家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

「家づくり、これでいいのだ」

2008年08月11日 | 家について思ったことなど
子供のころ、「天才バカボン」を読んでいた。
バカボンのパパが、大騒動をひきおこしたあげく、
「これでいいのだ」
と締めくくると、ちょっとまじめな子供であった自分は「困ったおじさんがいたもんだ」的なまっとうな(?)反応で笑っていた。

もう少し成長してくると、この言葉の持つ無敵さが気に入った。
登場人物のほとんどが「こんなのでいいのか」と思っているさなかに、
「これでいいのだ」
と言い切る。
本人がいいと思っているのだからいいのである。無敵だ。

アニメ主題歌の詞もすごい。
「西から上ったおひさまが東へ沈む」
「これでいいのだ」
そんなことまで認めてしまう懐の広さ。

いつのことか、この言葉には癒し効果もあると気づいた。
人間誰しも不安や懸念、心配事はある。そういうものが重苦しくのしかかっているとき、たまたまTVでバカボンのパパが、
「これでいいのだ」
としゃべるのを耳にした。
一気に気が楽になった。

やるだけやった人が
「これでいいのだ」
と自分の行動を納得する。
うまくいかないことがあっても
「これでいいのだ」
と割り切れる。
応用範囲がとても広い。

歳をとるにつれ、
「これでいいのだ」
は、すごい言葉だ、赤塚不二夫は天才だ、と思うようになった。
バカボンのパパに後光がさしているように思えたこともある(笑)。

タモリ氏による故赤塚不二夫氏への弔辞が話題となっている。
やはりタモリ氏は「これでいいのだ」という言葉のすごさをちゃんと理解していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080807-00000908-san-soci
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 あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。
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さて、家づくりblogとして…

いまさらになって思うのは、blogタイトルを
「家づくり、これでいいのだ」
にする手もあったか、ということ。

自分が
「これでいいのだ」
と思える家づくり。

おせっかいな人にいろいろ言われても
悩みぬいた決断も
「これでいいのだ」
と自分で納得する。

「これでいいのだ」
と宣言するのは、自己責任の覚悟でもある。
事業主たる施主(関連エントリLINK)が発するにふさわしい言葉とも言える。