7月4日から、TVドラマ「結婚できない男」(フジテレビ系列火曜日10時)が始まった。
TVドラマに入れ込むことはあまりないのだが、主人公(阿部寛)が建築家という設定であり、知人の建築プロデューサー朝妻さんがちょっとだけ協力しているというので、開始日時を意識して初回を見た。
ドラマに熱心でない人間が本格的にドラマ論を展開してもしょうがないので、家づくりとか建築家に関する面から気がついた点を断片的に羅列しておこう。
・ 模型が・・・
実力のある建築家で自分の美学に自信がある人間(そんなキャラクタ設定)だったら、あのようなつまらない模型にはならないのではないか。途中、模型の壁を取っ払うシーンもあるせいか、入れ込んで作ってない感がアリアリ。なお、壁をとりはらうシーンは建築家に批判的な人々のネタにされるかも。「だから建築家のつくる家は構造的にあやしい」なんて感じに。
・ 作風がわからない
そうそううまい具合に撮影現場を見つけられない事情もあるのだろうけれど、最初の建築現場の家の外観・内観はあんまり建築家が設計した感じに見えなかった。どちらかというとハウスメーカーテイストを感じた。2軒目は外壁もできていない状態だったのでなんともいえないのだが、工務店っぽさを感じた。出てきた家を批判するつもりはないが、主人公の建築家としての共通の作風は感じられなかった。どうせ作風が不明なら、いかにもいかにもという建築家住宅を続けて見せてくれたら面白かったろう。
・ センセイと呼ぶな
施主候補や業者が「センセイ」というと、「センセイと呼ぶな」というシーンが何度かあった。これはイイことなのではないだろうか(関連エントリ↓)。
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/faf2d860e6af6611e4a1b9063371d6d3
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/5aaa0313cd003b5bd2741c5af51f9c6f
ただ、あの主人公の偏屈さは「建築家」のイメージにマイナスになるかも。
・ 建築家のタイプ
高知東生扮する別の建築家も登場した。この際、建築家にもいろいろなタイプがいることをわからせてくれたらいいと思うが(関連エントリ ↓)
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/096e891be740f989b4aff797e2f0c37a
、トヨタ2000GTに乗る建築家なんているのだろうか。(とても)悪いタイプになりそうな予感。
・ 事務所について
設計事務所の所在地(すなわちロケ現場)が分かってしまった。 ヒントは「バブルの現場」。
誤解されないように言っておくと、総じてドラマとは、その設定世界のリアルな住人からみたら「トンデモ」な部分が多いと分かっているつもり。いささか古い話だがフライトアテンダントからみた堀ちえみ主演の「スチュワーデス物語」がわかりやすい例となるだろうか。
このブログでは、建築プロデュース会社を利用して建築家と家づくりした施主という立場だからこそ、変なところにツッコミを入れているにすぎない。そういうツッコミネタを探すことを楽しむというドラマの見方というのもあるだろう。
ただ、設計事務所の人間が自分の誕生日にCADをいじりながら一人でケーキをつまむというのは、もしかしてかなりリアリティのあるシーンではないかと思ったりもした。
ミーハー的にこのドラマを楽しみにしているのは住宅プロデューサー役の高島礼子を見られること。アネゴ的キャラクター好きとしては見逃せない存在なのである。主人公と結ばれそうな女医役の夏川結衣もアネゴテイストがあってイイ。
この2人の存在と、ブログネタにできるかもしれないという不純な動機で、たぶん続けて見ることになるだろう。
以下のエントリにトラックバック。
朝妻さんのブログ
http://www.asazuma.com/archives/000266.html
建築プロデューサーがドラマに登場?
谷中M類栖
http://yanaka.m-louis.org/2006/07/04/2200.php
結婚できない男
ノアノア
http://pink.ap.teacup.com/noanoa/619.html
「結婚できない男」
TVドラマに入れ込むことはあまりないのだが、主人公(阿部寛)が建築家という設定であり、知人の建築プロデューサー朝妻さんがちょっとだけ協力しているというので、開始日時を意識して初回を見た。
ドラマに熱心でない人間が本格的にドラマ論を展開してもしょうがないので、家づくりとか建築家に関する面から気がついた点を断片的に羅列しておこう。
・ 模型が・・・
実力のある建築家で自分の美学に自信がある人間(そんなキャラクタ設定)だったら、あのようなつまらない模型にはならないのではないか。途中、模型の壁を取っ払うシーンもあるせいか、入れ込んで作ってない感がアリアリ。なお、壁をとりはらうシーンは建築家に批判的な人々のネタにされるかも。「だから建築家のつくる家は構造的にあやしい」なんて感じに。
・ 作風がわからない
そうそううまい具合に撮影現場を見つけられない事情もあるのだろうけれど、最初の建築現場の家の外観・内観はあんまり建築家が設計した感じに見えなかった。どちらかというとハウスメーカーテイストを感じた。2軒目は外壁もできていない状態だったのでなんともいえないのだが、工務店っぽさを感じた。出てきた家を批判するつもりはないが、主人公の建築家としての共通の作風は感じられなかった。どうせ作風が不明なら、いかにもいかにもという建築家住宅を続けて見せてくれたら面白かったろう。
・ センセイと呼ぶな
施主候補や業者が「センセイ」というと、「センセイと呼ぶな」というシーンが何度かあった。これはイイことなのではないだろうか(関連エントリ↓)。
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/faf2d860e6af6611e4a1b9063371d6d3
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/5aaa0313cd003b5bd2741c5af51f9c6f
ただ、あの主人公の偏屈さは「建築家」のイメージにマイナスになるかも。
・ 建築家のタイプ
高知東生扮する別の建築家も登場した。この際、建築家にもいろいろなタイプがいることをわからせてくれたらいいと思うが(関連エントリ ↓)
http://blog.goo.ne.jp/garaika/e/096e891be740f989b4aff797e2f0c37a
、トヨタ2000GTに乗る建築家なんているのだろうか。(とても)悪いタイプになりそうな予感。
・ 事務所について
設計事務所の所在地(すなわちロケ現場)が分かってしまった。 ヒントは「バブルの現場」。
誤解されないように言っておくと、総じてドラマとは、その設定世界のリアルな住人からみたら「トンデモ」な部分が多いと分かっているつもり。いささか古い話だがフライトアテンダントからみた堀ちえみ主演の「スチュワーデス物語」がわかりやすい例となるだろうか。
このブログでは、建築プロデュース会社を利用して建築家と家づくりした施主という立場だからこそ、変なところにツッコミを入れているにすぎない。そういうツッコミネタを探すことを楽しむというドラマの見方というのもあるだろう。
ただ、設計事務所の人間が自分の誕生日にCADをいじりながら一人でケーキをつまむというのは、もしかしてかなりリアリティのあるシーンではないかと思ったりもした。
ミーハー的にこのドラマを楽しみにしているのは住宅プロデューサー役の高島礼子を見られること。アネゴ的キャラクター好きとしては見逃せない存在なのである。主人公と結ばれそうな女医役の夏川結衣もアネゴテイストがあってイイ。
この2人の存在と、ブログネタにできるかもしれないという不純な動機で、たぶん続けて見ることになるだろう。
以下のエントリにトラックバック。
朝妻さんのブログ
http://www.asazuma.com/archives/000266.html
建築プロデューサーがドラマに登場?
谷中M類栖
http://yanaka.m-louis.org/2006/07/04/2200.php
結婚できない男
ノアノア
http://pink.ap.teacup.com/noanoa/619.html
「結婚できない男」