日本の家の平均寿命は30年に満たないという。
家づくりを考え始めたころから、それは変だと思った。借金して何十年も返済を続けなければならないのに、その程度の寿命でいい訳がない、と。
同じ額を投資するのなら長く使えば使うほど得になる。
乱暴な計算では、60年持つ家は30年しか持たない家の2倍の値段でも価値的に見合う。しかし、大抵は2倍まではしない。
長持ちする家にすることは、短命な家に比べて、かけた金額が生む価値が大きい。建てるなら、長持ちする家・長持ちさせる家にするしかないと考えた。
では、長持ちする家とは何か。
① しっかりと作ってあること
それにはたしかな構造で、手抜きなく施工することが必要。
② リフォームしやすいこと
長年住んでいれば、住人の構成は変わってくるし、部屋の用途も変えたくなる。変えようもない家だと、構造的にはまだ頑丈でも建て直したくなってくる。
③ メンテナンスすること
何にもメンテナンスしないで住んでいると、表面のボロさがイヤになって、建て直したくなる。
このあたりまでは書籍やネットなどを調べればだいたい出てくる情報だ。私はほかに2点ほど考えた。
④ 時間を味方にすること
経年変化が価値を生むようにすれば、ずっととっておきたい家になる。
⑤ 思い出をつくること
家の中で心に残る楽しいイベントをやっていれば、それが思い出になってなかなか壊せなくなる。またそのイベントを家の伝統行事にしてしまえば、その場所はずっと維持していきたくなる。
我が家は家の建て替えにあたり、築38年の部分を解体し、築55年(もう60年といったほうが近くなったが)の古屋を残した。
古屋の方は、まさに時間を味方にしていたし、家のイベントの場になっていたのだった。
今の新しい家も、時間を味方にできるような素材を使い、イベントができるような仕掛けを施してある。
未来のどこかで、古屋も、新しい家も、「築100年です」って家族が人に紹介する場面を想像して、楽しんでいる。
家づくりを考え始めたころから、それは変だと思った。借金して何十年も返済を続けなければならないのに、その程度の寿命でいい訳がない、と。
同じ額を投資するのなら長く使えば使うほど得になる。
乱暴な計算では、60年持つ家は30年しか持たない家の2倍の値段でも価値的に見合う。しかし、大抵は2倍まではしない。
長持ちする家にすることは、短命な家に比べて、かけた金額が生む価値が大きい。建てるなら、長持ちする家・長持ちさせる家にするしかないと考えた。
では、長持ちする家とは何か。
① しっかりと作ってあること
それにはたしかな構造で、手抜きなく施工することが必要。
② リフォームしやすいこと
長年住んでいれば、住人の構成は変わってくるし、部屋の用途も変えたくなる。変えようもない家だと、構造的にはまだ頑丈でも建て直したくなってくる。
③ メンテナンスすること
何にもメンテナンスしないで住んでいると、表面のボロさがイヤになって、建て直したくなる。
このあたりまでは書籍やネットなどを調べればだいたい出てくる情報だ。私はほかに2点ほど考えた。
④ 時間を味方にすること
経年変化が価値を生むようにすれば、ずっととっておきたい家になる。
⑤ 思い出をつくること
家の中で心に残る楽しいイベントをやっていれば、それが思い出になってなかなか壊せなくなる。またそのイベントを家の伝統行事にしてしまえば、その場所はずっと維持していきたくなる。
我が家は家の建て替えにあたり、築38年の部分を解体し、築55年(もう60年といったほうが近くなったが)の古屋を残した。
古屋の方は、まさに時間を味方にしていたし、家のイベントの場になっていたのだった。
今の新しい家も、時間を味方にできるような素材を使い、イベントができるような仕掛けを施してある。
未来のどこかで、古屋も、新しい家も、「築100年です」って家族が人に紹介する場面を想像して、楽しんでいる。