学校に行っても職場に行っても人間関係でへとへとに疲れてちゃってる人が多いと思います。
いじめを学校や職場で受けている人は別ですが、そうじゃない人でも人間関係に振り回されて、うつ病になったり社会不安障害が発症しているケースが山ほどあるみたいですね。
人間関係への攻略法を身につけないと、ずっとストレスを抱える悲惨な苦しい苦しい人生になってしまうわけだけど、攻略法って、要は自分が変わることで身につきました。
本を読んでうまい人間関係向上方法を探そうとしてきたけど、自分を変わることを無視して「うまく何とか切り抜けてやろう」という小ずるい考えをしていたから、何にも身につかなかった・・・
僕は学校でいじめを受けてきたから、トラウマを抱えてしまって対人恐怖症、視線恐怖症になってしまったけど、だからこそ、「人と調和しなくちゃダメだ」「浮いたり、攻撃されたりしないようにしよう」「できればよく思われたい」という気持が強かったです。
これもいじめのトラウマの後遺症(もうこれ以上傷つきたくない! 耐えられない!)なんでしょうけど、こういう思考の人が、今までうまくいった試しなんかないと思います。
一時的に切り抜けても、長くは続かないはずです。やればやるほど自分を無くして、うつ状態になります。
岩波先生の克服プログラムに悩みで参加している人は、例外なくそうじゃないかな~。
本当に人間の心理とか人間関係の機微って面白いなと感じるな。それって、岩波先生のように「人が俺を笑おうが、変な眼で見ようが、勝手にしてろ!」と思って生きている人間ほど、めちゃくちゃ人間関係がいいし、かつての僕みたいに「人とうまくやりたいな、仲良くしたい!」と強く願えば願う人間ほど、ますます人から浮いたり、疎外されたり、攻撃されたり、いじめの対象になったりしちゃう……。
もう笑うしかないな。でも、そこに真理が潜んでいると思う。
人間ってもろいですね。人から攻撃された人ほど、「勝手にしろ!」と思えるかというと、「うまくやらなくちゃ」の思考に陥るんだから。
僕は先生の神経症克服プログラムを受けている時、他の人がそうやって当たり前に陥る思考や受け止め方(認知の歪みがほとんど)を、僕自身やったって、悩み解決はできないなと気づきました。
いわゆる逆転の発想が必要と身に染みてから、岩波先生の考え方、思考パターンを受け入れる余地が、僕の潜在意識の中でできたと思う。
うまくやる必要なんてないんだ、なぜ人とうまくやらなくちゃいけないわけ? あくまで自分が主体的に生きて、人は「従」じゃないかと、暗示を入れてから、変わっていけた。
そうなると、不思議と(というより、当たり前のことと書いた方がいいかな)、人間関係で悩んだり焦ったりしないし、逆にうまくいくようになったです。
さらに僕はいじめのトラウマをうまく利用できたと思います。ルーツ分析をしていた気づいたことだけど、今までいじめを受けてきたということは、つまり「人とうまくやっていなかった」。今さら、人とうまくやっていくことなんかないじゃないか、と。自分の好きに生きてやる、それだけだと。
もちろん、この社会では好き勝手に生きることは、なかなかできない現実があるけれど、そんなもの好き勝手に生きるために、ちょっと折り合いつけて、合わせてやってやってるだけで、前ふりの段階なんだと心の底では思って生きてます。
今まで上に書いたとおり、うまくやろうと努力してうまくいかなかったんだし、結果はわかっているはずなんだから、もううまくやらないぞって。そりゃ、潤滑油を人との間に流しますよ。だけど、そんなもの所詮潤滑油であって、僕の本心じゃない。僕はかなりそういう意味じゃ、強かに生きていると思います。そこが岩波先生のプログラムに通った大きな財産だと思ってます。
せっかくトラウマや悩むルーツがあるんだから、それを都合がよく解釈できれば、かなり生きやすくなりますよ。簡単には最初いかない人も多いだろうけど、潜在意識に眠る資源を使わないのはもったいない。何でも考えたか、捉え方一つで人生はガラッと変わります。認知の歪みにも気づかないといけないけど、自分が何ものだったのか、何ものになりたいのか、過去を分析して、現状をしっかり把握して、未来への目標設定をしっかりすることも必要だった。
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