鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

白銀の巫女ー桂木透子ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝:第八話

2018-10-20 20:46:31 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝



ー白銀の巫女ー桂木透子ー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝

第八話






ヤマトのクルーたちは惑星テレザートを前に、ブリーフィングを行っていた。
テレサの待つ惑星テレザートを解放する。
その作戦が艦長代理:古代から立案された。
本来なら、イスカンダルからコスモリバースシステムを持ち帰った、英雄でもある彼は階級が特進しても良さそうなものなのだが、抜錨前に艦長権限で各セクションの長(ちょう)に昇級した者を更に二階級特進させる訳にも行かず、戦死者のみを特進させ、他の者、現状維持と成った。
ただし、階級は上がらないが、上級士官の不足から部隊長、チームリーダー、等の役職を与えられた。
まぁ。それでも不満を漏らす者も。

作戦が纏まったようだ。
ブリーフィングに参加している"彼ら"から情報は筒抜けである。

私が隊長さん。と呼んでいる斉藤ら空間騎兵隊の操る機動甲冑とワープブースターを装着したヤマトの艦載機コスモタイガーⅡを先発隊とし、近距離ワープにてガトランティスミサイル艦隊後方、テレザート星を封印する為に用意された巨大な岩盤後方にワープアウトさせ、奇襲を仕掛ける。
同時にヤマトも超近距離ワープで突入、ガトランティスミサイル艦隊を殲滅させる。というもの。

先発隊がワープイン。
作戦が開始された。






コスモタイガーブースターを母船に見立、機動甲冑なるパワードスーツを操る空間騎兵隊の機動力そして、奇襲攻撃は情報が筒抜けだった割には、ヤマト側が優勢に見えたが、大帝の使者として私が乗艦している事で、手加減しているようにも思えた。
自身が率いる艦隊の後衛が、喰い破られている中、自身が艦隊司令である事を告げて来たのだ。

「我が名はゴーランド!」
「ガトランティス銀河系方面軍テレザート星監視艦隊司令である!」



ゴーランド。
この男は武士道を重んじる性格の持ち主。
わざわざ、敵であるヤマトに、ヤマトのクルーに、自身を明かし戦闘を仕掛けるガトランティスでも珍しい男。

その昔、大帝も同じように自身を明かし後、闘いを仕掛けていた。
それを見ていたのであろう。
大帝を真似ているのかも知れない。




「全艦百八十度回頭!」
「艦首大型ミサイル発射せよ!!」

「我が艦は"破滅の矢"を放て!!」



ゴーランドの撃ち放った"破滅の矢"。
テレザート星から吸い上げたテレサの力の源。
反物質エネルギーを充填させた超大型ミサイル。
散弾銃の弾のように無数にエネルギー弾を散弾し、相手をぼろぼろにし、大破に追い込む。
また、宇宙気流のような気流を爆心地に発生させる。
入手したガトランティスでも、完全に解析出来ていない。





「うふふ。」

「波動砲を使えない。」
「使えるのに使わない。」

「観念して、泣きをいれるのかしら?」
「そろそろ、助け船を出してあげましょうかね。」
「大帝に跪づき、私の股の下を潜る事に成るけど。」と。私は心の中で呟いた時であった、私が隊長さん。と呼ぶ空間騎兵隊の隊長:斉藤から、第一艦橋へ無線が飛び込む。

「土方のおやっさん!!」
「艦橋に居るんなら、古代の代わりに波動砲を撃ってくれ!!」と。

「……あら。そう。」私はそう思い、万が一にもテレサが解放された時を考え、次の一手を実行すると同時にヤマトを脱出しようと、策を練る。

ヤマトは、土方が波動砲を撃つ事なく古代がクルーに後押しされる形で、波動砲を発射、武士道を貫(らぬ)くゴーランド率いる艦隊を殲滅させた。
そのヤマトは百八十度回頭、テレザートへ降下した。
その間(かん)、テレザート星の周りを囲う岩盤帯は、古代と真田による破壊工作が行われていた。

テレザートに降下したヤマトは、ゴーランドの戦友ザバイバル機甲隊の待ち構える戦場へと、降り立つ。
ゴーランド艦隊戦に引続き、空間騎兵隊の機動甲冑隊が先攻した。





私は運に見放されてはいないようだ。
次元の狭間で途絶した、ミルの精神波を僅かながら捉えた。
あの男、アベルトも此方(テレザート)に向かっていると確信した。
アベルトを利用し、私はガトランティスへ帰投する策を練り直した。

ザバイバル陸戦隊は、古くから先のゴーランド艦隊と、常に闘いを共にし、多大なる功績を大帝に献上して来た、歴戦の勇士。
今や、最新鋭の戦闘A.Iを搭載したフルオートの陸上重戦艦を数十両も有するまでに成った師団長。
ガトランティス兵らしく、肉弾戦に長けている猛将。
陸戦において、彼の右に出る者は居ないと云えるだろう。
やはり、ヤマトの陸戦隊、空間騎兵隊も苦戦を強いられているようだ。



戦場は泥沼化していた。
コスモタイガーブースターを操るヤマト航空隊の鶴見が負傷、かなりの重傷みたいだ。
他の空間騎兵隊隊員たちもまた、戦死者や負傷者が続出してた。





「くっ……。」

追い討ちを掛けるザバイバル隊。
ガミラスからの技術提供により、隊に導入した反射衛星砲を屈指、猛攻を仕掛ける。
が、しかし、ヤマトの放った波動砲の影響で衛星に支障を来たし、命中制度が悪化、ザバイバルは反射衛星砲の攻撃を断念した。
その代わり、空間騎兵隊への攻撃に衛星を使わずして、ビーム弾を直接、撃ち込んで来たのだ。




苦闘から死闘へと、シフトされてゆく中、斉藤は大将であるザバイバルを討ち取る為、単身、本隊であるザバイバル座乗陸上重戦艦に乗り込んだ。

斉藤の中では、死んでいった多くの部下、仲間の仇を晴らすべく、刺し違えてもと覚悟の乗り込みであった。
大将であるザバイバルとの肉弾戦による一騎討ち。
互いに格闘には自信を持っていた。
自動制御で荒野をゆく陸上重戦艦。
拳と拳の決闘は辛うじて斉藤に軍配が上がった・・・

終わってみれば虚しさだけが残っていた・・・




第九話
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。

ヤマト2202第六章:冒頭11分感想①

2018-10-20 13:45:19 | 宇宙戦艦ヤマト2202

第六章の冒頭11分が公開されましたね(^^)

"『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章「回生篇」冒頭11分" を YouTube で見る


感想①

・アンドロメダは何故、離脱を止めた?
ヤマトがワープアウト後、波動砲発射体制から、吸い寄せられる姿を確認したから?
仮にそうだとして、自艦が窮地で尚且つ、アポロノームに助けられた命。
無駄に成りかねないよね。

作戦を統括、指揮する者なら尚更ではと思う。

言葉が汚いかも知れませんが、ヤマトが万が一に沈んでも、優先するは、地球の存続です。
山南の甘さが浮き彫りですね。




友軍であるアンタレスに結果的任せるなら、最後まで見届ける必要はなく、『後ろ髪引かれる』思いで、立ち去る方が格好良かったかなと。

・アンタレスをよく観ると、D級が両舷側に合体していますが、どのように合体したのか?
また、合体出来る仕様だったのか?
全く第五章まで、説明がありません。
説明不足は今更とも思いますが、割愛し過ぎです。
これは2202劇場版が上映された当初から、思っていました。
羽原氏、監督に向いて無いんじゃない!?
よく、Ok出したなと。

・武装はダミーなのに銀河で敵陣の懐に飛び込むって?
どんだけアホなの?と。
それを承認した司令部も。




設定がと云うより、40前なら、それなりに許せた設定だと思いますが、まぁ、10分程度しか観ていませんので、今はこれ以上は、控えます。

冒頭11分の評価
★★☆☆☆星、二つです。