ロイター板の日記 -CCV-

若人のみんな、俺を踏み台にしろ。
3流私大文系卒、40歳過ぎ商社勤務の窓際営業マンの雑記。

【本】稲盛和夫 最後の闘い―JAL再生にかけた経営者人生 

2020年07月28日 | 

どうも。

禿げてきました。

 

経営破綻したタイ航空の株を少しですが買いました。

当然、そんな株は売られまくっていて今1株あたり3バーツ(1バーツ=日本円で3.5円)。

なんで1株10円くらいですか。

6500株を買ってます。

タイ航空はいわゆるフラッグ・キャリアと呼ばれるタイの第一の航空会社なので、おそらく国として潰すようなことはないかと。

伸るか反るかで、潰れたら全部パァですが、再建する方向になれば倍くらいになると思ってます。勝手に。

 

それで似たような状況であったJALの過去の復活劇をあらためて確認してみようと、この本を借りました。

日本のフラッグ・キャリアで過去に経営破綻したJALも経営状況は親しいものがあり、タイ航空も当然参考にするであろうと。

 

 

まず本の感想の前に、読んでわかったことがありまして。

JALって会社更生法を適用して、一回倒産してから再建していたんですね。

つまり既存株を一旦無かった事にして、別で新株を発行して再建してたってことですよ。

えーと。

タイ航空が同じ道を辿ったら私の買った株は紙クズとなりますね。やばいですね。

 

 

さて本の感想ですが。

当時、日本でも最高レベルの経営者である稲盛和夫さんがJAL再建の責任者としての実績を詳細に記されております。

京セラという会社を一代で築き、現AUのもととなるKDDI(第二電電)を起ち上げた稲盛さんの経営哲学というのが、宗教観や倫理観を語るようなまさに哲学に基づいているのがわかります。

またアメーバ経営という各事業部におけるグループ単位で採算を算出し、各社員レベルで採算性を意識するような仕組みの実践された様子がよくわかりました。

 

ただ経営者目線で書かれていますが、JALの社員はとまどったでしょうね。

なにせ1万6000人の従業員1/3をリストラしたこと、花形職務の既得権益を取っ払ったことなどなど、すごい大鉈を振るってます。

大企業における経営の大転換は、苦労という言葉ではとても片付けられないであろう混乱に近いものであったかと思われます。

特に現場は。  

ただ実際に、今現在では十二分に再建したJALがあるわけで、この大転換が結果的には成功に導いたのでしょう。

 

 

いやー、JALの再建の凄まじさ知ると、タイ航空が再建できるのいよいよ怪しくなってきました。

かなり紙くずに近い株券を抱えながら今後の状況を見守ってまいります。

頑張れタイ航空!


【本】戦略参謀 稲田将人著

2020年06月11日 | 

どうも。

コロナ明けにて久しぶりの図書館で制限いっぱい本借りました。

1週間経つのにまだ一冊も読み切れてないです。。。

 

本日は本の紹介。

この本は本の名の通りで、企業の戦略的な思想について小説風に解説してくれています。

いわゆる経営企画室の話です。

 

まず、自分は今勤めている会社(商社)で、ずっと営業畑なのですが。

新規で取り扱う商権(=商材)の日本の販売開始の起ち上げプロジェクトに何度か携わったことがありまして。

今の会社の新規商権起ち上げもゴリ押しというか、ともかく数多くお客様のところに行って紹介、情報収集して来いという指示のもとで動くことが多いです。

この手法は間違ってはないと思うんですが、何度も同じやり方をゼロからやっていてプロジェクトメンバーが毎回違えば個々の持っている情報如何で起ち上げの仕方が変わったりします。

具体的にはマーケット調査や、初期ターゲットの選定、価格設定、販売計画などなど。

 

自分のいる商社は個人商店の集まりのような感じでして、例えば1台あたりが1000万円~5000万円くらいの機械が新規商権だとすると、実は担当者の独自の営業スタイルでも初回スタートはどうあれ、軌道にのればなんとか形になってしまったりするため、会社には初動の重要な情報が蓄積されてなかったりします。

自分も後から気づかされました。。。

 

この本では経営企画室における企業の戦略的な在り方を解説しており、非常にわかりやすいです。

またどういう社員が会社にとってマイナス要因だったりというのも出てきます(あからさまですが)

読みやすいので、ぜひ入門書的に読んでいただいたほうが良いかと思います。

 

自分の会社も海外企業と取引があるのでよくわかるんですが、

日本企業ほど割と企業の戦略の在り方や、マーケティングなどを軽視していることが多いです。

製品のクオリティ重視で市場のニーズを捉えてきれていなかったりします。

逆に海外企業は製品の魅せ方にこだわり過ぎて実力がともなってなかったりするんですけどね(日本人が一番嫌うタイプ)

 

あと、同じ業界の海外製品と日本製品のTVコマーシャルを比較してみたりしてください。

海外メーカーのマーケティングは日本市場にかなり気を使ってますから、おもしろい発見があるかもしれません。


【本】社会人のノートのまとめ方は・・・

2020年06月07日 | 

どうも。 歯医者の予約をすっぽかしました。ダメ人間です。

完全に忘れてた・・・。

 

さて、このブログでは社会人20年目、上場企業の商社の鉄砲玉営業マンの私が、過去の自分に教えてあげたい仕事のコツ、ツール、勉強法、生きる上での糧を紹介します。

だいたい新卒~30代の私大文系卒のサラリーマンあたりの皆さんに仕事の効率アップの情報を提供できればと考えます。 よろしくお願いいたします。

知ってる情報だったらごめんなさい。

 

みなさん、社会人になってうまくノートとれてる?

あれ? もう、あれですか。

デジタルのノートですか。タッチペンですか。

あ、PCですか。アプリですか。

でしたら、すみません。

 

いや、自分の業界の場合は、特にお客さんとの打ち合わせ時にはA4のノートを開いて、ペンでメモ書きしてます。

打ち合わせ時にノートPCは持ち込みますが、プレゼン用でほぼノートとして使うことはないです。

ノートPCでキータイプしてメモを取るのはどうも相手に失礼なような気がして気が引けてしまうんです。

 

で、結局自分はアナログでノートとってるんですが、

自分は字がきれいでなくて、お客さんとの打ち合わせの時の走り書きのメモがあとで読み返せなかったりするほどひどいのです。

なので、キーワードだけはわかるように残す工夫をするようになりました。 特に納期とか、宿題とかですよね。

 

んで、今日は本の紹介です。

「たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術 」 

 

自分は2回この本を買いました。

良い本だからって後輩にあげたんですが、また後でこっそり買いなおした経緯があります。

残念ながら、この本にはビジネスマンの効率の良いノートの取り方が解説されてるわけでないです。

なので、必ずしも身になるものでないです。

学生向けのノートの取り方の本はあると思うんですが。

社会人は業種や職種によってもノートのうまい取り方って違うと思います。 もちろん、人によっても。

 

この本は、

文房具メーカー、コクヨで働ている方の実際に使っているノートを載せて解説している本です。

全部で100人分のノートの写真と、その解説が書いてあるんです。

なので、この使い方を例に自分が使えそうなやり方を参考に良いトコどりすればよいと思います。

 

実際に読むと特別大したことは書いてないような気がするんですがねー。

見返したくなる何かがあるんです。

結局、自分は2回も買ったからね。

そういう意味で自分にとっては間違いなくおすすめの本です。