おっそろしいことになってきそうですけど、実際のところEUのことはよくわからないんです。
昨日は外務省祭りになってしまって、今日もまだ余韻が残ってます。
今もこれ書きだしたら、困ったことに又々ムカついてきちゃうです(わらい
今日は日本のことではなく、ヨーロッパへ飛んじゃおう。
夕日が沈むエーゲ海、幻想的で綺麗です
エーゲ海といえばギリシャ、そのギリシャが大変なんです。
ギリシャの住民投票は予想通り、それとも予想外だったのかはともかく、結果は緊縮財政Non!となりました。
ギリシャ人にとっては、トロイカの要求(緊縮財政)で、年金や賃金が大幅カット、医療や教育などの水準も引き下げられ、庶民の生活環境は劣悪化してしまった。
その緊縮財政をより強化して厳格にやるけど、受け入れると問われれば、そりゃあ、あんた嫌だと言うよ。
NON!したら、デフォルトだぞと言われてさ、市民にはその日の暮らしがどうなるかのほうが切実で、デフォルトなんて知ったこっちゃない。
庶民にとっては、そんなもんじゃないんでしょうか。
チプラス政権が誕生できたのも、「緊縮策を実行しない」と有権者に約束したからです。
それまでの政権は、ユーロ・グループとIMFが要求する緊縮策と経済改革を受け入れ、曲りなりにも緊縮財政やってきたんです。
実際には、労働組合や国営企業の抵抗にあい、改革は遅々として進まなかったんですけどね。
3年近くも緊縮財政やってきたわけですから、少しは楽になったかというと、そうではなくますます苦境に追い込まれたわけでしょう。
その挙句、貸してくれたお金は、みんな使っちゃいました。
おかわり欲しいんだけどと言ったら、散財するのもいい加減にしろ!と叱られちゃった。
それでも市民は年金や賃金をカットされたし、医療や教育などの水準も引き下げられちゃったんですよ。
これ以上は緊縮なんてされたら、あと残ってるのは暴動起こすことぐらい。
そりゃあ、金貸してる方から見れば、借金ばかり増やしてちっとも返さないだけでなくって、もっともっと金貸して~なんて言われたって、出来っこね~ と怒り出す。
こちらも、ごもっともな言い分で、こっちらを立てればあちらが立たずと、とどのつまりなんです。
住民投票の結果は、ともかくNON!とでちゃってたんです、それならユーロから出て行けということになるんだろうけど、ギリシャのチプラス政権はユーロからは出て行かないよ。と(わらい
チプラス政権は国民が緊縮財政にNON!言ったんだから、投票結果加味して本当の交渉をこれからしようよと。
一方の債権団のトロイカチームは、ふざけんな!もう話し合いは6月が期限で終わっちょる!と
話し合いはもうしない、出ていくかそれとも追い出されたいか、どちらでも好きな方を選べ!とな
ここまでは来たんですけど、この先がどうなるか誰にもわからない。
ともかく金返せと言われても、財布の中はからっけつ
それどころか明日のパン買う金ないから貸してよ、な、な。
これでさや当てしてるんですからニッチもサッチも行きません。
こうなってしまえば、誰が何と言おうとなるようにしかなりません。
こういう時こそ私の出番ですと、金融や財政に詳しい高橋洋一教授が解決策お教えしようと申し出てくださいました(わらい
あとは高橋洋一教授のありがたーい、ご講義を聞いて貰うほうがてっとり早い。
以下に、サイトをご案内しておきますので、じっくり読んでみてください。
>国民投票実施でも混乱は必至!
ギリシャ経済危機「唯一の解決策」を教えよう
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44049
夕方になってギリシャ絡みで、ビックなニュースが飛び込んできました。
「ドイツ銀行が、ギリシャと共倒れの危機」
なんのこっちゃ?
前にもチラッた噂を聞いたことはあるんですが、危ないデリバティブ(金融派生商品)取引で巨額のリスク負っているとか。
その後噂は沙汰止みになっていたんですが、今日のzakzakにこんな記事でまた出てきました。
>ドイツ銀行、ギリシャと共倒れ危機 衝撃的な格下げ 欧州崩壊待ったなし
2015.07.07
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20150707/zsp1507071130001-n1.htm
ギリシャと共倒れする危機に瀕しているのがドイツ銀行だ。EUの優等生であるドイツ最大の同行は、ドイツのGDPの20倍に及ぶ54・7兆ユーロものデリバティブ(金融派生商品)取引をしており、その経営は実にハイリスクなものだ。そのなかには、ギリシャの債務支払いを債権者に担保するような内容のものがかなり含まれている。
’10年に表面化したギリシャの経済危機以降、同国はゴールドマン・サックスをはじめとする世界の金融機関から融資を受け、借金によって借金を返済する自転車操業を続けてきた。そしてドイツ銀行はデリバティブ取引により、ギリシャの借金の事実上の保証人となってきた。そのため、ギリシャがデフォルトに陥った場合、同行は無限の損失を被ることになる。
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総資産約2兆ユーロのドイツ銀行が破綻すれば、同行を後ろ盾にしていたEU内の複数の銀行も、ドミノ式に潰れていくだろう。
リーマン・ショックの際には、アメリカやEUが速やかに公的資金を投入し、救済を行ったことで、金融機関の連鎖倒産は広がらなかった。しかし、今やどこにもそんな力は残っていない。就任以降、頻繁に中国詣でを行ってきた独メルケル首相だが、危機に備えるための資金の提供を中国に頼み込んだところ、断られたという情報もあるくらいだ。また、ドイツはユーロ崩壊を見据え、数百億ユーロ分のマルク紙幣を印刷しているという話も聞いている。
国際金融市場も世界恐慌を覚悟しはじめている。米個人投資調査協会によると、個人投資家の資産に占める株式の割合は、5月に67・9%から57・8%に下落している。たった1か月の間に、株式の10%以上が現金化されるというのは、前例のない事態といえる。
ストラスブールにあるEUの本会議場は、以前からその外観がバベルの塔に似ていると言われてきたが、皮肉なことに旧約聖書に記されたとおりの結末を迎えようとしているようだ。
◆ギリシャ経済破綻危機のなか独銀CEO辞任
6月7日、脱税疑惑や顧客との訴訟合戦などのスキャンダルの責任を取り、辞任を発表した2人の共同CEO。アンシュー・ジェイン氏とユルゲン・フィッチェン氏。事実上のギリシャの“保証人”である同行の異変に注目が集まる
なんともおどろおどろしい記事でございます。
54・7兆ユーロ? 邦貨で換算すると**天文学的金額でわかりません。
本当ならギリシャの破綻は、ドイツ銀行の破綻、それは世界金融恐慌の引き金ということになりますが・・