忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2009.1.10[3]

2009年01月10日 | 過去記事
今日、1月10日は「110番の日」らしい。もちろん、必要ないほうが嬉しいのだが、私も年に数回はお世話になる。客が暴れだしたり、遊技台を破壊されたり、従業員に暴行をはたらく輩があったとき、または、「ゴト」と呼ばれる不正行為があった場合などだ。▼駆けつけた警察官と事務所で「ゴト行為」を確認しながら説明したこともある。警察官に「どの部分(行為)がどの法律に違反しているのか」を説明せねばならないことはめずらしくない。警察官とはいえ、根拠もなく逮捕するわけにはいかない。▼あまりに遊技態度が悪い顧客に「警察を呼びます」と言っても通じないと嘆く社員もいた。「ほんとに呼ばないだろう」と舐めている場合もあるだろうが、それよりも現場で実感するのは「警察が舐められている」ということが多い。「呼ぶなら呼んでみろ」ということは「それでどうにかなるのか?」と高を括っているということだ。▼だから、そういうときは「罪名」を述べる。最低限の刑罰も伝える。こちらが「お引き取りください」と言っているのに居座る行為は不退去罪にあたる(3年以下の懲役または10万円以下の罰金)。突き飛ばしたり、胸倉をつかむ行為は暴行罪、「殺すぞ?」とか「店を燃やす」などは脅迫罪、威力業務妨害、チラシ一枚でも破ったりすれば器物損壊罪、それでも呼びますか?と問う。「上等の弁護士つけたほうがいいですよ?それでも3年は喰らうでしょう。」と目を見据えて言う。▼「110番通報」、警察の調査では前年比6万件程度の減らしい。結構なことだが、その代わり「その内容」は酷いものだ。「苦情相談」と「口げんか」で10万件以上増えたとある。救急車をタクシー代わりにする不届き者と同じく、公共のサービスは使い放題とでも思っているのだろう。▼無論、危険があるなら「すぐに通報する」ということは当然だ。救急車も「素人判断」で「呼ばない」とするのは難しい。しかし、それらを峻別することが不可能ならば、やはり、「有料化」するほかない。申告制にして「緊急性」が認められれば無料にすればいい。「本当に」緊急事態発生なら金のことは後回しだろう。

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