忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

対馬日記⑦

2010年01月25日 | 過去記事
十一 「絶対ね、こっちの方が美味いですよ。でも、絶対に言わないで下さいよ?w」 と教えてもらった寿司屋に行く。農協から歩いてすぐだった。店に入ると、奥の座敷には既にお客さんがいるようだった。旦那さんと奥さん、それと娘さんの3人で切り盛りしているらしかった。とても忙しそうである。私は「ひや酒」と頼んだあと、気の良さそうな大将に「上対馬タクシーの森田さんが、比田勝港近くの店よりも、こちら . . . 本文を読む

対馬日記⑥

2010年01月25日 | 過去記事
九 上対馬に着く。マグナムと一緒に、比田勝港のレストランでカレーを喰う。マグナムは上対馬まで来るのは10年以上ぶりだったとのこと。嬉しかったと礼を言われた。「是非、春先の対馬も見に来てくれ」と頼まれた。自分がみたいだけのクセに(笑)。 そういえば、面白いことがあった。 マグナムが「ホテルを探してくれる」というので、港近くのホテルに行った。フロントでもマグナムが空き部屋を聞いてくれたのだ . . . 本文を読む

対馬日記⑤

2010年01月25日 | 過去記事
八 懐かしい型式の石油ストーブの横で、座ってテレビをみているのは「ビッグマグナム」だった。私がガラスの戸を指でトンと叩くと、すぐに気付いて出てきてくれた。 「気ぃつけてね。明日は上対馬でしょう?明後日だったかね?」 「はい、明後日には上の方に、はい。今日は、これで・・」 私はマグナムがマジックで印をつけてくれたパンフレットを見せた。マグナムは嬉しそうな顔を隠さず、ちょっとテンション . . . 本文を読む

対馬日記④

2010年01月25日 | 過去記事
七 10月は「神無月」である。日本全国の神様が出雲に集まり、日本の若い男女の縁結びをどうするかという会議を開く。だから、原因不明で彼女が出来ないという若い男は、10月になったら出雲大社に行ってクレームを出せばいい。いくら神様でも「ちょ、ごめん、忘れてたw」というのはあるかもしれない。帝さんはいつもそこでナンパの相談をしている。 したがって出雲では10月のことを「神有月」と呼ぶ。全国から神様が . . . 本文を読む

対馬日記③

2010年01月25日 | 過去記事
五 スナック「アケミ」のママさんが、とあるタクシー会社の運転手さんを呼んでくれた。ホテルに戻るのではなく、観光のことで相談したら「友達に詳しい人がおるたい♪」と勝手に呼んでくれたのである。運転手さんは「黒岩さん」という名前だった。50代半ばに見えたが、なんと、64歳だった。「若く見える」のではなく、普通に、若いのである。そして、対馬生まれの優しいおじさんだった。私は密かに「ビッグマグナム」とあ . . . 本文を読む

対馬日記②

2010年01月25日 | 過去記事
三 朝はゆっくりと過ごすに限る。シャワーを浴びて、コーヒーを飲んでテレビをみる。飛行機は15:25出発だし、とくに、やることもない。3時間ほど本を読んで過ごす。昨日の酒がちょっと残っている感じ。この感じは嫌いじゃない。昼過ぎ、ようやく博多駅から地下鉄に乗って福岡空港へ。まだ、3時間近くあるし。 早々とチェックインを済ませ、荷物を預けてレストラン街へ。なんとも美味くないレストランでハンバーグ . . . 本文を読む

対馬日記①

2010年01月25日 | 過去記事
一 昨年の12月半ばまで勤めた会社に、もはや趣味のレベルといっては失礼なほど「四柱推命」に通じている店長がいた。そういえば今月17日、元大リーガーの桑田氏の父親の訃報があったが、その父親と「キャッチボールしたことがある」ことが彼の自慢でもあったので、今、大いに嘆いていることだろう。共に冥福を祈りたい。 また、その彼が言うには「私の運勢」は今年、桑田の投げるカーブのように「変化」するらしい。それ . . . 本文を読む