宮崎正弘氏の今日のメルマガです。
中国の外貨準備は実際は空っぽじゃないかと、それどころか対外債務が1兆5000億ドルもあって外貨不足で汲々としているんじゃないのかとも書いております。
>宮崎正弘の国際ニュース・早読み(中国外貨準備高が急減している)
平成27年(2015)9月9日(水曜日)弐
通算第4652号
いつまでもあると思うな、親とカネ
3兆3000億ドルとされる中国の外貨準備は、本当にあるのか?
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http://melma.com/backnumber_45206_6257944/
宮崎正弘氏の言うことを補足するように、NHKニュースでも中国の外貨準備を扱っていました。
>中国の外貨準備高大幅減 当局介入の結果か
9月8日 11時38分
昨年の夏頃から、山頂から転げ落ちていくような外貨の減りようでございます。
中国の先月末の外貨準備高は3兆5573億ドルと、前の月から930億ドル余り(日本円でおよそ11兆円)の大幅な減少となり、中国経済の先行きへの不透明感が強まるなかで、人民元の行き過ぎた値下がりを防ぐために金融当局が介入に動いた結果ではないかと指摘されています。
中国の中央銀行「中国人民銀行」は7日、先月末の外貨準備高が3兆5573億ドル(日本円でおよそ424兆円)になったと発表しました。これは、前の月と比べ930億ドル余り(日本円でおよそ11兆円)の大幅な減少で、中国政府が月ごとの数字を公表している1999年以降、ひと月の減少幅としては最も大きくなりました。
市場ではこのところ、中国経済の減速傾向が強まるなかで通貨・人民元を売ってドルなどの外貨を買う動きが広がっています。このため、今回の大幅な減少は、中国の金融当局が市中銀行のドル需要に対応しようと外貨準備のドルを供給するとともに、人民元の行き過ぎた値下がりを防ぐために、市場で外貨準備のドルを売って人民元を買う介入に動いた結果ではないかと指摘されています。
また、中国では去年後半以降、外貨準備高の減少傾向が続いていますが、今回、大幅な落ち込みが明らかになったことで、海外の投資家や企業などが保有する人民元を売って中国から海外へ資金が流出する動きが加速しているという見方も広がっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150908/k10010220281000.html
NHKにしては珍しく不安そうな中国の様子を伝えておりますね(わらい
上海総合指数が5000ポイントを着けたのが6月12日でした。
その月の9日には6%も急落しバブルのはじける警報が出たのです。
それが7月8日には3500ポイントまで見る間に下がり市場はパニック状態に突入しました。
ここで当局が市場に直接介入し出します。
当局の介入で、一時は持ち直したように見えましたが、当局が株価買い支えをやめた8月18日から再び急落、3000ポイントを割る事態にあわてた当局は、再び買い支えに動きます、そして現在3200ポイント台を維持しているのです。
当局が、これまでに投じた資金は100兆円を超えます。
これからも買い支えして行くとなれば、一日1兆円以上と言われおりますから、どれほど資金が必要になることやらね。
一方で輸出を再び活性化するために、人民元の切り下げを断行しました。
普通ですとこのまま変動相場制へと移行する段取りになるのですが、中国の場合それをやると体制が、あっという間に転覆してしまいます。
ですから中途半端な引き下げで止めてしまいました。
その人民元引き下げがまた悪い方に作用いたしまして、国内からドルが洪水のように流出する事態となりました。
こうなってきますと、世界の耳目は本当に中国の外貨準備高は3兆ドルもあるのかという疑いの目で見るようになります。
>中国外貨準備をめぐる「怪」
http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-1398.html
>中国は国家が主導する対外投資は(基本的に個人の対外投資は認められていないのでほとんどが国家主導のはずです)、そのまま外貨準備に「額面」で計上されたままのような気がします。
ということは、アフリカや中南米などへの開発援助といわれる投資額を外貨準備高に含めていると言うことのようです。
中国の外貨準備高は日本の外貨準備高の3倍近くになります。
その中国が日本と同額程度の米国国債しか持っていないということ。
では、後の3分の2に及ぶ外貨準備は現ナマのドル紙幣、それとも金で持っているんでしょうか。
そんなことありませんよ。
結局、ここに中国への外から投資額と対外投資額を含めているということでしょうか。
それで対外投資はうまく行ってるのでしょうか、そんなはなしは聞きませんよね。
殆ど焦げ付いてしまったものが殆どで、なお今でも対外投資しようとAIIBを創設しようとしているんですが・・、ところでAIIBのその後はどうなっているんでしょうね。
もしかすると中韓が談合して日中韓首脳会談をソウルで開こうと言い出したのは、日本のお金が目当てのゆすり集りでしょうか(わらい
安倍首相も会談に応じるんだったら、しっかりふんどしの紐締めなおして行って撥ね付けて欲しいものですね(わらい
ついでですから、
中国の貿易が増えGDPが急激に拡大し、外貨準備や米国債保有が増えた理由でもある人民元の動きを見ておきましょう。
中国が作為的に人民元を抑えていたのが、図表を見れば一目瞭然です。
人民元/USドルの為替レートの推移(1980~2015年)
それをこれまで米国は口では人民元を上げろと言いながら、実際に為替操作国には指定せず容認してきたから、中国の輸出躍進があったんですね。
お陰で生産コスト安いもんだから、日本の製造企業はどっと中国へ行ったんです。
製造業が空洞化した日本は安い中国製製品の為にデフレに見舞われ今もってデフレから抜け出せない。
今の中国バブルを育んで来たのも結局は、アメリカと言うことになりますね(わらい
習近平閣下、軍事パレードなどしているときではありませんぞ。
そんな事していれば、中国自らがファシズム体制であることを世界に広言しているようなものです。
世界がドン引きしてますます誰も救いの手は差し伸べてくれません。
おぼれる犬は棒で叩いて殺してしまえ。
まあ、これは中国の格言だそうですから。
自業自得ですけど、恐ろしい国ですね。