診察室でのひとり言

日常の診察室で遭遇する疑問、難問、奇問を思いつくままに書き記したひとり言

椎間板ヘルニアと網膜剥離

2021年03月02日 | ブログ

今年の 11 月で還暦を迎える私の体も、どんどん悲鳴をあげだしている。 25 年ほど前に右側の腰部椎間板ヘルニアになり、年に 12 度のギックリ腰を繰り返している。 10 年ほど前からは肩~背~腰の凝りが酷くなり、慢性の頚部痛、肩痛、腰痛に悩まされている。月に 34 度の鍼灸院に 10 ヶ月ほど通院したが効果なし。体が楽だと感じる日などこの10年間一度もなく、この先もそんな日が来ることはないと思うと悔しくて仕方がない。そんな中、先月( 2月)に左腰部が我慢できないほど痛み、左足先まで痺れるようになった。何度も姿勢を変えて我慢しつつの診察業務であったが、夕方の診察が終わるや否や、知り合いの整形外科クリニックに駆けつけ、診察を受けた。左腰部椎間板ヘルニアの診断で、腰部にブロック注射を受け、麻薬系の鎮痛剤の処方を受けた。お陰で痛み、痺れは半減したが、鎮痛剤の副作用で便秘、しゃっくりに苦しんだ。結局、右に加えて左の椎間板ヘルニアを併発することになってしまった。日に日に症状は軽快し、ホッとしたのもつかの間、10 日ほど前に少年期よりある右眼の飛蚊症が突然悪化し、今まで経験のない目の前を小バエが素早く飛ぶような影や、毛糸が垂れ下がって右から正面を行ったり来たりする影を感じ、視界の不快感を覚えた。 3 日ほど様子をみるも改善ないため、診察が終わってから眼科を受診。 50 60 歳の近視男性に多いとされる網膜裂孔による網膜剥離と診断された。もう少し、酷ければ、緊急手術であるとのことであったが、受診が早く、剥離の程度も軽いとのことで、レーザーによる光凝固治療で対処することができた。相変わらず、垂れ下がった毛糸の影は消えないが、剥離の拡大はレーザーで抑えることができホットしている。この影も改善なければ、種類の異なるレーザーで細かく砕くことができるようなので、少し様子を見て検討することとした。どれも加齢によって起こる疾患で、仕方ないことと理解しているが、連日長時間椅子に座って捻じれた姿勢で診察を行ったり、電子カルテを見つめながらキーボードを打ちまくる仕事の見返りなのかもしれない。 2 年前の 5 月、夏ズボンが窮屈で穿けないのでまた一回り大きなズボンを購入しないといけないと感じた時、このままではエンドレスになってしまうと恐れ、健康を意識しダイエットを始めた。朝は、トースト 1 枚とコーヒーと少しの野菜。昼は、ビスケットやクッキー 1 個とコーヒー。夜は、小さな茶碗に 6 割ほどのごはんに魚、肉を中心とした食事。おかずを大量に食べるのでご飯が少なくても空腹感はない。間食やデザートは控えた。要するに、昼ごはんの代わりに 3 時のおやつを昼に食べているようなものである。 2 ヶ月ほどすると体重が少しずつ減ってきだした。 70 kg弱あった多重が、67 kgほどになった。食事にも慣れ、引き続き、このままの内容で食事を続けると、体重はさらに減って 65 kg64 kg63 kgへとドンドン減っていった。目標は 65 kgであったので 63 kgは行き過ぎであるが、今は、朝の体重によって、昼を少し緩めた食事をするようにしている。今でダイエットを始めて 1 10 ヶ月になるが、今日は 63.4 kgだった。シシャモのようなお腹もシュンとし、ここ数年購入したズボンが緩々、ベルトの穴も合わなくなった。採血検査に異常なく、胃内視鏡検査も異常なかった。どうですか、昼ごはん減量ダイエット。皆さんにお勧めします。