私は今、怒っている
「親戚の犬が人を噛んだ。どうしたらいい?」と、
数ヶ月前、職場の人から相談を受けました。
その親戚の人の犬(オス・未去勢・1歳)は、脱走へきがあり
近所の人とその飼い犬に、噛み付いた。
被害者の近所の人は、犬同士のケンカを止めようとして噛まれ、
飼い犬は噛まれた上、その際に逃げてしまって行方不明。
被害者は親戚の人に、
「私も犬も噛まれた。その上、私の犬がいなくなった!
あんたの犬を殺処分しろ!私の犬を返して!」と要求。
私は悪いけど、親戚の人が悪いと思う。
飼い犬のしつけが出来ていないとか、脱走癖があるのに対処しないとか、
それは犬の責任じゃなく、飼い主の責任。
噛んだのは犬だけど、責任は飼い主が取るべき。
私は「なんとか被害者さんの気持ちが落ち着くように、
謝るのはもちろん、いなくなった犬を探してください。
で、自分の犬はまず去勢手術する。しつけ教室に通う。
脱走しないように、具体的に工夫してください。
お詫びの気持ちと、今後のために、なにより犬が殺処分されない為に、
頑張りますという姿勢を被害者さんに見せてください。」
と、お願いしました。
親戚の人は、県の愛護センターへ犬がいないか見に行った際に、
センターの人から、私と同じことを言われたそうです。
それでやっと、手術としつけ教室に行くことを考えたそうですが、
「あなたは犬に対して、どこまで本気なの?」と、哀しくもあり、
ま~その気になってくれたからいいかと、思う気もあり・・・
数ヶ月経ちましたが、いなくなった犬は見つかっていません。
被害者さんは今では、殺処分しろとは言いませんが、
「いなくなった犬もういいわ。年取ってたし、帰ってこなくても。」
と、言っている・・・・
ふざけんな~~~~~~~~
一番の被害者は犬!
もうあえて言います、両方ひどいよ!
犬を、動物を飼うことに、もっと真剣になろうよ
動物の命は、人がにぎってる。犬は、自分の弁護も出来ない。
そして年取った犬なら、飼い主さんも探してください。お願いします。
不明になってから、探してくれていません。なぜに~~~
あ~、動物を助けるための権限・執行権のある外国のアニマルポリスになりたい。
いきなりとっぴですが、日本では、行政にも愛護団体にも
不適当な飼い方をしている飼い主に対して、法的権限がない。
問題がある飼い主さんだなと感じたときは、
お話させていただいたりしてます。
なかなか、これが、相手にわかってもらえるように切り出すのが、難しい。
今回のように、言っても分ってもらえてなかったのかい、オイッてこともある。
でも、私たちにできるのは飼い主さんへの注意だけ。
飼育上の虐待に関してもそう。心は煮えたぎってるんだけどね
どんなに愛護団体やボランティアが、何とかしたいと思っても
できない法的壁がある。
私がボランティア始めた頃、いつも通る道の一軒家の庭に
プラスチック製の網状のケージが2つあって、
中に猫が、1つに1匹づつ入ってました。
雨の日も、風の日も猫たちはそこにいる・・・
なんとか飼い主さんと話がしたいと思って、
飼い主さんがどんな人か、近所の人から聞いて、
ある日、思い切って玄関のチャイムを鳴らしました・・・。
結果から言うと、私は失敗しました。
自分では、飼い主さんを怒らせないように、下手に出て話そう。と
思ってたけど、実際には、そういう態度じゃなかったんでしょうね、
やり取りのうちに、気持ちが高まってきてしまって・・・
私が行ったのは、冬の雨の日の翌日で
外の猫のいるケージの中は、水浸しでした。
私:「外のケージに、水が溜まってますけど・・・」
飼い主さん:「当たり前でしょ、雨だったんだから。」
プッツーーーーーン
切れてしまいました。
交渉はおじゃん。私はすぐに、ボランティアの先輩に電話しました。
「私じゃもう話を聞いてくれないので、代わりに行ってもらえないですか?
猫は私が引き取りますから。お願いします。」って、泣きつきました。
先輩ボラさんが、何度も訪ねて行って、
最初は私の態度に激怒していた飼い主さんも、
やがて落ち着いてきて、先輩ボラさんのアドバイスにより
日傘、雨除けを設置する。防寒のために、発泡スチロールで
周りを囲んだり、毛布を入れたり環境を整える。
など、言うことを聞いてくれました。が、
そこまでしかしてくれません。
実は、飼い主さんの猫は、亡くなったお父さんの形見だそうです。
でも、夫婦は猫が嫌い。息子も小児喘息もち。
家には絶対に入れたくないとのこと。
先輩ボラさんが、「里親に出してみませんか?」と再三持ちかけましたが、
「形見だから。」と断られる。
そこから先は、もう愛護団体でも、ボランティアでも、行政でも
手出しできないんです。
なでられもしない、ただ生きているだけの猫。
あの時、私がもっと上手くやっていたら・・・
もう何年も何年も昔の話ですが、絶対に忘れられません。
そして、あれから考え方が変わりました。
先輩ボラさんから優しく言われました。
「あなたのやり方は失敗だった。
だけど、あなたが猫のためにとしたことは正しかった。
でもね、本当に猫を救う為には、どんなに自分が正しくても
敢えて相手に合わせて、折れることも大事なの。
自分は正しいのに、何で相手に気を使わなきゃいけないの?って、
思うと思うよ。
でも、猫を救うには、相手の飼い主さんに理解してもらわないとダメ。
あの飼い主さんにも、多少罪の意識があったのよ、でもね、
ストレートにそこを突かれて、かえって引くに引けない。
依怙地になって、あなたの話を聞かなくなってしまった。
できたなら、「可愛い猫ですね、おやつあげてもいいですか?」
そんな風にもちかけて、飼い主さんと関係を作れたらよかったね。
そんな面倒な、相手に折れるなんてイヤだって気持ちが先にたつなら、
ボランティアは難しいよ。私も辛いもの。
でも、猫のため、動物のためなの。」
救ってあげたい、守ってあげたい、でも出来ない。
それを知らない人から、なんで助けてやらないんだ!
ボランティアだろう!と怒られることもある。
つらい。できない自分がはがゆい、つらい。
きっと、ボランティアさんの誰もが思っていると思います。
なんか、私らしくなく、説教くさいですけど、
どうしても、書いておきたいな。と思いました。
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