子供は授かりもの
妊娠できたしても無事に健康で生まれてくることが
当たり前のことではないのですよねぇ。
なんでワタシは自分の身体なのに
子供すら守れないんだろうと自分の身体を恨めしく思いました。
子宮外妊娠の手術の後は食べようとしても食べられず
泣いてばかりいました。
その頃、気晴らしにワタシの好きなアジア雑貨のお店に
妹が連れ出してくれたまだ5月も末なのに
真夏並に暑かったあの日生後1ヶ月ほどのガブに出逢いました。
ちょうど子供の四十九日くらいに生まれたであろう仔猫。
神様が“人間の子供はやれないけどこのコをかわいがりなさい”と
ワタシに授けてくださった気がしました。
やんちゃで男のコみたいな元気なチビの成長を
見守るうちにすこしずつ泣いている時間も減り
元気になっていったワタシ。
検査で残った卵管が機能していないことから
体外受精で子宮に戻す以外妊娠が望めないとわかり
そのための準備をはじめ5度目で妊娠が確認されて
喜んだのも束の間
トイレにいくと少量の出血がありました。
病院にいくと赤ちゃんはおなかで生きているので
安静にして様子をみましょうということになりました。
それと同時に元気に育っていたガブに異変が。
水の器の前でうずくまり飲まない・食べられない状態に
なってしまいました。
病院で検査しても特に異常な数値もなく
点滴をしてもらうくらいで戻ってきましたが
ぼーっとした顔で状態は変わらず
ワタシはおなかの子供の代わりに
ガブがとられてしまうとその時思いました。
“このコのかわりにガブを連れていかないでください”
と神様にお願いしてる自分がいました。
普通ならやっと授かった子供を失いたくないと
もっとちゃんと考えられるならおなかの子供と
ガブと両方を助けてくださいと願うところなのでしょう。
ワタシはおなかの子供よりもガブを失うことの方が
耐えられないとこの時思ったのです。
結局そのときの子供は流れてしまい
いろいろありましたが結局その後子供には恵まれませんでした。
ガブの他にも一緒にいた猫達はワタシにとって
大切な子供であり孫でありましたが
ワタシにとってガブは本当のワタシの子供だと
ずっと思っていましたから喪失感は大きいです。
ワタシと同じ食べ物が好きで
ツンデレだけど具合の悪い時いつも傍で心配してくれた
ワタシだけでなく父たん・兄ちゃん姉ちゃんの
具合悪い時も小さな身体で支えようとしてくれた
本当にやさしい娘でした。
今も何もできないくらいだるい時も
温かい日差しで“元気になるんらよ”って
励ましてくれている気がします。
人間じゃなくたっていいんだ
お前は間違いなく母たんの子供
最期まで親孝行なやさしい娘だった
お前がいなくなった今でも母たんはしあわせだよ
ふくちゃんとまめちゃんこと守ってやっててな
母たんは元気にならなきゃな。