ねこ☆にゃらーず

猫と暮らしながら感じること、動物ボランティアの日々のつぶやき

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ボランティアは便利屋?

2014-02-19 17:35:42 | ボランティアの本音

 

私は年がら年中、野良猫のTNRの相談を受けるのですが、

もうず~~~~~~っと前(もう1年くらい前)に対応した相談者さんから電話が来た。

 

相談内容は、エサをあげている猫に手術した方が良いと思い始めた。

できるなら里親を見つけようかとも思う。というもの。

こういうご相談はウェルカムなので、相談者の近辺の動物病院をいくつか案内し、

捕まえるのが難しい場合はアドバイスもするし、譲渡会もぜひ参加してくださいね。と説明して、

私の電話番号を渡したのだ。

 

そして、それからもう随分たっているのだが、

いつでもやる気になってもらえるのはうれしいことなので、良かったなぁ(^^)と、のほほんと話を聞いていくと、

「?????」となってしまった。

 

相談者さん:「捕まえたら動物病院に連れて行ってくれるんですよね?いつ連れていってくれます?」

私:「いえ、こちらは松山ですし、相談者さんは×○市ですよね?私が猫を動物病院に連れて行くことはできないです。」

そう、相談者の家のある×○市は、私が拠点とする松山市からは車で片道1時間半~2時間くらいかかる距離。

遠いのだ。でも相談者さんは、それを承知の上で言っている。

電話口の雰囲気にまったく悪気はない。

 

 

私:「捕獲の方法は相談にのります。ただ、距離が遠いので今は捕獲のお手伝いに行くのは難しいです。」

相談者:「捕まえてくれるって言ってませんでした?」

私:「アドバイスはさせていただきます。と言ったと思うのですが・・・。なので難しければ捕獲のアドバイスさせてもらいますね。

捕まえるのが難しいんですか?」

相談者さん:「いえ、捕まえるのは簡単なんですけど、病院に連れていってほしいんです。」

ちなみに、相談者さんは自家用車を持ってます!自分で行けることもその後の話で判明・・・。

なので、距離的に送迎だけのために行くことは無理だと再び説明したのだが、今度は・・・・

 

相談者さん:「手術したらじゃあ、そちらの譲渡会に出そうかしら。連れていってください。」

私:「譲渡会に参加される場合は、保護主さんご本人に猫を連れてきていただくんですね。

準備を手伝っていただきますし、里親になりたい方とお話ししないといけないですから。」

相談者さん:「連れて行ってくれるんじゃないんですか?そう言ってませんでした?」

私:「いえいえ、言ってないですよ(^^;)」

相談者さん:「それなら、あなたじゃなくて、そちらのスタッフさんが譲渡会に行く途中にうちに来て、

連れていってくださいな。それでいいですよ~♪」

 

はぃ~~~~???

 

私:「え~とですね、譲渡会にいる人たちは、相談者さんと同じく保護した猫の里親さんを探している保護主さんなんです。

なので無理ですし。ご自身で来てください。」

相談者:「ちょっと寄るだけなんですけど?」

私:「え~ですから保護主さんもスタッフさんも、そちらまで送迎に行くこともできませんし、

保護主さんに来ていただくことになっていますので頑張ってきていただきたいんですね~。」

相談者:「あら、そうなんですか・・・・。」

 

相談者さんのやる気が失せたのが電話口で分かったが、まる投げはこちらも無理です。

手術だけでもしましょうね、近くに良い病院ありますから。してあげてくださいね。と話して電話を終えた。

 

う~~~~ん。こちらが言ったこと言ってないこと、ごったまぜになって、

1年くらいの間に、自分に都合のいい内容になって熟成されたようです(--;)

出来るお手伝いはしたいと思っているんだけど、ボランティアは便利屋じゃないんですよーーーーー!

う~~~~ん。真摯な相談者さんもいるのですが、確かにこっちがお膳立てしてあげないと何もしない人もいます。

お膳立てしても、なぜか上から目線で「手伝わせてやった!」みたいな態度とる人もいますよ。うむ~(--;)

ま~猫のためにしているので、手術できたら結果オーライってことで我慢するんだけれども。

モヤモヤはするよ、人間だもの。みつを。

 

譲渡会でもそうなんだけど、猫を「もらってやってやる!」みたいな上から目線で来る人もいるんだよね。

なぜに上から目線???

ボランティアと相談者、ボランティアと里親さんは50:50。対等です。

どうかご理解いただきたい!

 

おまけ

かーちゃんが夜なべをして、インフルエンザの娘に子供マスクを作ってみた。

 

「猫だけの譲渡会」

日時:2月9日&23日(日) 午後1時~4時30分 (小雨決行)

場所:愛媛県松山市、伊予鉄高島屋前の「坊ちゃん広場」

 

参加する猫たちの紹介、譲渡会の様子はねこにゃらーず@広報で紹介しています。見てね!

 

 

※チラシ配布のお願い

里親さんが1匹でも多く決まるように、譲渡会の告知に力を入れていきたいと思っています。

ご近所のスーパーや動物病院などにチラシを貼らせてもらえそうな方は、もし良ければチラシの配布にご協力ください。

譲渡会の会場でもチラシはお渡ししますし、郵送でお送りすることも可能です。

お手伝いしても良いよという方はメッセージか、コメント欄にご連絡ください。

 

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譲渡会会場でも販売してるよ!ネットでも買えますぞ!



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詳しくはねこにゃらーず野良猫助成金制度

 
「TNRのご相談」受付中!
 
TNR(野良猫の不妊去勢手術のための捕獲とリリース)相談は
にゃーもが個人的にお受けしています。
多忙のため愛媛県の方限定です。
氏名・連絡先のないものはお返事できません。
 
返事は遅くなります。ごめんね

 

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猫をボラになんの気なしに押し付ける人に読んで欲しい

2013-09-13 23:15:14 | ボランティアの本音

「ねこにゃらーず@広報」に書いた記事です。

 

「猫だけの譲渡会」に参加していた10歳超えの熟女、メリーさん。

 

メリーさんは先輩ボラの保護猫だ。うちで一次預かりをしていた。

10歳超えているが、保護されて、もらわれないまま大きくなりこの歳になった。

 

メリーさんの保護主の先輩ボラさんは何十頭と犬猫を保護しており、

一般人、過去に里親として先輩ボラにお世話になった人や、なんと動物ボランティアまでもが!

先輩ボラに犬猫を押し付けてくる。子猫に大人猫、なんでもだ。

「あなたの家は広いから保護出来るよね?」

「この間あなたのとこの猫でたから(もらわれた)、また猫入れられるね!」

「もう飼えなくなったんで・・・」

「保護したけど私はできないので」

「あなたに頼れば良いって聞いて・・・」

「東京に数年行くから自分の猫を預かって欲しい。実家は先住猫がいるので嫌がっている」

 

ひっきりなしに猫を引き取っているため世話も大変なのだが、里親探しをする労力もなくなるので、

先輩ボラさんは子猫が半年を過ぎて大きくなってくると、里親探しを辞めてしまう、あきらめるようになった。

なので、子猫の時にもらわれないと、ずっと先輩ボラさんの所にいるのである。

しかし、子猫は全てがもらわれる訳ではない。残る。

先輩ボラさんの保護猫は膨れ上がっていく・・・。

 

先輩ボラさんは60歳を超えている。

「押し付けてくる人は無責任すぎる。保護出来ないって言った方がいいですよ!」

と、私は先輩ボラさんに何度となく言っているが、

「すてておけない。私が我慢すればいいから・・・」

と、先輩ボラさんは言って、話はいつも終わる・・・。

 

正直、先輩ボラさんも見ていられないが、里親探しをされずにただ歳をとっていく猫たちも辛い。

そこで先輩ボラさんと交渉して、なつっこい大人猫はうちの譲渡会に参加させ、里親探しをするようになった。

メリーさんもその一匹だ。

ホントに少しずつだけど、うちから先輩ボラのところの大人猫も里親さんが決まっていて、ああ良かったなんだけど、

空きができるとまた次の子が来るのでエンドレス・・・

 

この夏、メリーさんの具合が悪くなった。

食べなくなり、動かなくなった。

病院に通うも特に異常はなかったのだが、ある日、耳の後ろに小さなふくらみができていた。

細胞をとって検査したところ、悪性腫瘍だった。

 

悪性腫瘍が見つかると、たいていもう数ヶ月の命だ。

先輩ボラは、後は自宅で面倒を見たいと、メリーさんを連れて帰った。

 

たくさんの人に応援していただきましたが、メリーさんのお家探しは終わりました。

 

何でもかんでも、猫でも犬でも引き取ってくれるのがボランティアですか?

引き取らないと文句を言う人たち・・・いい加減にせえよ!

あとどれだけの猫が先輩ボラのうちにいると思う?

どこのボランティアだってそうだよ!

簡単にまる投げしてくれるな!

 

優しい人にまる投げして、その後のことは知らんぷり。

あの人に任せたわ~で安心してくれるな!

 

保護猫のまま歳をとり、亡くなっていく大人猫は多い。とても多い。

つぶれそうなボランティアも多い。

そういうことを知ってください。


猫を手放したいというご相談

2013-01-29 13:25:43 | ボランティアの本音

※「ねこにゃらーず@広報」に書いた記事ですが、多くの人に読んで欲しいのでこちらにも載せます。

 

 27日の譲渡会で、猫を手放したいと悩んでいる方からのご相談がありました。

年齢は64歳とそんなにお歳ではないのですが、すぐ入院とはいかなくても、持病をお持ちで、

1人暮らしで親戚もみな遠方、頼れる人がいない。

自分に何かあった時に飼い猫を託せる人がいない。

自分に何かあったら、猫は処分されることになると思う。

飼い猫はまだ5歳と若い。

だから今から里親さんを探したいというご相談でした。

こちらに相談に来られる前に、大きな動物愛護団体に行って相談されたそうですが、

「まだ若いんだから、そのまま飼ってください。あなたの年齢でこれから飼う人もいるのよ。」

「あなたくらいの年齢で、何十匹も世話してるボランティアも沢山いるんだから大丈夫よ。」

と、里親探しはせずに飼い続けることを奨められたそうです。

(アドバイスしてくれたのは、60歳超えた人だったそうですが・・・)

 

ご本人もそのアドバイスに納得がいかなくて、こちらに来たのですが、

私もちょっとそのアドバイスは無責任かなぁ・・・と思うのです。

(※動物愛護の考え方は、それぞれボランティア、団体により違いますので、これは私の意見です。)

実は、公にしていなくても、行政(愛護センター)が里親を選ぶ際にも、

飼い主に対し年齢制限があるのです。

もちろん、個人ボランティアや動物愛護団体でも年齢制限はあるのです。

ちなみに、だいたい60歳が限度年齢です。

60代それ以上の人は、気分が悪く思われるかもしれませんが、

いくら今は元気でも、人間いつ病気になって入院や亡くなるかわからないのです。

(私の父は74歳で非常に健康体でしたが、ガンが見つかり入院、2カ月であっという間に亡くなりました。)

「若い人も病気になる。死ぬこともある。」そうです。

でも、そのリスクが60歳以上の方が高いのです。

※当方では、年齢関係なく、若い方でも60歳の方でも、

「あなたに何かあった際に、代わりに飼い続けてくれる方がいますか?」と、確認しています。

 

ましてや今回は、持病があり、身寄りもいない。

※病院に入院となると、残された飼い猫の待遇は、駆けつけた親戚にはえてして忘れ去られます。

入院の日程に対し、それに合わせて猫が預けられる場所を慌ただしい中探すのも、至難の業なのです。

本当に万が一、この人に何かあったら、間違いなく飼い猫は保健所で殺処分となります。

※私は長年のボランティア活動の中で、切羽詰まって何もできず(または何もせず)に、

本人(または残された家族や親せき)が、飼い猫を処分したケースをたくさん知っています。

 

「私は心配性でしょうか?」

相談者さんに聞かれました。

相談者さんに言った言葉ですが、皆さんにも聞いて欲しいのです。

 

心配性?いいえ、そんなことはないです。

今、元気なうちに、探してあげることが大事です。

何かあった時に探し始めることは、実際には難しいことです。

さらに大人猫の場合、子猫に比べ里親さんは簡単には決まりません。

飼い猫のためにと決心したなら、今、できる時に本気で里親探しをしなければいけません。

もちろん飼い続けられるのが、一番です。

でも、何かあった際に代わりに飼ってくれる人がいない限り、

里親さんを見つけてあげることは、飼い猫の未来のため、命をつなぐために必要なこと。

飼い主の責任です。

 

また確かに60歳以上のボランティアで、自宅に何十匹も保護している人はいます。

でも実際には、家族の人が活動に反対しているケースが多く、

そのボラさん本人が健康な間は問題ないでしょうが、

何かあった際にあそこのボラさんの犬や猫はどうなるんだろう・・・と心配されているのです。

(※年齢関係ありませんが、たいていの場合、ボラさんは1人で猫たちの世話をしています。

家族は手伝わないケースの方が多いんです。

ボラさんが離婚したり、入院したり亡くなった際には、家族はその猫たちを持て余してしまうのです。)

実際、過去にボラさんが突然亡くなり、残された何十匹の猫が路頭に迷ったことがありました。

ボラさんによる多頭飼育崩壊は、全国的にも珍しいことではありません。

ボランティアの家族だからといって、家族や親類が同じような志を持っているかというと、否です。

家族の方はほとんどが、残された猫たちの処分に困り、

知り合いのボラさんに残された猫たちを押し付けてくるか、殺処分を選びます。

 

「あなたくらいの年齢で、何十匹も世話してるボランティアも沢山いるんだから大丈夫よ。」

いやいや、全然、大丈夫じゃないです~~。

 

ブログに何度か書いていますが、私の家にもかなりの猫がいます。

私に何かあった、または死んだ場合。

残された猫たちの世話を家族ができない場合は、里親探しをしてもらうように伝えています。

その際にかかる費用として、私の生命保険を使ってもらうことになっています。

猫に残す持参金、遺産です。

手元にいる猫の将来を憂う時、年齢は関係ないのです。

※有難いことに、うちの場合は家族も活動に理解があるため、

私の遺言は実行されると思います。

でも、入院やお葬式、相続の手続きといった諸々の手配をした経験のある人ならおわかりでしょうが、

そういう事態の最中は、本当に慌ただしく、お金もすぐには用意できないものです。

なので、いざという時のために、元気な時から家族や友人や親せきに、猫の世話を頼んでおかないといけません。

 

今回の相談者さんのように、自分で飼い猫の将来のために、責任ある行動を取られる方は、

残念ながら少ないです。

「もう飼えない。殺処分しかない。あんたボランティアでしょ、引き取ってよ。」と、脅迫めいた口調で脅し、

自分では何もせずに、飼い猫をボランティアにまる投げしてくる人の方が多いのです。

猫を飼うって、どういうことだろう。

飼い主の責任て、なんだろう。

元気な時に、今から考えて欲しい。

 

「地域猫フリマ!」2月10日(日)10時~14時 松山市朝生田町ジョープラ内1階、2階にて開催。

「猫だけの譲渡会」2月3&24日(日)坊ちゃん広場、午後1時~5時。

 

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ブリーダー崩壊に際し思うこと(3)

2012-11-30 16:33:50 | ボランティアの本音

ブリーダー崩壊に際し思うこと(1)、 ブリーダー崩壊に際し思うこと(2)の続きです。

 下に保健所での殺処分反対の署名活動ありますぜひ、参加してくださーい

先日も北九州でダックスフント27匹が遺棄され、ニュースとなった。

その後のニュースを見ると、保護した後、感染症で死亡した3匹以外はほぼ里親さんが決定したようで、良かったのだが、

この犬達を捨てたのは、愛好家かブリーダーではないかと言われているが、愛好家=一般人ではない。

間違えないで欲しいのは、同じ犬種を大量に飼育している場合、ほぼ間違いなく自家繁殖させている。

自家繁殖している愛好家は、ブリーダーとなんら変わりはありません。

そう、この犬達は、ブリーダーによって遺棄されたことになるんです・・・。

 

純血種の、いま人気の犬や猫が遺棄されるとニュースになる。

たまにそういったニュースを見て、たいていの人は「たまにこういうことが起きるのね。」と思う。

しかし!そうじゃないのだーーーーーー!

 

ブリーダーの崩壊は、実は、ごく日常的に起きている。

あなたの家のそばでも、ブリーダー崩壊おきてます!

プロ・素人ブリーダーは普通に住宅街に住んでいます。

小型犬や猫のブリーダーの場合、室内で飼育しているため、気がつかないだけなのです。

 

ニュースで見るブリーダー崩壊なんて、もう氷山の一角どころか、ひとかけら。

ここでは実話ベースに実態を話します。きれいごとじゃないのであしからず。

 

我が家は町内でも有名な猫屋敷なのだが、(私の名前は知らなくても、「猫の家の人」で通じる

引っ越してきた当初は、「お宅はブリーダーなのか?」と良く聞かれました。

(旦那が「増やすんじゃなくて、減らす方の活動してるんです」と町内会の会合で説明していた

というのも、意外や意外、同じ町内に猫のブリーダーが住んでいたのです。

 

興味もあってその家の前を通ってみたけど、猫の声も聞こえなければ、人の気配もない

え?ここホントにブリーダーの家?と思ったよ。

でも、それもそのはずだったんです。

たぶん私が見に行った時は、もうブリーダーとして機能しているか、いないかギリギリのところだったんだと思う。

その家はね、ブリーダーをするつもりで凝ったデザインの家を建て、商売始めたものの、経営が立ち行かなくなり、

経営破たんして家は取り押さえられ、裁判所によって家、不動産は競売にかけられたんです。

そう、潰れたの。ブリーダー崩壊です。

当時いたという30匹の猫たちがどうなったのか・・・近所の人も知りません。

どうしたと思いますか?

 

一番正解と思える答えは「殺処分を依頼した」です。遺棄していたら、ニュースになっただろうから。

 

閉店間際に、セールで売りさばいたと思う人がいるかもしれません。

でも、その家はショップではないのです。住宅街の中の一般の家なんですよ。

そのブリーダーはホームページを作って販売していたようです。

ホームページでセールして、もともと売れなかった猫種が急に売れるはずがない。

というのは、その猫種は今テレビでとても人気があるものの、遺伝的な問題で、

特徴とされる形状が、生まれてくる子猫の半分にしか現れないのです。

そう、半分はほぼ売り物にならないんです。売れるはずがない。

じゃあタダであげるのか?いいえ、あげません。

破産に追い込まれ、人間の生活費も苦しい、猫にもうお金はかけられない。

それでもタダでは渡さないのです。

ブリーダーの多くは、普段から売れない犬猫を抱えています。

生まれてくる子猫や子犬、その全てに、その猫種や犬種の特徴が現れるわけではないからです。

そういった売れない、または売れてもたいしてお金にならない規格外の子は、

ブリーダー本人によって処分されるか、殺処分を依頼します。

 

売りに出されたその猫のブリーダーの家の庭には、かつて使われていたケージ類が散乱し、

何かを祭ったとされる小さな祠があります。

たぶん、死んだ猫を供養するためのものだと思います・・・。

 

それと友人が巻き込まれた話。

大型犬のブリーダーが崩壊し、そのブリーダーは手元の犬達を里親探しは行わず、殺処分依頼しました。

手元に残った1匹を、私の友人に「あなたに飼って欲しい。あなたが飼えなければ処分する。」と言ってきたのです。

 

あなたはどう感じますか?

 

私はその最後に残った犬に、いきるチャンスを与えたいと思った。けれど、友人はとても大型犬が飼える状態ではない。

正直なところ、この話を聞いた時、猛烈に怒りがこみ上げました。

ブリーダーの自分中心的な愛情によって、里親探しもされずに命を奪われる犬。

私は友人に、その犬は里親探しをするべきだと主張しました。

その後、友人の説得により、その犬は里親探しをすることが認められ、里親さんも見つかりました。

 

だけどね、いい加減すぎないか!

我が家にも、相当数の猫がいる。私が死んだ時に、この猫たちはどうなるのか?

実は、私の生命保険は死後、猫たちの世話を旦那ができない場合、

里親探しをするために使ってもらうことになっている。

私は死ぬが、猫たちが生きていけるようにお金は残すのである。

それなりの額は生命保険で下りるようになっている。

 

命を扱うくせに、ブリーダーたちは、経営破たんした時のこと考えてないのか?

その時に犬猫をどうしようかと考えてないのか?

犬や猫は、要らなくなったら殺処分なのか?

犬や猫は産業廃棄物ですか?

 

N(のりたま)さんに、このことを話したら、

「ブリーダーは金もうけなんだから、もうからなくなった犬猫にお金かけるはずないじゃない。」

 

ブリーダーにとって犬猫は商品。お金を稼ぐ道具なんですよね。

そう、経営破たんしてしまったら、犬猫は不良在庫なのです。

抱えていても食費や維持費がかかる。里親探しにかける時間も手間も無駄。

 

※一部のブリーダーは良い人だよ!という意見があります。

もちろんそういう人もいます。でも、まともなブリーダーは少ないんですよ。

ここで、あえて悪辣なブリーダーの実態を暴き、ブリーダーの規制を求め、

いい加減なブリーダーを減らしたいと訴えることは、まともなブリーダーも望むことだと思います。

だって、まともなブリーダーこそが、いい加減なブリーダーに対し怒ってるはずだから。

 

続きます。

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ブリーダー崩壊に際し思うこと(2)

2012-09-05 23:33:41 | ボランティアの本音

ブリーダー崩壊に際し思うこと(1)の続きです。

 下に保健所での殺処分反対の署名活動ありますぜひ、参加してくださーい

 

8月の小型犬ブリーダー崩壊で、65匹の小型犬は3日間で引き取り手が決まった。

この信じられない速さに、

「これは情報を伝え聞いた人の好意の力!」と、だいぶもてはやされたが、

これが小型犬ではなくて、大型犬のブリーダー崩壊だったり、

雑種犬や雑種猫の大量放棄などであったなら、

まずこの速さでの収束はない。

この事件で私が怖いなと思ったのは、この速さに対し、一般の人が

「何かあっても(ブリーダー崩壊や犬猫の遺棄事件など)、飼い主はすぐに見つかるんだ。」

と、勘違いしてしまうことだ。

 

普通、こんなことありませんから!

 

今回の短期収束の要因は、対象が純血種の小型犬だったことです。

マスコミが大々的に報道したのも、確かに要因のひとつではありますが、

これが雑種犬と雑種猫の事件だったら、どんなに報道されても、

里親探しは最低数年かかり、最悪何頭かは里親は見つからない可能性が高い

※そういう現場を腐るほど知ってます!(怒)

 

かつて私が、動物愛護団体(大きなNPO法人)の内部ボラだった時、

「小型犬いませんか?」「小型犬紹介してください。」という問い合わせは結構あり、

「小型犬だったら何でもいい」という人も多かったのです。

事実、純血種小型犬は保護されると、何か問題がある犬でも、すぐにもらわれました。

それに反し、性格も良くて健康でも、雑種犬や大型犬はもらわれない・・・。

世の中の住宅事情(小型犬のみ飼育可の賃貸物件も多い)もあるかと思いますが、

犬ならなんでも、もらわれる訳ではありません。もらい手は、選ぶのです。

 

猫と違い、犬は犬種によって大きさも性格も変わってきます。

そのため犬ボラの世界には、特定の犬種のみレスキューする団体があります。

例えば、ダルメシアン(101匹わんちゃんの犬ね)をこよなく愛するボラ団体があるとする。

全国の保健所や、ブリーダーが崩壊した時などに、そこにダルメシアンがいるとわかれば、

県外でも!全国津々浦々、ダルメシアンを探してその団体で保護し、そこで里親探しをします。

純血種も、純血種なら何でもというわけではありませんが、特定の犬種に至っては、

そういうレスキュー団体も数多く存在し、救われます。

※ただ、特定の犬種のみのレスキュー団体さんは、特定の犬種のみをレスキューするので、

例えばそこにチワワやダックスがいても助けません。逆もしかりです。

そのため、雑種を含め無差別に犬を保護する犬ボラさんの中には、選別する行為を良く思わない人もいます。

ボラがボラを攻撃することも出てくるのです・・・・

ここ、話がそれますが、猫は種類があっても基本の大きさや形はあまり変わらないので、

あまりピンときませんが、犬はチワワとグレートデンだったら、まるで違う生き物だからね~

この論争は犬ボラさんに任せます

 

 

で、雑種は救われない。

 

えてして雑種でも、ニュースになるともらわれます。ただし複数は無理。

全国的には数年前の崖っぷち犬が有名ですが・・・。

この崖っぷち犬、ニュースで報道され里親募集がかかると、多くの人が里親になりたいと押し寄せ、

抽選で里親を選ぶことになったほど、すごい人気でした。

しかしこの時、話題になった崖っぷち犬の他にも姉妹犬が保護されていました。

でも、その犬に引き取り希望者は現れませんでした。

※崖っぷち犬はその後、飼育放棄され愛護センターで飼われることになった。

姉妹犬もかわいそうと話題になり、里親が見つかりましたが手放され愛護団体にいます・・・。

 

今回の小型犬ブリーダー崩壊で、放棄された犬達は愛護センターにいました。

その間、センターには里親希望者があふれました。

でも、希望はブリーダー犬に集中し、同じケージの中にいる他の犬達は・・・

もらわれませんでした。

これが現実です。

好意によって65匹のブリーダー犬は3日間で救われた。

でも、他の犬達は残った。

 

つづく

保健所での殺処分反対の署名活動ありますぜひ、参加してくださーい

保健所への動物の持ち込み禁止および殺処分の撤廃

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2013年「ワンコ・ニャンコ365日カレンダー」の写真、再募集 

2013_wanko_nyanko_calendar_300.jpg

え~~~、現在、カレンダーに掲載する犬猫の写真がちょっと足りません

犬や猫以外の、うさぎやフェレットなどでもOKです~~

みなさま、ぜひぜひご参加くださいませ。

お友達も誘って参加するにゃよ~~

参加申し込み期限 9月8日(日)!

参加申し込みはこちらのページから(星をクリック)

保護猫の一時預かりさん募集中!詳しくはイラストをクリック!

「猫だけの譲渡会」9月2・16・23日(日)坊ちゃん広場、午後1時~5時。

「地域猫フリマ!」9月は予定なし。
 
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ブリーダー崩壊に際し思うこと(1)

2012-08-18 11:05:38 | ボランティアの本音

8月に入り、地元愛媛県松山で小型犬のブリーダー崩壊があった。

ねこにゃらーず@広報」に載せた記事に加え、少し書いていきたいと思う。

 

ここ松山市において、先日、小型犬のブリーダーが崩壊した。

65頭の小型犬が松山市に引き渡され、殺処分の危機に遭った事件は、まだみなさんの記憶に新しいと思う。

幸いにも地元テレビ局や新聞がこぞってこの事件を報道し、愛護センターにて新しい飼い主探しが行われた。

そして、なんと3日間という驚異的早さで65頭もの犬たちは引き取られたのだ。

8月に入り、「猫だけの譲渡会」のチラシを愛護センターに持って行った。

センター玄関には、「小型犬の里親募集は終了しました」、

「新聞・テレビで報道され、里親を募集していた小型犬については、すべて引き取っていただきました。」

との看板が出ていた。

 

助かって、あ~良かったと思う一方、

ただ、これが雑種犬や雑種猫の一般家庭からの大量持ち込みだったなら、

報道はされず殺処分されただろうと、嫌な思いがする。

過去に個人で2ケタの雑種猫をもう飼えないという理由で保健所に渡したクソババアがいた。

私はババアから、ババアが猫たちを保健所に引き渡した後にその話を聞いたのだが、

思い返しても、ババアの猫が引き取られた時期に、引き取りした管轄の市もセンターも、なにも情報発信はしなかった。

ババアの猫たちは<通常の手続きを踏んで>死んだのだ。

今回の事件でもそうだが、ニュースや話題になった犬だけが、純血種の犬だけが、

特別扱いされることに不公平感を感じる人もいる。

私も感じる。

 

ただ、保健所やセンターにおいては、純血種はもらわれる可能性が高い。

少しでも救われる可能性があるため、そこに選別が生まれる。

1匹でも救いたいという選別。

それは現状では仕方がないことなのだ。

そうは分かっていても、気持ちとして納得できない人も多い。私も。

命のことだから、割り切れないのは仕方ないと思う。

 

でもね、誰でもが「犬種なんて関係ないよ!引き取ります!」って言ってくれるのなら、

そもそも、そんな選別なんてないんです。

みんなが選ぶから、そうなっている現状。選別は、もらい手(世間の人)がそうさせるのだ。

そもそも書いたように、誰でもがボランティア精神を持って、

「どの子でもいいです。幸せにしてあげたいから」な~~んて言って里親になってくれるなら、

常日頃から保健所やセンターの犬(雑種)はもらわれまくり、

ボランティアも毎回譲渡会に、いつも同じ成犬(雑種)を連れてきたりはしないんだよ。

 

写真は愛護センターに収容されている子犬たち。差し伸べられた人の手を必死に舐める。

先の「小型犬の里親募集は終了しました」の看板を見て、それを目当てに来たであろう親子が、

「あ~あ、もらわれちゃったんだ。」と言っていた。

 

あの~、どうしても小型犬がいいですか?

センターの中には他にも新しい飼い主さんを待ってる子たちがいます。

殺処分を待っているのは、ブリーダーの犬だけじゃない。

もし犬種を選ばないなら、家庭環境が許すなら他の子たちにも目を向けてあげて欲しい・・・。

ドックトレーナーの友人が、

「こんなブリーダーは名前をさらして、2度とこんなことできないようにさせたい!」と激怒していた。

同感だ。

しかし、今回のブリーダー崩壊による犬の引取りは<合法>なのだ。

引き取られた犬達は劣悪な環境下にいて、どの子もボロ雑巾のようだった。

それなのに、動物愛護法違反にはならない。

この業者には保健所から指導があるだけ。

この業者が懲りないバカなら、今後またブリーダーをすることができるのだ。

 

ブリーダーのもとで餓死などしていたのを摘発されたら愛護法違反。

引取り(殺処分)をお願いしたら合法。

これが現行の犬や猫たちの現実。

 

 

動物たちはいつも被害者だ。

このブリーダーに飼われた65頭の罪もない犬達。

そして、こういったブリーダーが犬を繁殖させなければ、その分、

保健所に収容された犬や、ボランティアが抱える保護犬がもらわれるのに・・・と思う。

ブリーダーの崩壊、全国各地で止まることを知らない。

どうすればいいのか?

まずは一般の人に考えて欲しい。なぜ劣悪なブリーダーが生まれるのか?

ペットーブームで流行の犬種に群がる人たち。飛び交うお金があるからだ。

ブリーダーや素人の乱繁殖は、繁殖させても売れると思うからするんです。

そう思わせるのは普通の世間の人・・・犬を欲しがる人たちです。需要があるからに他ならない。

 

今回のブリーダー崩壊に限らず、今後もこのようなことが起きないように、

ブリーダーへの指導強化を提案していかなければと思う。

まずは動物取扱業者を管轄する県に要望書を持って行こうと思っている。

でもね、こういう意見、気持ちは動物愛護団体やボランティアだけがやればいいってもんじゃないのです。

市民の声でなければ、声が沢山でなければ、行政は動かないのです。

 

ブリーダー崩壊は全国各地で日常的にあって、毎回そこで愛護団体やボランティアたちが意見を行政に出している。

でも、崩壊は止まらない。一般の人の声が必要なんだよね。

そして、のど元過ぎたらじゃなく、こういった問題を知ったら、ずっと忘れないで欲しいんです。

こういう事件を知った時の憤りを。

 

みなさん、センターで殺処分があるのは、ニュースの時だけじゃありません。

いつも、です。

いつも殺処分されている犬や猫がいます。

ブリーダーの犬がいなくなっても、センターでは毎日犬猫が殺処分を待っています。

センターの人が早速、うちの「猫だけの譲渡会」のチラシを貼ってくれました。

「譲渡会してるんだね」とチラシを見てくれる人がいました。

つづく

「猫だけの譲渡会」は明日8月19日(日)松山市伊予鉄高島屋前の「坊ちゃん広場」で午後1時から!

 

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自分の愛犬・愛猫・愛ウサギに愛フェレット・・・の写真カレンダー作りませんか?

参加することで保護活動の支援となるカレンダーです。よろしくお願いします!

 


川崎市の猫虐待犯逮捕

2011-11-12 12:35:12 | ボランティアの本音

追記:なぜ愛媛の私が、今回の川崎の記事を書いたかと言うと、
まず、この犯罪自体許せない
(ボラの注意喚起により、もっとひどい内容を知っていいますが書けない。悔しい
そして、手当たり次第に保護主に連絡をする人物が、愛媛県にも居るのです。
その時は、他の保護主さんたちが、私に連絡くださり(私にも打診があった)、
おかしいから渡さないようにしましょう。と連絡しあいました。
※愛媛県の場合、里親募集サイトに載せる人の数が数えるほどしかいないので、
その時は、情報の共有が可能でした。
なので、この記事は愛媛県の人に読んで欲しいのです。
決して、他人事ではないよと。

猫ボランティアの方は、もうすでにご存じだと思うのですが、
川崎市麻生区在住の男性会社員が、10日、猫虐待の容疑で逮捕されました!

この会社員は、子猫を床にたたきつけ、けがを負わせたとして
動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。

神奈川県警麻生署によると、男は「床を汚したので頭にきてやった。
インターネットを通じて5月から10匹ぐらいもらい、1匹は川に捨て、他は逃げた」と供述。

逮捕容疑は2日午後8時ごろ、自宅アパートで自分が飼っている子猫2匹の
顔面を床に数回たたきつけるなどした疑い。

子猫は東京都足立区の女性(42)から譲り受けた。
容疑者に子猫を譲った別の女性(52)が7日にアパートを訪ね、
通路で死骸を発見し同署に通報した。

 

この男は、猫を集めるためにインターネットを使っていました。
複数あるインターネット里親募集サイトから、猫をもらっていたのです。

河に捨てられた猫を、保護主さんが現在必死で探しておられます。

公表されているよりも、多くの猫が犠牲になったと思われます。

この男に猫を渡してしまった方、情報をお持ちの方は、
神奈川県警麻生署(電話 044-951-0110)まで情報をお寄せください。
この男の実名はすでにニュースで公表されています。
しかし現在捜査中の為、虐待に関する情報をお持ちの方はネット上に公開しないことをお勧めします。
こちらの情報を明るみにすることで、裁判で相手に有利に使われることがあるためです。

この男の逮捕に、多くの方は胸をなでおろしたと思いますが、
残念ながらまだ「逮捕」なのです。逮捕も快挙ではありますが…。
どういうことかと言うと、逮捕されても、まだ罪が確定したわけではないのです。

ネットで惨殺された「こげんた」ちゃん事件は、世論が大きく動いたため、
書類送検から一転、犯人逮捕に至りました。
「こげんた」ちゃんの犯人は、猫の殺害を認めたため、
動物愛護法違反により懲役6か月・執行猶予3年の判決を受けました。
しかし!このとき、男性の個人情報が不特定多数によって公開されたことで、
すでに社会的制裁を受けたとして、減刑措置がとられたのです。
執行猶予があるということは、すぐに社会復帰したということです。


日常的に起こる虐待事件のほとんどは、逮捕にも至らず、
せいぜい書類送検のおさたで終わり、罪にも問われません。
書類送検にもならないことのほうが多い。
だからある意味、逮捕は快挙なのです。
逮捕は当然のことなのに、それがなかなか実行されない。
それが今の日本の動物愛護の現状です。

でも里親詐欺・虐待情報は、猫ボラであれば耳にする機会も多くありますが、
一般の人は知るよしもありません。それが怖い。
ボラではなく、たまたま拾ってしまった猫を里親募集サイトに載せたという人…。
そういう人の多くは、譲渡後に里親さんと連絡を取り合うこと、あるのでしょうか?
その人達が被害に遭っている可能性もあります。心配です。
譲渡後の定期的な連絡の取り合いは、面倒でも絶対必要です。

里親募集に関して、私に相談を寄せる多くの方々(一般の人)は、
「里親詐欺」という言葉を知りません。
私の説明で、みなさんショックを受けられます。でも現実にあることなんです。
お届けや、譲渡後の定期連絡から虐待を明るみにすることもできるのです。

この犯人に、実刑が下されることを願います。

 

 


私事ですが、手術無事終わりました。咳き込むとお腹が痛いけど
明日13日は、「猫だけの譲渡会」です。みなさま、猫たちに会いに来てくださいね


エサやりおばあさんと、手術♪

2011-10-02 06:14:52 | ボランティアの本音

ちょっと、今日はグチ。
今日…と言っても、もう日付変わったけども…

今日はエサやりおばあさんからの依頼で、妊娠してるメス猫2匹の捕獲…予定でした。

「庭で餌をあげてるメス猫が、2匹おなかが大きいんです。
子供生まれてもかなわんし、助けてください。」
と、エサやりおばあさんのほうからの依頼でした。

おばあさんは、車も手術代も出しますと積極的。
私がおばあさんの近所の動物病院を探して、予約の段取りしたんだけど、

松山市内でメスを不妊手術すると、2万1千円は最低かかります。
2匹だと、4万2千円。
予算的にきついので、2匹はあきらめて、手術は1匹だけすることに。

エサをあげてる猫は、慣れていなくて触れないので、
私が捕獲機を仕掛けて、一緒に病院に連れていく。

あと手術後、メスはしばらく手元で保護しないといけないんだけど、
おばあさんは、家で保護できないから、入院させたいと言う。
そうなると、お金もかさむし、おばあさんのやる気も萎える。
何とかしたいけど、今、手元の保護猫マックスで、私も預かれない。

う~んでも、エサやりさんが、「手術したい」って言ってくれるのは、
とっても嬉しいことなんですよね.
実はここんところ、めちゃくちゃ忙しくて、栄養ドリンク飲みながらの生活で、
キャパマックス、フルサポートはできない状態なんです。

でも、せっかくおばさんが、やるき出してくれたんだと思うと、
悶々としてしまってね~。正直、今はしんどいんだけど、
悩みに悩んだ末、Nさんの後押しもあって、術後は私が預かることにして、


「郊外の動物病院に連れて行けば、市内より安く手術できますよ。
2匹で3万円くらいで出来るし、2匹捕まえて手術しませんか?」
って、言ったんです。
もちろん、おばさんは喜んだんですよ。良かったわぁって。
すぐに郊外の病院に予約して、連れていくことにしたんです。

で、今日、仕事終わって、赤子を保育園からピックアップして、
コンビニでおにぎり買って車で食べ、そのままボラさんの猫の譲渡のお手伝いに行って、
譲渡手続きが終わると、その足で捕獲現場へ。
捕獲現場へ車を走らせていると、おばあさんから電話が。
車を止めて、電話に出ると。

おばあさん:「今日はやめたいんです。猫が子供を産んだから。」
私:「え!産んじゃいましたか。出産したメスは1匹ですか?」

おばあさん:「ええ。子供が死んじゃうから、手術はやめます。」
私:「そうですね。出産したメスは、また時期を見て手術しましょう。
   では、もう1匹は急いで手術しないと!」

おばあさん:「もう1匹も来ないし、今日はやめます。」
私:「大丈夫ですよ。匂いのするエサを置いたら来ますよ。
   私、エサも持ってきたんですよ。」

そこでいきなり妹と名乗る、別のおばさんが電話口に出て、
妹:「強制するもんじゃないでしょう!もうやめるんですよ!」
めちゃめちゃ攻撃的な口調で、早口にまくしたててくる.

おいおい、何だ~この展開は
私:「そちらからお電話いただいたから、お手伝いしているんです。」

毎日、私に「助けてください。病院の予約してください。
捕まえてください。」って、電話してきたのは、おばあさんなんですけど…

結局、こちらの話は聞く耳持たずで、
怪しい宗教か、セールスの電話とでも思ってるような妹から
「もういいんで!」と言われ、おばあさんと話すこともなく、
捕獲終了~~~。

一生懸命になった分、この人の為に悩んだ分、正直、腹が立ちます。
でも、このおばあさん、今後どうするんだろうっていう気持ちのほうが強い。
メス1匹は、4匹から8匹の子供を産む。2匹なら倍だよ。
これからおばあさんちに、野良猫家族が10匹ちかく居つくことになる。

2匹ならまだ許されるかもしれないけど、10匹になったら、
ご近所から苦情が来るんじゃないだろうか…。おばあさんちは住宅街。
最近、別口で相談に乗ってた人は、近所のエサやりさんが増やした野良猫に困っていて、
エサやりババアめって、無責任エサやりに怒っている人で、
そのエサやりさんが手術しないから、自分がしようと考えている…という人でした。

この別口の相談者さんは、動物が好きで、とてもいい人だったけど、
すべての人がそうじゃないんだよね。

増えすぎた野良猫によって、ご近所トラブルが起きた時、
10匹の猫はどうなるのだろう。
ご近所の猫嫌いさんが、子猫を捕まえて、保健所に持ち込むかもしれない…。
1、2匹の時に手術したほうが、トラブルになってから10匹手術するより、
大変さも少なく、手術代も安くできるのに~~~。


あーーーーーもーーーーー、いいかげんにせーーーーーかーーーぺっ
エサやりさんに手術を強制できるなら、したいっちゅーの
不幸な猫を増やしたくないんだよーーーーー

写真の子猫は、愛媛県動物愛護センターで、譲渡用に寄り分けられていた子猫たち。
毎月、子猫の譲渡数は少ない。ここに来たら、出ることはまずできないのだ。

この子達はラッキーな子。
残りの子たちは、窒息死させられ、灰になるだけなのだから。

こういう子たちを、減らしたいんだよ

 

10月の「猫だけの譲渡会」、10月2日・23日・30日!

 「地域猫のためのフリマ!」11月3日(木・祝日)大街道にて開催!詳細は後日!

野良猫のTNRの相談、一時停止します
譲渡会場での相談は受け付けますが、ブログでの相談は一時停止します。
多忙のためと、11月に手術入院があるためですごめんね~

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捨て猫をする人の心理

2010-06-17 03:43:14 | ボランティアの本音
にゃんこのばあやさんの「にゃんこのばあやの日記」の、トラックバックです。
にゃんこのばあやさんの記事もお読みいただいた上で、読んでいただければと思います
(ばあやさん、勝手にトラックバックすみません

昨日の記事「地域猫、池の母子猫保護!」でも書いたけど、
猫を捨てる人の中には、「誰かが拾ってくれるかもしれない」と、
野良猫が多くいる場所や、公園、動物病院や学校などに捨てる人がいる。

その反対に、もうとにかく要らないから、邪魔だから捨てたいという気持ちで、
人のいない、ここに捨てたら明らかに死ぬと、わかる場所に捨てる人もいる。
愛媛県ではいまだに、…山の中に捨てたり、川や海に流す人がいます

前者の「誰かが拾ってくれるかも…」と思ってる人は、困ったことに、
悪いことをしている自覚が少ない。犯罪だという意識もない(知らない)。
「保健所に連れて行かずに、生きる道を選択したのだ!私は愛情があるでしょ!」と、
思っている。
さらに悪いことに、そういう考えは、一般の人の中にもかなりあって、肯定的に思っている人が多い。

「捨てる」=「死」と、分かっていないのだ


昨年秋、公園に連続して子猫が捨てられた際、
地元警察署の生活安全課担当者数名と話し合う機会をもった際、
担当者から出た言葉は、
「捨て猫っていったって、捨てた人は、きっと誰かに拾ってもらって、
生きてくれたらいいなと思って捨てるんだから。」
捨て猫は、悪いことではないだろうという見解でした

ちなみに捨て猫は、愛護法に抵触している(捨て猫は犯罪である)ことは、話の始めからしていました。

警察担当者:「僕たちも、虐待はいけないってわかってるよ!」
と言ってましたが、捨て猫も充分虐待だよ…

まず、話の、動物に対する考え方の次元が違うので、心は煮えくりながら、
言葉はめっちゃ丁寧に、相手の目線で、
「捨て猫は、誰かが助けてくれるとお考えですか?
みんながそう思って、その猫の前を通り過ぎて行くんです。
結局誰にも保護されず、助けられず、たいていの捨て猫はカラスの餌食になり、
ほとんど死にます。捨て猫は、生きられないんですよ…」と、説明したが、
優しく訴えかけるように、話したつもりだったけど、
たぶん怒ってるのが、わかる勢いだったのかも…
同席していただいた「えひめイヌ・ネコの会」の先輩ボラTさんに、
しゃべってるのを、慌てて止められたからやべっ



猫は野生動物ではない。
飼い猫をいきなり野に放しても、食べ物も見つけられないし、隠れる場所も見つけられず、
地元の野良猫に追い立てられ、行く場所もなく、飢えて、木の陰で痩せて死ぬだけ。
子猫なら、カラスに生きながら、つつかれて食べられて死ぬ。

殺処分を選択する人も許せないけれど、
都合の悪い所に目をつぶって、「私は猫が生きる道を選んで捨てた」と、
自分のしたことを、ちょっとでも正当化しようなんて奴は、
第三者から見て、方法が違うだけで、猫を殺していることに違いはない。

保健所の死も、捨てられての死も、安楽死ではない。
死まで、飼い主のもとを離れてから死まで、精神的・肉体的に苦しんで死ぬんだから。

飼い猫を保健所に連れていく人・捨てる人たちに、言いたいことがある。
飼い主として最後まで責任取るなら、病院で、自分の腕の中で、
猫を安楽死させるくらいできんのか
自分が握っている命の重みを直視できないなら、あんたにその子をどうにかする権利なんてない。
そういう覚悟もない人間が、「死」という一番つらい所を見ないようにして、
辛い部分の後始末を、よその他人に押し付けて、猫の命を左右するのはおかしくないか



「捨て猫は死ぬって言ったって、あなたみたいなボランティアが、助けてくれるんでしょ。」
と、言われたことがあるけどね~~~~
もう何千何万回も言ってるけど、もう全国どこでも、ボラはいっぱいいっぱいなの
さらに、助けてあげたくても助けてあげられない子の方が、多いんです。
『すべての子は、助けられません

助けてあげられないことに、自分が捨てたわけでもないのに、
罪悪感を感じて、苦しんで、心配して、辛い気持ちになるボラがいっぱいいます。
そういうボラさんに、「もっと助けてあげて!」と、何も知らずに言ってくる人。
断ると「信じられない!愛護団体のくせに!ボランティアのくせに!」と、罵倒する人。
じゃあさ、自分でやってみてよってくらい、心やさぐれますよ
私は、譲渡会の会場で、公衆の面前で思いっきり大声で
「お前は愛護団体のくせに」と、罵倒されたことがあるが、
全国どこの譲渡会、団体さんでも、そういうこと、日常茶飯事だと思う。


一番苦しいのは、もちろん猫だけど、
助けようともがくボラさんも、ホントにしんどいんだよ
一匹でも多く、助けたい。
しんどくても続ける。
でも、限界もあります。
捨てたら助けてくれる人がいるなんて、思わないで
そんな自分に都合のいい考え、捨ててくれ!
猫は死ぬんだよ!捨てた人が結果的に殺すんだよ!
それでも、猫を捨てますか

里親さん募集中

猫の一時預かりさん、募集中
元公園の野良猫(大人猫)を預かって、慣らすお手伝いをしてくれる方
エサやトイレ道具など、必要なものはこちらで用意します。
野良猫に、家猫として暮らせるチャンスを与えてあげたい。
そのための、お手伝いをしてくれる方を募集しています
左上のメッセージを送るより、メール下さい

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保護の限界点

2010-04-07 07:50:37 | ボランティアの本音
動物ボランティアをしていると、病的に「保護する人」に出会う。

それは、自分の経済状況や住宅環境、なにもかも無視して
自分の経済的・住宅的・時間的キャパを超えても、
ひたすら保護してしまうのだ。
数が半端ではない。30~40匹単位で自宅に保護。
家族の反対も聞かず、愛護活動にのめりこみすぎて、家庭崩壊している人も多い。

普段ボラに「保護して!助けて!」とだけ、繰り返し言う人たちには、
こんな人は、「ボランティアの鏡!すばらしい人!神様!」とでも、映るのだろうか?

私の家には、ある先輩ボラさんの猫が、「一時預かり」という形で何匹かいる。
その先輩ボラさんが、まさに病的な保護家で、
現在自宅に犬猫20匹以上、家族の反対があって、それ以上は自宅に置けない為、
我が家を含めて、他所に預かってもらっている犬猫が、さらに30匹以上…
保護が優先で、現在里親探しはしていない。
このボラさんには、保護しすぎて里親探しにかける時間もないし、
本人が「長年里親探しで、猫を返されたりいやな目に会ってきたから、もう里親は探さない。」
といって、完全に自分で抱え込んでしまっている…

確かにその先輩ボラさんは、自営業で、お金周りもいいけれど、
一人の人間が世話する限界って、20匹くらいだと思う。
この先輩ボラさんから、さらに猫を預かってほしいと言われた。

私:「無理です!増やすんなら、今預かってる子の里親探ししてあげてください。
減らしていかないで、単に保護だけ繰り返して増やすんですか?」

先輩:「だって、大人猫はもらわれないでしょう?
私のいう条件に、すべて合う人でないと譲渡はしたくない。」
(私もびっくりするくらい、この条件が厳しいのだ…まるでもらってほしくないと言ってるみたい)

私:「先輩が死んだら、(何十匹もの)猫たちどうなるんですか?」
先輩:「う~ん、家族は世話しないから、お金で誰か雇って面倒見てもらう。」

それ、絶対あり得ないと思う…

さらに、うちのように他所(○○家)に、預けてる子はどうするのか聞くと、
先輩:「自分が○○さんに預けている猫の名前は、知らないし、なにもわからないのね。
単に保護したから預けてるだけで、自分が一緒に暮らしたわけでもない子は、愛着もない。
○○さんにはお金だけ渡して、今までと同じように何とかしてもらえると思う。」

それも、絶対にあり得ないでしょう…

この先輩ボラさんは、優しいんです。
でも、それって、目先の、今の自分が保護したいって欲求を満たしたいだけ。
それで、猫が助かるならいいじゃないって、思います?
ホントにそう思いますか?
生きてるけど、ただ飼われてるだけの、何十匹もの猫ですよ?
自分が死んだら、その何十匹たちは、どうなるんでしょうか?
その先輩ボラさんは、もう60歳過ぎです。

でも問題はまだあって、この先輩ボラさんの、優しさとお金につけ込む、
別の「保護する人」がいるんです。
この別の人は、自分は殆ど保護しない。
で、この先輩ボラに「保護してよ!あんたが保護しないと、この子死ぬよ!」
と、電話してくるんですよ。しょっちゅう!
先輩ボラが断ろうとすると、
「あんた見捨てるのか!あんたが殺すんだ!」と、怒鳴る…
自分は何もしない癖に、先輩ボラに押しつけておいて、
「私がこの子を救った。私はいっぱい動物を救ってるのよ。」と周りに言いまくる。
この人も60歳過ぎなんですよ~~~~


も~ね、自分と、他人の将来と、それに伴う動物の未来、考えて保護して!
自分ができないことを、他人に押し付けるな!
保護するだけがボラじゃない。
先の見えない尋常じゃない数の保護は、しないほうが良い。そして、させるな!


ちなみに、私は今回の出産、子宮筋腫があるため帝王切開で産むのですが、
(この筋腫が大きくなってて、今測定不能なくらい大きいです。縦10㎝、横20㎝以上)
万が一の時、最悪死ぬこともあるんですよね。
私の知り合いで、お産で死んだ方がいます…
なので、私が死んだら、生命保険金を使って、、
旦那が猫を飼いきれない場合は、猫1匹につき50万円くらいつけて、
保険金すべてを猫に使って、里親探しをしてもらうように、お願いしています。


年齢に関係なく、死を考えるとき、
残していく猫たちの将来を思うと、とても心配でつらい。
できるなら、すべての猫の死をみとってから、最後は一人で死にたい。

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