あん作り:肉に塩を入れよく練る。
<あんを作るポイント>
- 先に肉と塩を練る
粗めの豚バラのひき肉は、ほどよく脂があるので、ジューシーさを生み出すために最適だと言います。(豚バラのひき肉がなければ、脂が多めのひき肉でも、また、少しごま脂などを加えてもOKです。)
ここに塩を加えて、肉が白っぽくなり、粘りが出るまでよく練ります。この状態が、アクトミオシンが網目構造を作った目安となります。
野菜を入れる前に調味料を入れて、よくなじませておきます。
- 野菜を入れたら、さっくりと優しく混ぜる
肉の準備が出来たら、野菜を入れます。野菜を加えたら、水分が出ないように優しく混ぜます。
野菜の食感を重視する場合は、“妖精の羽“ギョーザの達人の方法がオススメ。野菜を生のままをみじん切りにした後、絞らずに加え、その後は、野菜から水が出ないように、なるべく早く包んで焼きます。
肉のうまみを重視したい場合は、他の二人の達人のやり方が参考になります。野菜をゆでたり、フードプロセッサーにかけたりして細胞を壊し、水分をよく絞ってから肉と混ぜます。こうすることで、野菜が肉のうまみを吸ってくれると言います。
包み方:吸気を抜くように包む。
皮のとじ方 ヒダなし
- 指先に皮を乗せて、指を曲げてくぼみをつくる
- あんを押しつけて乗せる
ポイント:あんの量は、作ったくぼみが平らになる程度です
- 皮を半分に折り曲げて、まず、上の中心部分を閉じる
- 両端を親指と人さし指の間に置き、握るように閉じる
ポイント:左右両端から中心へ向かって、空気を抜くように閉じる
- 最後に両端を力強く抑えて完成
皮を手作りしてみたい!!という方のために
<皮作りのポイント>
- 粉の配合は、強力粉と薄力粉を半々
- 熱湯を加えて全体を混ぜ合わせる
(熱湯の割合の目安:粉1キログラムに対し、熱湯650ミリリットル)
※熱湯を注いだ直後は、手で混ぜ合わせると、やけどをする恐れがあるので、麺棒や菜箸などを使って混ぜてください
- 全体が混ぜ合わさったら、体重をかけながら手でこねます
ポイント:耳たぶぐらいの硬さになるのが目安
- 2時間寝かせてしっとりとしてきたら、細く伸ばして、幅3センチほどに切り、麺棒で丸い形に伸ばして完成
焼き方:生の皮から熱湯で蒸しゆでする。
憧れの、底はカリッとしていて、それ以外はモチモチした焼き上がり。そんな状態を作る焼き方の「黄金の法則」は、ギョーザを並べて火をつけたら、すぐに熱湯を加え、ゆでるように蒸すことです。焼き目は、最後につけます。
熱湯を入れると、高温の水蒸気で調理でき、上面がモチモチした食感になります。また、ギョーザが水分につかる時間が短くなるので、ベチャッとした食感になるのを防ぐこともできます。さらに、先に熱湯を加えると、皮から、キツネ色になる成分のたんぱく質と糖質が溶け出すので、キレイな焼き色が付きやすくなります。
<カリッ&モチモチに仕上げる焼き方(フッ素樹脂加工のフライパンを使用)>
- 火をつけてギョーザがくっつかない程度に、少し離して並べる
(油は引いても引かなくても、どちらでもOK)
- 並べたらすぐに、ギョーザの高さの半分くらいの熱湯を加えてふたをする
- 沸騰した状態で蒸し焼きにする
- 4分間たったら、ふたを外し、フライパンに残った湯を捨てる
※湯を捨てる際、ギョーザが滑る場合は、フライパンのふたやフライパン返しなどで、ギョーザをおさえてください
- ギョーザの上から油を回しかけて、カリッと焼き上げる
- フライパンを揺すって、ギョーザが動くようになったら焼き上がり
「魔法の水」で 羽根つきギョーザ!
誰もが一度は憧れる、羽根つきギョーザ。“妖精の羽”ギョーザの作り方は、“魔法の水”という小麦粉を熱湯で溶いたものを使って、羽根を作っています。熱湯で溶くと小麦粉がよく溶けてのり状になり、薄く羽根をつけることが出来るのだそうです。そして、“魔法の水”は、室温程度に冷ましてから使います。
室温程度に冷ますことで、サラサラした状態になるので、薄く伸びてギョーザの下にも入り込み、ギョーザと一体化します。
また、羽根があると、羽根とギョーザの底面がほぼ同じ状態に焼き上がるので、羽根の焼け具合を見て、ギョーザの焼き具合がチェックできるというメリットもあります。
<魔法の水の作り方>
- 熱湯と小麦粉の割合の目安(重量比)20(熱湯):1(小麦粉)
- 泡立て器で、まず、小麦粉に熱湯少量を加えて混ぜ、その後も、よく混ぜながら熱湯を少しずつ加えて溶かす
- 室温程度に冷まして完成
<“妖精の羽”ギョーザの焼き方>
- 油をひいたフライパンを軽く温めたあと、火を消してからギョーザを並べる
- 点火して中火にしたら、魔法の水を、ギョーザの上からかけてふたをする
ポイント:深さ1センチ程度が目安
- およそ7分間 蒸し焼き
- ふたを外して、油をかける
ポイント:焼ムラがないように、フライパンの位置を動かしながら焼く
- フライパンを動かして、ギョーザが動けば焼き上がりの目安
- フライパンと同じぐらいの皿をギョーザの上からかぶせ、フライパンをひっくり返したら完成
以上。あさイチより。