少し前、夜勤明けにて帰宅。
毎度の如く、酒を飲んでいる。
数時間の睡眠で、またすぐに勤務に向かわなければならない。
ホンキで飲んでいる暇はない。
コロナ禍だのなんだの、ほとんど地球外の話だ。
訳が分からんくらい、毎日忙しい。
なにより、唯一他人に話せる趣味である「映画並びに海外ドラマ」を鑑賞している暇がない。
その昔、ホンキで映画を撮ろうとしたことがあった。
当時好きだったいわゆる「ヤクザ映画」を、某地方都市で撮ろうとした。
まずは、派手な銃撃戦の後逃げるヤクザの姿を撮ろうと、繁華街のど真ん中、モデルガン片手に逃げる複数人の「ヤクザ」の姿を撮ろうとカメラを回したら、ホンモノのヤクザと警察が出てきて、無茶苦茶怒られた。
ソレを機にスタッフは自然消滅し、映画も撮れなくなった。
でも、やっぱり映画は撮りたい。
人生で一本だけでいい。
ということでいろいろと調べてみると、「ポケモン」が、日本映画の中では海外で最も売れているらしい。
「ポケモン」…。
視たことがない。
…ということで、一応は足を洗っているが、「社内」では未だ「在籍中」となている「カイシャ」の「シャチョウ」を題材に、「ボケモン」でも撮ろうと思い立った。
ネットだと文字の上が「〇」なのか「〃」なのか判別しにくいが、「〃」の方だ。
普通に「ボケ者」と書いた方がわかりやすいか。
端的に言えば「痴呆症の組長」の話だ。
尿瓶の中のてめぇの尿と水割りウィスキーの区別もつかない奴の話。
ホンキで撮ろうと思った。
「社員」も乗り気で、「オレも出して下さいよ、アニキ」 ときたが、やめた。
組長に対する義理ではない。
なにより、世間様の反発は必至だ。
「痴呆症をバカにするとはなにごとか!」
と、お叱りを受ける。
なにせ、働きもしないで家にこもりながら、朝から晩までネットに齧りつき、税金を滞納している有名著名人を糾弾しているイカレた奴の投稿で世の中が左右されている時代…。
…この世は狂っている。