家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

和室についてのポジティブシンキング

2009年09月03日 | 家について思ったことなど
昭和の半ば生まれの私が学生だったころは、ワンルームマンションも普及しておらず、下宿・アパートといえば和室ばかりだった。フローリングの洋室の物件だったりすると、それはおしゃれに見えた。
当時、和室はありふれていてつまらないだけではなかった。
時代遅れ的ムードを埋め合わそうとしてなのか、妙なアレンジをして失敗している例が多かった。
私が最初に住んだアパートは変な模様の壁紙が張られていた。その模様は畳や鴨居、天井とまったくマッチしていなかった。そして畳部屋なのにいきなりドアでトイレとつながっていた(割安物件のため、やむなく入ったが・・・)。
友人の部屋を見ても、和室なのに照明は未来的デザインとか、ちぐはぐな洋風のカーテンとか、おしゃれ感はまったくなかった。

さて、日本の21世紀は様変わりしている。1K、1DKあたりの間取りでは全部がフローリングだろう。2DK以上でも和室が存在しない家のほうが大半ではないだろうか。
ダサいイメージの和室を敬遠する若者と同調するように供給側もフローリング化を進めていったのだろう。
そんなこんなで、いまや都市部の住宅(特に賃貸住宅)では和室や畳はめずらしく、フローリングのほうがありふれたものになってきている。

これは逆に和室にとってのチャンスだ、と思う。
ありふれたフローリングの部屋より、正統派の和室のほうが希少という面でおしゃれ度のポイントが高い。
もし目の前に和室があったなら、かつてのように、わけのわからない洋風テイストを盛り込む方向ではなく、和を深める方向で「洋モノ」を排除したら、すぐに落ち着いたおしゃれな空間にできそうだ。
むろんフローリングの洋室は洋室なりのおしゃれな空間にはできるのだけれど、洋室自体がありふれている現在、他と差別化するにはそれなりのセンスと努力を要する。一方和室は存在が希少になってきているがゆえにちょっとしたことで付加価値がつきやすくなってきている。
和柄や漢字のTシャツが定着しつつあるなど、「和」のクールさが見直されている時代。和室を持っていることを誇らしく語れる日は近いかも。

例の「畳ビズのうた」を展開した全国畳産業振興会もいろいろと活動しているようではある↓。

畳の復権目指せ 市場開拓プロジェクト進行中 (産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090901/biz0909011307009-n1.htm

目新しさを狙うのもしかたがないのだろうが、少数派になっていることを逆手にとって正攻法で畳空間の粋さを訴えるのもやってみたらどうかと思うのだが…