは「果報は寝て待て」をママたちの都合のいいようにチャー君に使って教えたこと。。最初に一言「本来の意味は違うからね」と教えておくべきだったと。。向こうの世界でチャー君が間違って使っていませんようにと祈るばかりです!

***お知らせ 2012年度のアフリカカレンダーの緊急販売のお知らせです***

去年は11月に募集されましたが、今年はアフリカの子供たちにサッカーボールを送ることに併せ、東日本大震災で被災された方々にもカレンダーを届けたいということで早めの販売となりました。支援物資でカレンダーは忘れがちですが、あるととてもありがたいものです。以下内容です。

被災された方々が少し落ち着かれました折、欲しいものの中にカレンダーが挙げられました。日常茶飯事のように眼にしていたカレンダーも当然津波に流されています。優先順位は高くありませんが確かに欲しいものと思われ、実際に手持ちしていたカレンダーをお届けした際大変喜ばれました。カレンダーは沿岸の小学校を重点に、子供たちとその家庭へ届けたいと思っています。仮設住宅の方にも大変喜んで頂けるお思います。また届いて直ぐに使えるように、今年の8月~12月のカレンダー(大判1枚もの)も同封します。少ない費用で多くの被災者に行き渡るカレンダー寄贈の主旨にご賛同いただき、私たちのできるささやかな活動ですがご理解ご協力をお願いします。

壁掛けと卓上があります。HPではこの緊急販売のお知らせはありませんが、アイ企画さんの会社概要等ご確認ください。

株式会社アイ企画 担当遠藤様 FAX019-684-213  Adress http://www.ai-pro.net/calendar.html

申し込み方法は、お問い合わせから備考欄にカレンダー卓上または、壁掛け〇部希望と書くといいかと思います。


霧にかかった記憶

2011-09-11 | 日記

どこでもベッドパラダイスで爆睡中のチャー君。鼻の上にはこんもりと付いたペーストがカピカピに乾いて・・・口周り、顎にもペーストが・・このときは寝るために邪魔な召使いさんを脚で蹴りながら自分の場所を確保!しかし風がいまいち足りないためにこの位置に。朝方召使いさんから寝る場所を奪い(布団の隅っこに身体を一直線にし眠っていた召使いさん)、さらにはママの手に頭を乗せて寝ていた1年前に撮影した元気なチャー君です!

チャー君を抱っこした~いーーーーっ!!ママと召使さんの絶対に叶わない願いです。。

チャー君が逝って2ヶ月になります。

今年は例年と時間の感覚が違いあの時からもう1年以上、いやもうずっと昔の出来事のようなそんな感覚におそわれています。

これは、チャー君が逝った悲しみの激しいストレスを軽減させるために、ママ脳がストレスを軽減させるためにチャー君の記憶を曖昧にしているようです。これは脳が大きいストレスから身体を守るために、身体が受けるダメージが危険と判断すると防御反応が働き記憶を曖昧にするようです。実際、チャー君ことを思い出そうとしても、寝ていたチャー君の記憶をたどっても霧にかかったような・・鮮明な記憶としてマママの脳内にはありません。。。今は膨大なチャー君の写真で、動画で「そーだよね、こんなことがあったよね」という。。2ヶ月前のことなのに、、です!

しかしチャー君のお散歩コースに行くと場所に反応するのか、涙が溢れて身体が動かなくなるので近づけません。先日、チャー君のライバル(ご高齢の男性)たち2人と道でお会いしチャー君の近況を聞かれました。大往生したことを説明したら、ライバルたちも一様に悲しみにくれて道端で3人大泣き状態。。その方たちが「(僕たちは)もうすぐ向こうの世界に行くからその時はチャー君に会えので、ママは元気だよと伝えるよ」と。。それを聞いたママは更に大泣きで鼻水もズルズル。。。通行中の歩行者の方、自転車の方には大変ご迷惑をおかけいたしました。

公園にいる地域猫のブチ君にも道で出会い、チャー君が逝った事を話したらナント「元気だせよ」といわんばかりにママの手に顔をスリっとしてスタスタ歩き去り。。このブチ君はクールな性格でこんなことはお世話をしている方も無そうです。。 

本日は残暑がぶり返し、風は涼しいけれど蒸し暑いという。。チャー君がいたらきっと風の通り道で床の上にどっかと寝ているはずです!記憶は鮮明ではありませんが、チャー君の思い出は微笑むことばかりです。

**新米猫ママさんからコメントをいただき、少しでもペットたちが快適に過ごせるよう、病気の予防、今病気の子、痙攣発作の子がいたらそのお役にたてたらということで始めたこのブログ、お役にたてて本当に嬉しいです。猫ちゃんたちの病気が早くよくなりますようお祈りします**


チャー君の介護日記

2011年7月10日に25歳で天国へ逝ったチャー君。 このブログは、2009年5月3日=Xデーから3年あまりの介護の実録です。痙攣発作から雄叫びができるまで回復したチャー君のミラクルの軌跡です。