忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

官房長官に林前外務大臣総務大臣に松本前総務大臣経産大臣に斎藤前法務大臣農水大臣に坂本元地…

2023年12月14日 | 随感随筆



毎年毎年、嫌でも目に入ってくるが、今年の漢字が決まったとか。「税」だそうだ。

インボイスやらもあったし、今年は税金の議論が盛んだったからという理由らしいが、今年こそ「虎」だと思っていた私などの虎党のがっかり感は小さくない。この「今年の漢字」というのは1995年から始まっている。つまり、1985年には存在してなかったから、今年は「虎」以外ないだろうと思い込んでいた。実に残念であるが、年明けにはもう、みんなもう、どうせアレだろうからどうでもよろしい。

ところで面白いのがあった。いつもと同じくメガネに他意はないが、セイコーオプティカルプロダクツが2009年に行った「メガネを漢字一文字で表す」という調査結果だ。これの一位は「知」であった。なるほど、メガネは知的に見えるわけだが、続けて「眼」「視」などの捻りのないモノが並び、その後も「明」「賢」「顔」「堅」「凛」「美」などが並ぶ。つまり、メガネに悪いイメージはない。世のメガネ業界は岸田政権に苦情を入れたほうがいい。

今年なら「糞」とか「駄」などもランクインしていたかもしれない。いまなら「裏」で決まりか。いずれにしても傀儡メディアの「安倍派」に対する攻撃はあの手この手だ。昨年7月8日以来、統一教会問題で吊るされたのも多くは安倍派だった。その他も「安倍なるもの」を「口だけではなく」引き継ぐ意思を鮮明にする、例えば杉田水脈氏などにも常軌を逸する攻撃が続く。あまりに理不尽な根拠で「議員を辞めろ」と連日やっている。

この異様な「安倍叩き」は安倍さん本人が暗殺されて御仕舞いではなく、安倍さんが蒔いた種を取り除く、腐らせる、病気にするために狂気の沙汰を繰り返している。それを察したのか、新藤や稲田などは早々に寝返ってエマニエルの言いつけを守った。ただの「保身政治屋」と成り果てた。安倍自民だから、という理由で支持していた層は呆れ、いわゆる古参の「岩盤保守層」も剥がれ落ちた。

麻生政権末期と同じか、それ以下の支持率も無理からぬ話ではあるが、そういえば2009年、悪夢直前の「次の総理にふさわしいのは麻生太郎か小沢一郎のどちらか」というアンケートをフランス通信社のAFPBBが行うと「麻生太郎16.3%」「小沢一郎40.6%」で小沢の圧勝でした、とか報じていた。さすがは「ヨーロッパの韓国」といわれるだけのことはあるが、それにしても旧民主党が「自民の受け皿」として認識されていた節はある。悪くも悪くも「豊富な人材」ではあった。少なくとも「人数」としては現実的に選択肢のひとつではあった。

いま、外れて落ちそうなメガネが辛うじてぶら下がっているのに、野党第一党に「政権交代」の期待は全くない。2009年のときとは違い、何度も名を変えて分裂し、また千切れて小さい塊ができ、腐敗した肉が崩れるようにぼろぼろといなくなり、いまはもう、もはや人数すらままならない。そしてこのまま近い将来、メガネが地面に落ちて割れて総裁選になるわけだが、少し前からもう、小石河連合の後塵を拝するはずの上川外相がマスコミに推され始めている。財務省やメガネの「上層部」は「初の女性首相」で盛り上げてまた、日本人の金を好き放題したい。忠犬のような傀儡政権でなければ意味がないから、そこに「高市早苗総理」はとても困る。無派閥を言うなら進次郎とかハサミのほうが使いやすいと知れてもいる。

メガネは自分が辞めればいいのに、この期に及んでの内閣改造で安倍派を切るが、改造する度に立憲民主党の「ネクストキャビネット」と比して変わらぬ不気味さ、不安感も増すところだが、これだけ短期間に、あるいは一度にたくさんの人を切らねばならないなら、まさに「異次元の任命責任」が生じているはずなのだが、本人は「火の玉メガネ」でやるという。

また、ロリコンのシャブ中息子の活躍もあって、ようやくバイデン民主党の弱体化が隠せなくなって久しい。もはやインチキしても追いつかない。そこでメガネはまた、媚中路線を太くしようとするかもしれないが、いよいよ自民党、次は「お灸」などでは済まない壊滅的大敗が見えてきた。来年はすぐ台湾総統選挙があり、アメリカも大統領選がある年だ。否が応でも世界は激動する。そのとき、安倍さんのいない日本は盤石な政権がないわけだ。

もうすぐ今年も終わるが、来年再来年、日本がどうなっているのか、とても楽観視できる状況ではない。私などはもう、半世紀も幸せに生きて感謝しかないが、私の子や孫の世代にいまの日本を残せるのか、と思うに、リアルな危機感を覚えることを禁じ得ない。

自民党の中にも危機感を持つ政治家はいるはずだ。石原慎太郎は国会議員を辞めるとき、いまの政治家は「宦官ばかり」と嘆いていたが、全員がそうではないはずだ。いま、野党に「千載一遇の好機」と煽るメディアは少なくないが、野党に限らず、強い塊を造って立つなら、いましかない。日本の保守政治家はいま、大義をもって「小異を捨てて大同につく」時ではないかと思う。小さくて強い塊はもうある。世界でも保守政党が政権を奪い始めている。

マスコミの造語だが、来年、アメリカでも「トランプ現象」は前回に増して巻き起こる。安倍さん亡きあとの日本だが「強いリーダー」の出現に期待する他ない。





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