白血病で、自分で血液が作れない、重度の貧血のキミちゃん。
輸血できれば、持ち直すことがあると聞き、輸血の出来る病院を探して電話をかけまくった。
病院の情報をくれたN藤さん、ごっちの里親の史里さん、みかんちゃん、ありがとうございました
相談にのってくれた宇野動物病院の先生。松山の獣医さんを探してくれた、にいはま動物病院の先生。ありがとうございました
紹介してもらった松山市近郊のK動物病院では、輸血の血液提供用の猫(供血猫)を飼っており、
この猫とキミちゃんの血液型が合えば、輸血ができる。(猫にも血液型があるんだよ!)
みんなの仕事が終わってから、夕方病院へ。
まずキミちゃんの場合、血液型判定とともに、貧血の原因を探るべく血液検査。
そして、先生の第一声:「血液検査の数値から見ても、今、生きてることが奇跡だね。」
キミちゃんは貧血の度合いもヒドイのだが、骨髄に腫瘍がある真性白血病で、
血液の中は、先生も見たことがないような異常な形の白血球が満ちていて、
「非常に珍しい症例です。10数年獣医しているけど、自分と他の先生の症例含めても、2,3件しか見たことない。」らしい。
で、とどのつまり、もう手の施しようがないそうです。
輸血も、もうこの段階では役に立たない。余命1週間から2週間くらいだそうだ。
ポカーーーンとしてしまった。
診察室で、Shinoさんと、Nさんと、私と・・・輸血して良くなることしか考えてなかった。
余命1週間から2週間?
痩せて、背中が浮き出ているキミちゃん。貧血で、口の中が真っ白なキミちゃん。
でも、診察台の上で、ヤダヤダって、泣くキミちゃん。
何をどうしたって、いま目の前にいるキミちゃんは、1週間か2週間後には死ぬ・・・。
生きているのに、もう死ぬんだよって言われるのは、なかなか受け入れがたい。つらい。
一時預かりのShinoさんが、一番つらいはずだ。ごめん。
残りの日々、点滴など続けます。少しでも体を楽にしてあげたいから。
キミちゃん、今生きてることが奇跡なんだって。
頑張ってるんだよね、1日でも、Shinoさんと一緒にいたくて。抱っこして欲しくて。
Shinoさん、よろしくお願いします。ごめん。ありがとう。
上の写真は、2009年。キミちゃんを公園から引き揚げた頃。
幼かった子が、まだ、3才になるかならないかの子が、死ぬ。
里親さんを、見つけてあげられなかった。ごめんね。ごめんねキミちゃん。
病院から帰って、ずーーっとクヨクヨして、ネットでまだ何かできないか調べているうちに、
あるサイトに、もう死が決まった猫の飼い主さんに向けて、猫を励ます方法として、
「笑ってください。猫には飼い主さんが笑ってるのが、うれしいことだから。」
たしか、そんな風に書いてあった。
とてもびっくりして、そして泣けた。
佐竹さんご夫妻が、昨日、キミちゃんにと持ってきてくれたa/d缶です。
田中さんに、エイズの「おとうさん」の時に送っていただいた野菜スープ。
ありがとうございます。a/d缶もスープも、キミちゃんに渡しました
キミちゃんは、まだ生きています。頑張ってます。
でも、キミちゃんを応援してくれた皆様、ありがとうございました。
キミちゃんの残りの日々を、どうか、一緒に見守っていただければと思います。