チャー君の介護日記

25歳の元♂老猫チャー君の介護実録
ブログ内検索=2011/10/27 10/29 10/30 10/31に掲載

死ぬ力

2011-07-26 | 日記

今回のチャー君の大往生では、鍼灸師であり、医療従事者でもある尊敬する友人の助言にどれほど助けられたことか。その友人は老人医療の現場で働いて現在の老人医療の矛盾点、問題点を話してくれます。2人で会うときにいつも話題に上るのが「死ぬ力」。

生まれる時もエネルギーが要るけど、死ぬ時もエネルギーが要るのよ!

死ぬ力とは尊厳をもったまま逝くことができる、そのパワーのことです。内臓、筋肉、脳のあらゆる細胞が薬漬けになってなく、宇宙の法則にしたがって、自然の摂理のまま、儀式をおこなうように1つの細胞から次の細胞へと活動を徐々に停止させ静かにその時に向かって行く力。常々チャー君の最期は、死ぬ力が残っていて欲しいと願っていました。

いつもの生活で、いつもの風景、家族が側にいてリラックスしながら逝く。

神様に、この願いが届くように祈っていました。そして、形は少し変形してましたが「チャー君ともう一度散歩したい」、「リラックスした中で穏やかに逝かせたい」※雄叫びが穏やかというのは反論もあるでしょうが・・・

願えば叶う!

しかしママたちにとっては初めての現象経験で、不思議なこととしか表現できません。

・臨終の前にチャー君は身体の中のものを全て出し切ったこと。

・7/6から立つことができないけれど、ユッタリ気持ちよさそうに眠っていたこと。

・熟睡した後のノビを何度もしたことと前後脚のピクピクも何度もあったこと。

・絶望的だった腎臓機能が回復したこと(通常絶対にありえないことです)と力んでウンチを出そうとしたこと。

・5日間も水をほとんど摂らずにいて目力は最後まであり、臨終の3時間前までとてもリラックスしていた。

・瞬膜は、臨終してから出たこと。

人間の自然死は見たことがないので不明ですが、生命体のエネルギーに余裕を持たせてその瞬間に備える。痛みも苦しみも無い、逆に快適なくらいのその時までの余裕。押川氏、山中先生にご挨拶と事の経過を報告したら、一様に「理想的な逝き方だね!そんな逝き方をしたいよね!」と。

雄叫びと散歩しながら逝けるなんて!チャー君は最後まで超ラッキーな強運の持ち主です!

 

***チャー君の臨終に立ち会った後、ママは初めてチャー君は助からないこと(正確には助からなかった)を認識しました********

チャー君の身体を撫でながら召使いさんと2人で肩を抱き合いながら大声を上げて泣いていました。しかし悲しんでばかりいられません。ずっとチャー君の側にいたいけどチャー君をお見送りする準備に取り掛からなくてはいけません。

チャー君を入れる最小で55×50以上の箱が必要です。次に冷却材。最後に花。チャー君の臨終を知らせるためブログの更新、友人、知人にメールと電話連絡。ペット葬祭さんにも電話連絡し、火葬の予約。ママは電話ではほとんど泣き声で、忙しい中、優しく対応していただき本当にありがたく。長い長い2011年7月10日は気がつくと25:30を過ぎていました。

ピータンさんへ=今回のチャー君に刺激した腎臓のツボを8月にアップ予定です!25歳の臨終間際の衰えたチャー君の腎臓機能が回復したんです。是非試してください!


天国へお散歩

2011-07-23 | 日記

7/10 AM2:30くらい チャー君を抱っこできた最後の画像です。

7/10は身体全体がピリピリしていて、朝方からツボの刺激もマッサージもあまりできず、身体を触ると身体全体が反応して口のクチャクチャから軽い痙攣を発症するので、ずっと横にしていました。抱っこをしたいけど、チャー君に負担がかかるのでそれも叶いません。横になっているチャー君は前回でもご紹介したよう気持ちよさそうに目を細めたり、手を前に出し、いつもの眠っている姿です。

水はスポイドでホンの少しづつ与え、しらべもホンの2,3滴を唇に垂らす程度。クチャクチャから痙攣を発症が頻発。午前中で10回くらい、午後も5回くらい。この痙攣はツボと酸素ボンベで治める。

ママはシッコを出したことで、助かると信じています。しかし。。。

午後3時すぎ、このままだとチャー君の身体は確実に死に向かいます。痙攣も時間と共に発症回数が多くなり軽度から通常の痙攣へと移行しています。痙攣でチャー君を逝かせるのは絶対避けたいママと召使さんは、水をすこしづつ摂っているチャー君に水を与えようと、チャー君の身体のままにと。

首を上に持ち上げ、0.5スポイド位水を与える。しらべも1/3スポイド与える。それまでユックリした呼吸だったのが、通常の呼吸に戻る。次30分後おなじように水、しらべを与える。

その直後、チャー君の呼吸が急に激しくなり今までに無い荒い呼吸に。身体をなでて呼吸を軽くしてあげたいけど、身体を触ると痙攣のように苦しそうにするチャー君。ママと召使さんはただ側にいて見守るだけです。「側にいるよ~」と声をかけるだけです。しかし、ママたちが側にいることでチャー君を興奮させたらと考え遠くで見守ることに。その間、チャー君は後片脚を上げました。「何?」とママたち。

チャー君のオシッコです。動けないチャー君が7月からオシッコをシート、バスタオルに漏らすのに、身体がそんなに濡れてなかったのは、この片脚上げだったんだね!と。ママはチャー君に「エライ!なんて賢い子なの!大好きチャー君!絶対元気になるよ」と。。

激しい呼吸は続いていますが少し治まってきています。これでチャー君の復活ができますようにとママは祈りながら。。

PM7:30チャー君の呼吸は1分間に10回程度まで落ちる。

ママと召使さんはチャー君の脚先を撫でながら声をかけると、チャー君の呼吸がまた速くなり。

右を下に横になっているチャー君が左前後脚を前後に動かし始めます。そうです!チャー君は散歩しています!ママはその左前後脚を動きやすいように手で支えると!

始まりました!雄叫びです!声は出ませんが確実に雄叫びをしています!歩いているチャー君!散歩をしているチャー君!雄叫びをしているチャー君!脚の運びはとてもスムーズになって大またで、散歩でどんどんウォーキングをしています!「お散歩できてよかったね~すごいねチャー君!雄叫びもスゴイね!絶好調じゃん!チャー君、頑張れ頑張れ~、チャー君大好きだよ!大好き!」と声をかけながら。。

しかし、その動きもしだいに弱くなり、脚も動かなくなり、しかし雄叫びは続いています!呼吸が止まっても雄叫びを何度も何度も続けるチャー君!

君はなんてスゴイ子なんだ!チャー君!まさにスーパーミラクルキャットだね!

チャー君、ママと召使さんと出会ってくれてありがとう!神様、こんなすばらしい子と出会わせてくれて感謝します!

2011年7月10日午後7時45分 ママたちの幸せのチャー君は猫神様の元に25年2ヶ月と5日ぶりに帰りました。

        

    


リラックスしています

2011-07-21 | 日記

2010年夏 ママがチャー君グッズを作成している最中の生活の1コマです。チャー君は風の通り道に寝ています。

  

2011年夏 7/10AM11:00撮影 腰の骨とアバラが出て痛々しい限りですが、チャー君はいつものように風の通り道に寝ています。毎度の夏の風景です。。

  

7/10 シッコ2回出ました。ゲロゲロ2回

10日未明から口のクチャクチャがひどくなり、それに伴い痙攣も発症。光と音に敏感になる。昨日のゲロゲロの残りのような茶色の水分を朝方5時くらいに少し吐く。次のゲロゲロは午前9時くらいで、白い泡のような少しの水分を吐く。この水分は、チャー君に無理に飲ませた水であると思われる。チャー君は気分がいいのかクチャクチャの後の痙攣以外は、リンパマッサージとツボの刺激の効果か、普段寝ているようにリラックスしている。シッコは朝1回、昼1回。

のんびりした7/10でした。目力は相変わらずしっかりしていて、死を迎える生命体ではありません。。水を飲まない状態で5日目に突入。腎臓が回復し、腸の運動は力んだことから始まっています。今、病院に行けば助かる可能性はあります。しかし!

チャー君は果たして命を永らえるのを望んでいるのか!? 今回もし命が助かっても、目が見えない、ジャンプできない、走れない、重い足取りで歩くのもままならないのは改善できません。しかも今後、これ以上に各機能が急速に悪くなってゆきます。更には、近い将来危篤状態は必ず訪れます。また苦しい思いをするのはチャー君です。

トラ君の最期のときに夜中、急に体調が悪化し、かかりつけの病院は不在で24時間救急に行ったことがあります。そのとき、あの自尊心が高い、家に侵入した空き巣に深い傷を負わせて一撃したトラ君が、ママに初めて「お願いだから早く連れて帰って!もう病院はイヤ!」といわんばかりに弱った身体で病院の診察室で2足立ちし前脚でママに訴えかけました。。。

チャー君も7日、病院で点滴を受けて、後日その点滴液を全て吐き出し、病院から帰ろうと起き上がれないのに起き上がろうとしました。以上から考えて召使さんとママはチャー君が水さえ飲んでくれたら助かると!チャー君の身体のままにと!

チャー君はミラクルチャー君です! 

いままでのこととこれからのことを話しているチャー君とママ。このときも肉球に指を添えると握り返してくれます。


ミラクルが!! 願えばかなう!

2011-07-18 | 日記

7/9 シッコ3回 出ました!!!!!

ついに、ついに待ちに待った、もうほとんど諦めていたシッコがついに出ました!!チャー君がミラクルをまた!! 

日付が変わり、チャー君のマッサージをしていると最初のゲロゲロで大量の茶色い水分が出。次1時間後、ママに抱っこされて熟睡していたチャー君が急に口をクチャクチャしていたかと思ったら、またお腹が背中にくっつくようなお腹の奥から不要なものを出すかのごとく。

その茶色い液体も最初の時ほど多くはありませんが、大量でした。しかもその中には無理に食べさせた鰻であろう丸い黒いものも含まれて。※ゲロゲロのときは、吐いたものが気管支に入るのを防ぐために身体を支え立たせます。その時の注意点は、スッキリ吐けるようにお腹を触らないように、心臓を圧迫しないように元気なときのゲロゲロの姿勢を保てるようにします。

ゲロゲロで体力は相当消耗しています。チャー君はママに身体全体を撫でられながら抱っこされウトウトと。

抱っこされていたチャー君の身体が少し動きだし。。。ママはその動きがわからずチャー君の身体を撫で時々マッサージをしていたらママの足に生暖かいものが!!ママは一瞬??状態!

「やりましたーーーーーっ!!!、チャー君!なんてスゴイ子!なんて素晴らしいシッコ!チャー君!」

朝方にママは一人興奮!翌日の仕事のために眠っていた召使さんも、ママのただならぬ雰囲気に起き上がり!出た出た!!出たよ!!を繰り返すママ!召使さんも直ぐにわかり「エ、エ~ッ!?」ママの祈りが神様に届きました!そのシッコは通常の量で通常のニオイ付の、ママたちにとってはありがたいありがたいものです!

  

2度の大量のゲロゲロとシッコをしたチャー君は、スッキリで気分爽快といわんばかりに今まで動いてなかった前脚を動かしいつもの寝る体勢をつくり、そのまま爆睡!もちろんお手手ピクピク、おヒゲピクピクを。目が覚めたら思いっきり伸びを!!

ママは屋上に駆け上がり、新宿のビル群から出る太陽に向かって感謝とお祈りを!※生まれて初めてご来光(ビルの屋上でですが)に祈りました。

その後、この日は合計2回のシッコをしたチャー君。シッコは通常の量で通常のニオイ付の健康なシッコです。ついに!腎臓機能が復活してきました。このときママはチャー君の復活劇の始まりと、嬉しくって天にも昇る気持ちでした。

しかし、水を口に持っていっても飲まないので、スポイドで口を湿らす程度にしても水を出そうと口から泡を吹いて完全拒否。シルバーフォース、しらべもおなじように泡を吹いて拒否します。食事、水を摂らなくなって今日で4日目になります。相変わらず口のクチャクチャがひどくなり口周りの血行をよくするためにマッサージをはじめる。クチャクチャのあとの軽い痙攣はこの日はそんなに出ませんでした。

風の通り道で昼寝をしているチャー君。いつもの夏ともちっとも変わりません。水さえ飲んでくれたらチャー君の復活は確実です! 

願えばかなう!応援隊長さん、チャー君は見事に大ミラクルを起こしていました!


大往生 1%未満の奇跡を信じて 4

2011-07-17 | 日記

7/8 シッコ0回 <食事なし 水を口に垂らす程度> しらべ合計1スポイド、シルバーフォース0.5スポイド位

朝方伸びをするもシッコ出ず。身体のブヨブヨはなくなり、通常のチャー君の身体に戻る。お腹を触ると腸なのか、膀胱なのかパンパンではないけれど膨れた柔らかいものの感触が。昨日と同じ、風の通り道にチャーベッドを移動させチャー君に風が直接当たらないように、身体には赤いバンダナを掛け、冷たい脚先には赤いハンカチを掛け横にする。チャー君の身体は部分的にむくみが出ている様子。

昨日と同じに腎臓中心のツボ、リンパマッサージを時間ごとに施す。今日は特に、シッコを出させるために後脚のリンパマッサージも加える。点滴の影響か、昨夜から光、音に対して敏感になっている(例えば-電気のスイッチをオンオフで身体がピクンと反応する、ドアの開け閉めでも反応、隣部屋のかすかな光にも反応する)。これは痙攣発作が頻発したときと同じ反応なので要注意。相変わらず口のクチャクチャがひどくなり軽い痙攣発作も連動して発症。口の周りに水を垂らし、シルバーフォースも垂らす。

昼、マイティウェーブの押川氏にチャー君の今回の経過を連絡。「シッコが出てないんだ、動物の透析があれば大丈夫なんだけどね。あとはその子の体力次第・・2~3日が山場だね」と。。。

**今、ママにできることは、チャー君のシッコを出すこと。それだけに集中していました。ツボとリンパマッサージで気持ちよさそうに眠るチャー君はいつもの夏の風景と同じです!※左画像で背中にあるこげ茶色のものは茶水晶。急所といわれる肩甲骨のところに常に当てていました。

   

シッコ出ず。こんなに祈って、信じてもダメなのかと・・・。ママに泣く時間は与えられていません。抱っこしながら、チャー君には今後のことを話していました。

=本当はまだまだチャー君と一緒に暮したいけど・・向こうの世界はそれはそれは楽しいところだよ!チャー君の大好きなジャンプができる!思いっきり走れる!何ていったって、身体がとっても快適で軽いよ!もうチャー君は毎日ルンルン気分だよ!とってもとっても楽しいところだからね!しかしその前にチャー君、魂が身体から抜け出すチョットの時間が苦しいけど、ママたちが側にいるから安心してね!==と。。

 

召使さんを確認するチャー君

7/8 24:30くらい マッサージ途中に口のクチャクチャが始まりゲロゲロが!そのゲロゲロは痩せたお腹が背中にくっつくのではないかというほどの激しいものでした。

茶色の水分がお腹の中から大量に出ました!おそらく胃にあった水分ではなくその先に溜まっていたものかと。。臭いが点滴液と消化液のような胃の更に奥から出たようなそんなものです。ついで少し力み始めたチャー君。これは体力的に相当危険ですが、チャー君の身体のままに。。しばらくして出ないことが判ると力みを止めました。気分がよくなってスッキリしたのか抱っこされながらそのまま熟睡。お手手ピクピクが始まりました。

7/8 25:30くらい 熟睡していたチャー君についにミラクルが!! 


チャー君の介護日記

2011年7月10日に25歳で天国へ逝ったチャー君。 このブログは、2009年5月3日=Xデーから3年あまりの介護の実録です。痙攣発作から雄叫びができるまで回復したチャー君のミラクルの軌跡です。