昨夜、山の上の公園猫を捕獲しに行く・・・猫をビビらす3歳児と赤子連れで
5匹捕まえる予定で捕獲機は4つ、触れる子がいるのでケージを1つ車に積み込む。
山の上の公園の公園管理事務局には、9月にTNRについて説明をさせていただき、捕獲する許可を得ている。
「許可を得ている」とさらっと書いたけど、これ結構すごいことなんです。
たいていの公園の管理者さんは、「野良猫=すぐに排除」に考えが行きがちなのだが、
山の上の公園は局長さんが地域猫についてご存じだったため、お話を聞いていただきやすかった。
局長さんならびに、公園で働く皆さんに感謝なのだ。
現在、山の上の公園で働くみなさんの日課は、猫にあげたであろう残飯の山のゴミ掃除と、猫のフン取り・・・
20頭近くいる野良猫のウンコが、園内のあちこちにあります。
公園使用者からは園内に猫の糞が落ちていて汚いというクレームがある。
クレームが来れば公園側は謝りますよ・・・でも、それってなんか辛いですよね。
これ、山の上の公園に限らす、他の公園でもそういう現状だろうと思います。
遊びに来る人、散歩に来る人、ウォーキングの人、猫が目当ての人がエサをあげている。
でも、エサをあげるだけ。
飼い猫ならばエサやり、糞の処理、不妊手術などは飼い主がすべてやること。
でも、公園の場合、エサやりさんたちはエサを上げるだけです。
その結果、もちろん生き物だからウンコにオシッコもしますが、片づけはしないですよね?
好きな時に来るだけだから、クレームの対処もしないですよね?
不妊手術はしないから子猫が産まれて増えるけど、里親探したりしないですよね?
エサをあげて残ったのものが腐敗したり、ゴミになるけど片づけないですよね?
ないないづくしに見えるエサやりさんだと、公園の管理者さんが仮に猫好きだったとしても、
だんだんと気持ちも変化してしまいます。
猫が好きでも嫌いでもない人や、猫が初めから嫌いな人にいたっては、
「野良猫=すぐ排除!」となるのです。
捨てたのも、エサをあげるのも人なんだけど、怒りは人ではなく猫に向かいます・・・。
「猫がいるから悪いんだ!」と・・・。
猫にはご飯をあげる人は必要です。だって飢えてしまうから。
エサやりさんは猫たちの命をつなぐ、とても大事な人だと思うのです。
でも、もうひとつ考えて欲しいんです。
気になってエサをあげている子を家に迎えてあげられないならば、
里親探しをしたり、不妊去勢手術をしてあげてください。
手術をしたら耳先をV字カットしてあげて。これは手術済みかどうかを識別するだけではなく、
「この子は手術をしていますよ。もう一代限りの命です。もう増えません。
野良猫の寿命は数年です。あと数年暖かくみまもっていただけませんか?お願いします。」
という思いが込められています。それを目に見える形で表すのがV字カットだと思うのです。
野良猫たちが憎まれずに生きられるように、TNRをしませんか?
出来ることをして行くことで、おおっぴらにではなくとも管理者さんから理解してもらえるようになる。
管理者さんがよほどの猫嫌いでなければ、「ないないづくしではなく、出来ることはしている」と、
認めてもらえることにより野良猫たちへの対応も変わりますよ。がんばって!
山の上の公園のTNRですが、あてにしていた獣医師会の助成は2頭分しかもらえなかったので、
あとはにゃーもが自腹でできる頭数だけして行く予定。
エサやりさんと公園の方にもカンパをお願いした。
市町村の助成金を使ってなんとかやりくりして、メスはすべて手術する。
自分の管轄以外の、依頼されてのTNRは、通常現場の依頼人が手術費用を出します。
だって猫に関る人が責任(お金)を出さないと、何も変わらないんだよね。
人間は自分が痛みを感じないと、同じことを繰り返すから。
愛護団体がパーーーッと手術しても、周りの人が変わらなければ、何度でも同じことが起こるからです。
ただ、今回は獣医師会の助成金を目当てに私から手術の話を持ち込んだのと、
公園管理局の対応がとても理解があり、地域猫のモデルとして行けると感じたからです。
公園側が理解を示している今やらないと、今後の猫たちへの対応もどうなるか分からないし、
「今、資金がないからやりませんサヨナラ~」とするのは、自分が納得できなかったからですね・・・。
しょいこんだ感も正直ありますが、猫神からの試練?(そんなのいらん~~)と思って頑張るしかない。
中途半端はいけんのだ。
エサやりさん、1匹でもいいんですよ。
1人1匹で手術していきましょう!まずはそこからだ!
にゃーも