鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

白銀の巫女ー桂木 透子ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝プロローグ

2018-10-09 19:42:33 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝



ー白銀の巫女ー桂木 透子ー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝

プロローグ


桂木透子。
そう。この名前は私の2つ目の名前。
私には『シファル・サーベラー』と云う本当の名前がある。

私は、私が慕う大帝の願いを叶える為、"一度目"のコスモウェーが放たれた先、地球へと降り立つ事となった。
コスモウェーブは特殊な波動。
導きの波動とも云われる特殊なもの。私が降り立つ事となった地球全体を包み込むように、このコスモウェーブは放たれたのだけど、この惑星(ほし)に住む全ての民に感じ取れものではない。
むしろ感じ取れない方が、正常と云えるかも知れない。


◆◆◆◆


私は大帝に呼ばれ"擬人の間"へと足を運んだ。


白銀に輝く髪が染まってゆく・・・
地球人に成りすます為の擬人化。

「お前に、こんな不粋な真似を。」大帝が声を掛けてくる。

「良いのです。大帝。」

何れくらいの時間(とき)が流れたのだろう。
私の"擬人化"は終わっていた。




私は桂木 透子として生まれ変わった。
私は地球へ降り立つ為、戦場へと向かう。
衛士に守られ私は、用意されたカプセルの中へ入り、"巫女"の服を脱ぎ、衛士に渡した。
私の身体に合わせて造ってあるのだと、すぐに解った。
私は裸体のまま、ベッドに横に成るように寝そべる。
カプセルが閉じられると、私が傷つかぬようにと、スライム状の保護材が私の身体に合わせ包み込む。
母体の中に居る感覚だ。
私を包むカプセルは、特別仕様の重戦艦メガルーダーへと運ばれた。
あとは、時を待つだけとなった。


◆◆◆◆


第八番浮遊大陸と呼ばれる宙域。
私を乗せた特別仕様の重戦艦メガルーダーは、この戦場に運ばれた。
ガミラスから奪取した浮遊大陸で構成された宙域、私が感じる限りでは、利用価値が無いに等しい宙域。
だけどそれは誤りである事に気づかされた。

特別仕様の重戦艦メガルーダーから私のカプセルは、この八番浮遊大陸内に建造された巨大なプラントに運ばれ、完成間際の"ガイゼンガン"の中に移設された。
私の意思と融合する"ガイゼンガン"。



ガミラスが、必死に成って取り返そうするもの、それが既に我が本国である"滅びの方舟"ガトランティスに一部は運びだされた"生体兵器"=ガイゼンガンである。
クローンによって産み出した胚を成長機(器)である殼(ガイゼンガン)で"量産"する。
何千、何万と産み出しす事が可能なのだ。
ガミラスが躍起に成って奪還したい気持ちがよく解る。
時、既に遅いのだけどね。


◆◆◆◆




「私が地球に降り立つ、その日がやって来たわ。」

地球軍を援軍にガミラスは奪還せんと押し寄せた。
今まで以上の大艦隊。





ガミラスもガトランティスも双方、多大なる犠牲を払っていた。
私の中では我がガトランティスが優勢に思えていた。
その勢いが有る内に姿を現す事にした。




私の意思を連動させた新たに産まれた"ガイゼンガン兵器"。
『カラクルム級』と名付けられた大型兵器。
私は私の囮として搭乗させたパイロットと共に、ガミラス、地球の混成艦隊を殲滅させる為、旋回雷撃砲=ビット砲を操り、撃ち放つ。



殲滅まであと僅かと成った時、誤算が生じたのだ。




「なっ!?」
「何が一体……?」
私はとっさに回避運動を取らせた。



辛うじて、私は生き残った・・・

我がガトランティス浮遊大陸艦は、浮遊大陸もろとも消滅したが、逆にチャンスを私は得たのだ。

戦線離脱する地球の艦(ふね)の跡を追跡すれば、楽に地球に到達出来ると。




「まさか、このタイミングでどんでん返しを喰らうとは……。」

私は直撃を喰らうと同時に私を包むカプセルと共に脱出した・・・


第一話
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。