眼力Blog

反日国の動向をウォッチしています。
自滅する韓国を看取るブログです。
政治、時事問題なども扱います。

トランプ大統領 賢明な判断くだす

2020年01月09日 | ニュース・報道
 新年早々米国とイランの軋轢が顕在化しました。
 
米国がイランのテロ指導者ソレイマニ司令官らを殺害したことから、イランは昨日イラクに駐屯している米軍基地など2か所に向けて十数発のミサイルを撃ち込みました。
 
すわ戦争かと世界に激震が走りました。
 
イランのミサイル攻撃は夜間だったことから、事態が掌握できる明け方まで、トランプ大統領はホワイトハウスで、被害の説明を受け対応を翌日に繰り越しました。
 
トランプ米大統領は米東部時間8日朝、国民に向けて声明を読み上げ、イラクの米軍駐留基地に対するイランのミサイル攻撃で負傷した米国人はいなかったと述べました。またイラン司令官殺害の正当性も主張しイランに追加制裁を科す方針も打ち出しました。
被害らしい被害もなかったことで、アメリカもイランのミサイル攻撃はイラン国内の反米感情を考慮したガス抜きだったと見て、大げさに反応しないことにしたようです。
 
トランプ大統領の本心はイラクからの米軍撤退も視野に入れている節があり、イラン問題も要は核さえ持たなければ、他のことには関心がないとも言えます。
米国にとっては石油は自前で賄えるわけで、中東に深くコミットしていなければならない理由がないわけで、イランと戦争しようなどと言う気が毛ほどもないんじゃないかと思います。
 
ソレイマニ司令官殺害はビン・ラディン殺害と同類の扱いで、アメリカ人がソレイマニ司令官のテロで多くの犠牲者を出していたこと、今回の米国とイランの軋轢が増していたこと、そんな折にソレイマニ司令官が米国人をターゲットにした新たなテロを実行寸前だったことも相まって、ソレイマニ司令官を一番狙いやすい時期と場所を選んで殺害したもので、アメリカにとっては当然の選択肢だったわけで、このことでイランが報復攻撃してくれば、イランへの大規模空爆も視野に入れていたはずですから、トランプ大統領は今回のイランのミサイル攻撃を冷静に分析していたのではないでしょうか。
 
8日朝の声明の中でトランプ大統領は「イランは行動を抑制している様子だ」とも述べ、「関係国すべてにとって良いことだ。世界にとって、とても良い」と評価しました。
トランプ大統領のツイッターを見ると、トランプ大統領が事態の推移に冷静に対応しようとしていることが読み取れます。
 
では、トランプ大統領のツイッターから
 
全て大丈夫だ!イランからイラクにある2つの基地へミサイルが発射された。
現在、負傷者、破損の調査をしている。
今のところ、全く大丈夫だ!我々は世界で最も強く、十分な装備をしているのだ!
明日の朝、声明を発表する。
 
私が大統領であるかぎり、イランは核をもたない
昨晩のイランの攻撃で負傷はなかった
ミニマムのダメージだった
米軍は準備ができている
米国人、イラク人の負傷はなかった
自動警報システムはうまく機能した
 
イランの地域の不安定化は終わりだ
先日米国はこれをとめた
先週、世界トップのテロリストのソレイマニを殺害
彼は何千人もの米兵を殺害した
先日1名の米国人を殺害
彼は新しい攻撃を計画していたがこれを止めた
 
彼は随分前から排除されるべきだった
アメリカ
は更なる経済制裁を行う
イランはサウジの石油を攻撃し
米ドローンを追撃した
2013年に(オバマ政権)$150Billionを米国からもらった
ありがとうと米国に言わず
アメリカに死をと唱える
そしてこの金をテロに使った
 
昨日の攻撃は前政権が与えた金が資金を援助した
イラン政府は国内のデモ者を殺害した
イランは核を捨てるべき
テロを終わらせるべき
ヨーロッパ、ロシア、中国はイランとの核協定から離れるべき
イランの行動は許されないとのメッセージだ
 
世界を平和にせよ
イランは可能性がある国だが
だがテロは許されない、もうこれ以上させない
今日、NATOにもっと中近東に関わるよう要求する
米国の経済は最高でエネルギーの依存率は低くなった
当政権の戦略的な優先事項だ
世界最大のエネルギー産出国となった
 
中近東の石油にはもう依存しない
米軍はより強く
ミサイルは大きく精確で強烈で速い
多くのハイパーソニックミサイルを構築中だ
でもこれは使いたくない
3ヶ月前にISISを100%破壊し
ISISリーダーのバクダディを殺害した
彼はISISを再構築しようとしたが失敗した
 
ISISはイランの天敵だ
同時にイランにとってISISによる不安定化はよいとする
イランは共通点をもって米国と一緒にやるべき
米国は平和を望む
ありがとう
神の祝福を
 
イランのミサイル報復攻撃で、パニックを起こす寸前だった日本をはじめ中東の石油に依存して経済が成り立っているアメリカを除く先進諸国も、トランプ大統領の声明で胸をなでおろしたことでしょう。
 
中東は今でも世界の火薬庫であることに変わりないことを世界に示したとも言えます。
 
中東でのアメリカの権益は大幅に低下しており、戦争してまで守る気は、トランプ大統領にはないようです。
イランがホルムズ海峡封鎖したところで、アメリカは何も困らない。
だからこそアメリカは有志連合で自国の権益を守れと言っている。
アメリカの主張はこれまでのようにアメリカが何でもかんでも主導して、ことに当たることはもうしないと言っているわけで、イランの望みである中東地区からの米軍撤退と符合することをトランプ大統領も考えているともとれる。

また実際にホルムズ海峡封鎖をイランが行えば、サウジや湾岸国からの石油を封鎖することは出来るが、同時にイラン自身も石油の輸出を断つことになり、石油輸出が断たれればイラン自体国家運営が成り立たなくなる。
イランにとってホルムズ海峡封鎖は嫌がらせ程度のもので、本気でやればイランの現体制の方が先に崩壊しかねない。
実際のところイランは米国の制裁で、経済的に行き詰り体制維持が難しくなってきている。

ホルムズ海峡封鎖は北朝鮮の“ミサイル撃つぞ撃つぞ詐欺”と同じようなもので、口で脅してそれらしい真似事することで相手をビビらせるだけのことで、実害が出るような手段はとれない事は誰の目にも明らかだろう。
そうしたことを見通してトランプ大統領は余裕ある対応をしたとも言えるわけだ。

トランプ声明で原油の取引価格も大きくを値を下げた。
今後の数日でダウ平均は年明け以降の下げを一気に取り戻すことでしょう。