我が古屋部分には2面に大きな開口があるが、そのうち1面の雨戸はぼろぼろになっていた。
建ててからずっと使い続けた建具なので60年が経過している。無垢の木を使っているのでボロとはいえど、わびさびのような風格をかもしだしていたのだが、さすがに寿命といっていい状況になっていたのだ。
防犯上もまずかろうということになって、建具屋さんに頼んで作ってもらった。
山小屋作りで世話になった材木屋さんから格安で材料を仕入れたので、そんなにお金はかかっていないが、なかなかに立派なものになったと思う。
建具屋さんは最近、サッシ系や規格品ばかり取り扱っていて、一から作る建具の仕事は久しぶりだと言っていたという。そういう注文は職人として技術の出しがいがあるわけで、高いモチベーションを持って作ってくれると思っている(関連エントリ→LINK)。
いまのところは、ぴかぴかの1年生がじいちゃんのひざの上に座っているような感があるが、これからだんだんといい感じに経年変化して渋くなっていくだろう。
建具も、家と同じように新品の時が一番いい時ではないのだ。「これからもっとよくなるのだ」そう思うと気持ちも豊かになってくる。
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建具の日