昨夜のテレビで、作家の五木寛之の対談が特集で組まれていた。
何気なく見ていたが、そのうち本気で画面に吸い込まれた。
「鬱(うつ)」な話。
今の世の中(世界含め)全般が、
躁から鬱に流れているのではないかと危惧していた。
鬱は誰にでも起こりえるのかもしれない。
特に現在の世の中では・・。
企業では、心の病で休業している人々が増えているという。
そして、大人だけでなく子供達までも・・。
昔より現在の方が、ずっと個人が尊重される世の中で
昔より現在の方が、ずっと個人が守られる世の中で
どうしてこういう事になるのだろう・・。
「個人」が強くなりすぎて衝突が起きてしまうのだろうか。
五木寛之氏はこんな話をしていた。
心を病むのは、心が弱いからではなく
心がまっすぐで「硬い」心なのだと。
まっすぐで一生懸命自分と向き合う心。
それが何かのきっかけで、ぽきっと折れてしまう・・。
その他にも彼の思いがいろいろ語られた。
何となくわかるような気がした。
自分と向き合えば向き合うほど、時に苦しくなってもがいてしまう。
だけど、話を聞いているうちに無理して脳天気になる必要もないのかな、
鬱々した気分を無理して盛り上げる必要もないのかな、
そう感じて少し気が楽になったのだ。
最近私はテレビに出ている人はもちろん、
新聞やネットやラジオや、数少ない周りにいる人々など・・
いろんな人々の話をよく聞くようになった。
全く正反対の意見もあるけれど
それも含めて昔より聞くようになった。
人の話がおもしろい・・と何故か思うようになったのだ。
昨夜の対談も、その中の一つ。
おもしろいと言っても、笑える話から真面目な話までジャンルは問わず。
この病気が、人の話を聞くという大切さを教えてくれたのかもしれない。
悪い事の中にも、宝物は隠れているのだな・・。
今後もなるべく人の話をたくさん聞こうと思う。
思わぬお宝が眠っているかもしれない・・・