今年 3 月、総務省が昨年の救急車の出動件数を 621万82 件の過去最高数と発表しました。その要因として、救急車頻回要請者の本来は救急車を必要としない要請が影響しているようです。全国で年間 10 回以上救急車を要請した数は 2,796 名で延べ要請回数 52,799 回に上ると報告されています。 東京都においては年間 30 回以上の頻回要請者を集計すると、なんと年間の平均要請回数は 60 回、多い人で 200 回にも及ぶようです。これらの人たちの多くは、夜間一人でいると息が苦しくなり、死を覚悟して救急車を要請するらしく、救急隊が来ると間もなく症状は落ち着き、救急車も不搬送で引き返す例が多いようです。現場では 30~45 分ほどの時間を要し、この間に本来の救急患者の搬送要請に支障を来してしまうことになるわけです。精神的疾患を有する人や、高齢者の一人暮らしで孤独を感じている老人が多いようです。解決策、さてどうしたらよいものなのだろうか?