誘導質問で数字が独り歩き / 改憲への「大連立」――『毎日』憲法世論調査への疑問

【今日のメモ】午前中、玉島小学校集団登校の見守り。事務作業。

　水島朝穂氏の　改憲への「大連立」――『毎日』憲法世論調査への疑問 を金原さんのメルマガで知りました。今の政治を悪くしたのは自公民ですが、同時にマスコミの権力に対する迎合と批判精神の欠落を指摘しなければなりません。

　世論調査の数字が一人歩きし、一つの方向が出来上がっていく。その中には「多くの人がそう考えているのだから」、それにあらがうことはしたくないという日本人に染みついている大勢順応があります。

　だからＡをＢが上回ったという見出しは、やがてＢがさらに多数派になる動きを作り出します。また一定の前提をつけることによって、答える人の回答を誘導するケースがあります。

　以前取り上げましたが、再稼働が必要かどうかだけ聞けばいいものを「電力不足対策として」の前提をつけて「再稼働が必要だと思いますか」と聞きながら見出しは原発再稼働「必要」49％とし、記事で「必要だ」が「必要ない」を若干上回ったと書いています。「電力不足対策として」の前提をつけたことは抜きにして、必要だ」が「必要ない」を若干上回ったとの見出しが広がっていくのです。典型的な誘導質問ですが、これは毎日新聞だけではないでしょう。

　以下、水島朝穂氏の原稿から

　『毎日』調査は、一般的に改憲に賛成・反対を問うた上で、「憲法改正に賛成」と答えた人に理由を聞いている。その選択肢は5択で、「今の憲法が時代に合っていないから」60％、「今の憲法は米国から押しつけられたものだから」10％、「今の憲法は制定以来、一度も改正されていないから」17％、「自衛隊の活動と憲法9条に隔たりがあるから」8％、「今の憲法は個人の権利を尊重しすぎているから」3％となっている。

　他方、「憲法改正に反対」と答えた人には同じく5択。「今の憲法が時代に合っているから」9％、「改正するほどの積極的理由がないから」35％、「9条改正につながる恐れがあるから」28％、「個人の権利を制限したり、義務を規定する恐れがあるから」5％、「国民や政党の議論がまだ尽くされたとは言えないから」21％、である。

　水島朝穂氏の原稿ここまで

　これらの選択肢が、日本国憲法の世界史における位置づけ、日本における歴史的な意義を全く念頭に置いていない、お粗末なものであることはいうまでもありません。まるで維新や自民のウルトラ右翼が考える設問です。これが全国紙の設問として出てくることに日本の民主主義の底の浅さを感じずにはいられません。

改憲への「大連立」――『毎日』憲法世論調査への疑問

【当面の動き】
●「再稼動反対、全ての原発をゼロに」茨木金曜日行動（毎週金曜日午後６時から１時間、阪急茨木市駅東口）

●「内部被ばくを生き抜く」連続上映 茨木キャラバン

●原発を考える市民の集い　中嶌哲演（なかじま・てつえん）講演会
・中嶌哲演さんは福井県小浜市明通寺住職で長年原発問題に取り組んでこられました。
・日時：１０月２６日（金）１８：００～
・茨木市民会館　大ホール

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆山下ＨＰ・「お元気ですか」 　今日も元気だ のぼりラン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆全国の放射能（水道、雨の放射能）濃度一覧

◆山下ＨＰ反核・反原発サイト、放射能情報公開、反原発の歌

下記のblogランキングに参加しています。（←１日１クリックでできる山ちゃんへの励まし。みなさんの１クリックが山ちゃんの元気になります。

　　　 にほんブログ村