鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

ヤマトクルー:オフィシャルグッズ

2019-05-16 06:32:09 | 宇宙戦艦ヤマト2202



『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』オフィシャルグッズ販売開始のお知らせ!!

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 ・テレサ&ヤマト/画:梅野隆児
 ・大いなる愛/画:梅野隆児
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space.battleship.yamatoー新たなる戦士たちー第四話

2019-05-15 21:08:31 | space.battleship.yamato二次創作



space.battleship.yamato
ー新たなる戦士たちー

第四話


「……クルー全員が同じ幻影を観るなんて…。」と思う艦医:桜も、その一人である。
桜は初代ヤマト艦医:佐渡の営む医院で看護士として、働いていた。
美人な看護士として噂が立ち、鼻の下を伸ばす患者で、長蛇の列を産む。
医院がパンクする事を避ける為、佐渡が医師に成る事を進められた事もあり、看護士を辞め六年間、医大に通い医師と成る。
ヤマト艦内でも戦闘時以外は、ミニスカートにピンヒールのパンプスを愛用している。
26歳でヤマト艦内では、中佐相当の権限を持つ

各セクションから飛び込む報告の対応に追われる艦医:桜も何の対処法も持ち合わせていないが、自身も体感している事告げ、安定剤だと偽りビタミン剤を処方し、対処した。

だが、その安堵もつかの間、幻影の騒動から一分もしない内に、ヤマトの行く手を塞ぐように、ついさっき対戦した大型戦闘母艦=プレアデスとはまた、異なる宇宙船がワープアウトして来たのだ。



「一難去ってまた一難か!?」大地がボソッと呟くように口を開いた。

「未確認船より、何やら信号が発せられてるようです!」レーダーオペレーター相沢からの報告を聞いたエリカは信号の解析を行った。

「少し様子を見る。」
「メインモニタに拡大投影せよ。」
静かだが貫禄のある声で土方は告げながら、制帽を被り直した。

30秒ほどメインモニタを見つめていた時であった、メインレーダーオペレーターの相沢が、慌ただしく告げて来る。

「亜空間から雷跡2(ふた)急接近!」

「何ッ!」
「航海長!緊急回避!」
「戦術長!対潜戦闘!」矢継ぎ早に土方の命令が飛ぶ中、相沢が被せて来る。

「亜空間魚雷、未確認船に直撃!」

「波動爆雷投射準備完了!」

「第三艦橋、全天球レーダー室!次元レーダーのデータを戦術長席へ回せ!」
「戦術長!次元レーダーとリンクして、敵を割り出せ!」
「航海長!第二波亜空間魚雷を回避しつつ、あの宇宙船に近づけるか?」

「はい。やりまます!」

「航空隊:山本!数名を連れ、宇宙船に潜入、生存者をヤマトへ!」
「メンバー選出は任せる!」

「ラジャー!」

「ガンナー!戦術長の指示に従え!」

「了解!」

「戦術長よガンナーへ。」
「亜空間座標を送る。波動爆雷を投下せよ。」

「了解!」

土方以下、艦橋組の的確な指示と素早い行動により、連続攻撃される亜空間魚雷を回避しつつ、波動爆雷による反撃で、未確認の宇宙船への被害拡大を防ぐ事に成功するヤマト。
そのヤマトは未確認の宇宙船にロケットアンカーを撃ち込み固定した。
救助隊を派遣しつつ、亜空間に潜む敵を炙り出す攻撃を仕掛ける。
波動爆雷攻撃に探りを入れているのか、亜空間魚雷による攻撃が止んだ。

「相沢!山本に連絡を取れ!」

この攻撃が止んだのは、一次的な事ではあるが、最良のチャンスと睨んだ土方は、一気に救助を済ませる為、両舷側に設置された第三格納庫に待機させた汎用輸送機:コスモシーガルを二機、発艦させた。
内、一機には対潜武装を喚装させ、護衛に専念させた。
更に土方は、ポイントを拡散させ、波動爆雷を投射させた。
これは、爆雷による陽動撹乱が目的である。

「相沢!山本との連絡は取れんのか?」
土方が口を開いた時だった、亜空間魚雷によって被弾した未確認の宇宙船とヤマトを繋ぐ、ロケットアンカーが勢い良く、手繰られてゆく。
未確認の宇宙船がヤマトとの距離を開けてゆく、それも急加速して。
「ピン!」と張られたロケットアンカーの鎖。
その鎖を断ち切るように亜空間魚雷一基が襲い掛かる。
漆黒の宇宙に響く爆発音、衝撃による大きな揺れ、そしてヤマトを包み込む幻影。



「私はサーダ。」
「私の住む地球を救えるのは、あなた方だけ。」
「私はサーダ。200年未来の地球人。」

幻影がそう告げ終わると同時に、救助隊を乗せたまま、未確認の宇宙船は消えた。

「……消えた………。」目を丸くした相沢が言った。

「全天球レーダー室!消えた宇宙船の航跡は辿れるか?」目を丸くした相沢とは対照的に、目を細めた土方は驚きを隠すように問い合わせた。

「はい。ワープした形跡が反応値に現れています!」

「……ワープした!?」

「はい。ワープです!」

「……その航跡データを航海長席へ回せ!」

「了解。」

「航海長。データをたどり、ワープせよ!」
「消えた宇宙船を追う!」


◆◆◆◆


同じ頃、木星宙域ガニメデ周辺では先頃、完成した防衛拠点戦略戦闘指揮艦アンドロメダを旗艦とする最新鋭ドレット・ノート級:戦闘艦20隻、波動エンジン搭載改良型駆逐艦50隻、及び戦闘衛星28基、コントロール艦1隻、計100(隻)による総合火力演習を兼ねて、観艦式が行われていた。







「マーカス提督。」
「まもなく、新連邦大統領閣下の挨拶が衛星中継されます。」

「うむ。」
「艦長。全艦艇に通達。」
「メインモニタを地球との衛星中継に切り替え、大統領閣下の挨拶に備えさせよ。」

「ハッ。」

微速から第三戦速に全艦艇が速度を上げ、一糸乱れぬ隊列を組みトロヤ小惑星群演習宙域へ進行した。




第五話
つづく。


この物語は、もし私がspace.battleship.yamato(実写版)の続編を作るとしたら的に、二次創作したspace.battleship.yamatoの物語です。
私的設定が混ざっています。

使用している画像はイメージです。
また一部、過去に集めた拾い画を使用しています。

space.battleship.yamatoー新たなる戦士たちー第三話

2019-05-12 15:26:30 | space.battleship.yamato二次創作



space.battleship.yamato
ー新たなる戦士たちー

第三話


轟音を響かせて、撃ち放たれたショックカノンは、それぞれの主砲身から一発づつ発射されるが、数百メートル辺りで捻れ螺旋を描きながら一つに纏まり、一発の光弾(エネルギー弾)と成る。
三発分が一発の光弾である。
初弾として放たれたショックカノンは計五発の光弾と成る。
五発の直撃を喰らわせるが、母艦だけの事はある。
たった五発では、かすり傷程度の損傷しか与えなかった。

「ショックカノン!初弾、全弾命中!」
「損害は軽微!」戦闘データを即時、解析するオペレーターのエリカ・グレイスリーが告げた。
エリカ・グレイスリーはカナダ系日本人。
初代ヤマトは当時、"遊星爆弾"で壊滅したロシア、中国に代わって極東管区を任された日本で立案、計画、建造された事もあり、クルーは日本人だったけど、この二代目のヤマトは地球の復興と防衛軍の再建計画こそ日本だが、ヤマトはその防衛軍再建計画の中の一つで、地球にはヤマトに代わるフラッグシップ(旗艦)アンドロメダが存在する。



このアンドロメダは当時の北米管区カナダが立案、計画、建造した。
そして、宇宙での長期に渡る訓練にあてがわれたのが、先に再建された宇宙戦艦ヤマトである。
エリカは配属先と成るアンドロメダを蹴って、ヤマト配属を希望した経歴の持ち主。

蒼い瞳で髪は黒のセミロング。
少佐に成り立ての21歳。
戦術長の大郷 司(まもる)少佐と同期。

エリカ少佐の報告を聞きながら大郷戦術長は、自席のキーボードを叩きはじめた。

「データ入力完了。」

「艦長。大型戦闘母艦の装甲材は不明ですが、ショックカノン五発では2パーセントのダメージしか与えません。」
「ここはウィークポイントと思われる、あの艦載機発着口に撃ち込み内部爆発させるのが、最も効果的かと。」

「主砲全門一斉射撃の弾幕でカモフラージュ、亜空間魚雷による開口部への攻撃を具申します。」

冷静さを欠かない態度を常に見せ、静かな口調で、右手人差し指と中指二本で縁なし眼鏡の位置を直しながら、具申した。

「うむ。」
「よかろう。次の作戦まで戦術長に戦闘指揮を任せる。」

「了解。」
「これより、自分は戦闘指揮所へ上がります。」
戦闘指揮所。
広さとしては四畳半ほどのこじんまりとした一室で、前面と側面に大型モニタが有り、室内のやや後方中央に艦長席並みの席が一つある。
第一艦橋の上に設置されている。
その後ろは基幹エレベーターが有り、その上が艦長室である。
戦闘指揮席と第一艦橋戦術長はリンクされる。
戦術長が戦闘指揮所に上がると同時にマルチ自立型ロボット:アナライザーがバックアップに戦術長席に着く。
戦闘時は第三艦橋=全天球レーダー室とリンクされる。

「主砲。全門開け!」
「艦首、亜空間魚雷発射管全門装填!」
「アナライザー。航空隊と連携を取る。山本機と回線繋げ。」

「リョウカイシマシタ。」

「カタカタ」とコンソールを叩く音と大郷の指示する声だけが聴こえる室内。
大地はトリガーを握り、戦闘指揮所からの指示を待つ。
緊張でトリガーを握る手が汗ばむのか、僅かにトリガーが動いてしまう。

「ガンナー。0.2度右に修正せよ。」
「指示あるまで動かすな。」

大郷から直接、インカムを通し、告げられた。
不馴れな大地は「たった0.2じゃねぇか。」と心の中で呟くが、右に0.2度修正した。

「主砲及び艦首亜空間魚雷、全門装填完了!」

「主砲、速射0.3秒間隔。」
「砲塔旋回左25度、仰角18度。」
「一番から順に撃ち方はじめ!」

「続いて艦首亜空間全門、射角を2度間隔で扇状に発射せよ!」

矢継ぎ早に飛ぶ大郷の指示を大地は、神経を集中させ、実行した。
主砲で弾幕を張り、陽動撹乱という大胆な戦術、陽動撹乱に気を取られた大型戦闘母艦=暗黒星団帝国:重戦艦プレアデスは、漆黒の宇宙(うみ)に轟沈した。
帰る場所を失ったエネルギーも弾薬も底を着いた暗黒星団帝国:量産型局地戦闘機十数機は、山本 飛鳥中尉率いるヤマト第一航空隊によって撃墜された。

と、その時であった。
一筋の後光がヤマトを貫く。
時間にして十数秒間、時が止まった感覚にクルー全員が体感、幻のようなものを観せられていた。

超巨大な水柱によって、地球が、地球の全土が水没するという内容のものだった・・・


◆◆◆◆


【地球防衛軍日本艦:第二代宇宙戦艦ヤマト】イメージ

地球防衛軍日本艦:宇宙戦艦ヤマト

全長:534.02m →650.00m

全高 :154.33m

全幅:93.62m

巡航速度:光速の99%まで可能(ワープ時は超光速航行)

兵装

艦首200cm口径波動砲×1門

主砲:46cm口径三連装陽電子衝撃砲波塔×8基(艦首側3基艦尾側2基 艦底部第三艦橋前2基 後部1基 計24門※波動カートリッジ式ショックカノン)

副砲:15.5cm口径三連装陽電子衝撃砲塔×4基(艦橋両舷側に1基づつ 第三艦橋前、後部に1基づつ計12門)

魚雷発射管×12門(艦首および艦尾両舷)

亜空間魚雷発射管×16門(両舷側面)

八連装ミサイル発射塔×1基(煙突部)

ミサイル発射管×8門(艦底)

爆雷投射機(マスト付け根)

12.7cm口径四連装高角速射砲塔×8基

8.8cm口径三連装高角速射砲塔×4基

12.7cm口径連装高角速射砲塔×8基

7.5cm口径連装高角速射光線砲塔×10基

7.5cm口径三連装速射機関砲塔×4基

司令塔近接防御火器×2基

艦載機
艦載艇
艦載車両

零式52型(改)空間艦上戦闘攻撃機コスモ・ゼロワン×1機(山本 飛鳥専用機)

99式空間艦上攻撃機 コスモタイガーII×48機(+予備機4機 計52機)

空間汎用輸送機SC97 コスモシーガル×2機

100式空間偵察機×2機

キ8型試作宙艇×1機

90式内火艇×2隻

作業用装載艇×6隻

特2式多目的換装車×6両

特殊装備:亜空間ソナー


◆◆◆◆


【地球防衛軍北米艦アンドロメダ級一番艦:戦略防衛拠点戦闘指揮艦アンドロメダ】

全長:750.00m

全幅:156.00m

主機:波動エンジン×2基
補機:補助エンジン×4基

武装

艦首320cm口径拡散波動砲×3門

主砲:51cm四連装陽電子衝撃砲×5基

副砲:31cm四連装陽電子衝撃波砲塔×4基

重力子スプレッド発射機×4基(波動砲上下)

四連装対艦グレネード投射機×2基
(前甲板両舷)

短亜空間魚雷発射管×16門(両舷)

多連装ミサイル発射機×16基(両舷)

ミサイル発射管×10門(艦底)

司令塔防護ショックフィールド砲×3基(司令塔前部および基部)

近接戦闘用六連装側投射砲×2基
(司令塔基部)

対空パルスレーザー砲塔×4基(司令塔および基部)

拡散型対空パルスレーザー砲塔×1基(司令塔基部後方)

搭載機
搭載艇

100式空間偵察機×2機

空間汎用輸送機SC97コスモシーガル×2機

内火艇×2隻


◆◆◆◆


第四話
つづく。


この物語は、もし私がspace.battleship.yamato(実写版)の続編を作るとしたら的に、二次創作したspace.battleship.yamatoの物語です。
私的設定が混ざっています。

使用している画像はイメージです。
また一部、過去に集めた拾い画を使用しています。

space.battleship.yamatoー新たなる戦士たちー第二話

2019-05-10 20:23:01 | space.battleship.yamato二次創作


space.battleship.yamato
ー新たなる戦士たちー

第二話


階段を掛け降りた大地。
その大地と入れ替わるように、大地が目指したコスモ零が、甲高いエンジン音、熱風が作り出す陽炎と白い湯けむりをなびかせ発進した。

「チッ。先客かよ!」大地は見上なら拳を突き上げた。
「ん!?先客?」と思いながら振り返り、黒鉄に聳(そび)える物体を見上げた。

「……これは…これはヤマト!」

「宇宙戦艦ヤマトだ!!」



大地の心に安堵が沸いた。
もしかしたら土方司令も生きているかも知れないと。
既に補助エンジンには火が入っているようだった。
第三艦橋から長く伸びるタラップが格納されはじめた。
その様子を見た大地は再び走り出した。
大地は格納されはじめたタラップに飛び付くように乗り込んだ。
エアロック室を抜けると、もう一枚扉が存在した。
暗証番号式のロックパネルが大地の目に飛び込む。

がしかし、大地は予想もしない行動に出たのだ。
扉を叩きはじめたのだ。
監視カメラも、この大地の行動をバッチリと捕らえいた。
そう。大地は暗証番号で手こずるくらいなら、暴れる訳ではないが、扉をやたらと叩き、監視カメラに映れば向こうから開けてくれると。

大地が思った通り、扉は開いた。
しかし大地を待っていたものは、保安隊のクルー二人であった。

「貴様!何処から侵入した?」
「所属は?」矢継ぎ早に質問が飛んだ。

「俺……いや自分は士官学校卒業見込候補生。森 大地。」
「焼け野はらを逃げて来たら、ここにたどり着いた。」

「士官候補生だと!?」
「とにかく、艦長の指示があるまで貴様を拘束する。」
手錠を取り出す保クルー。

「なんで 逮捕ッ!?」と暴れ出す大地。

「何をやっとるかぁー!!」といきなりスピーカーから怒鳴り声。
「ビクッ」と大地も保安隊のクルー二人も、動きを止めた。
艦長を兼任する土方司令の声だった。
監視カメラから送られた映像を艦長席に映し出されたモニタで、土方は見ていたのだ。

「大地!その保安クルーといっしょに第一艦橋だけでまで上がって来い!」

言われた通りに第一艦橋へ上がった大地。

「無事だったな。大地。」先ほどとはトーンを押さえた声で土方は口を開いた。

「ヤマトは出撃準備に入った。」
「お前には、戦術長のサポートをやって貰う。」
「戦術長の左の席へゆけ。」

大地は言われた通りに席着く。
あれこれと指示が飛び交う中、大地はさっき発艦した零について、土方に尋ねた。

「司令。さっきの零は?」

「さっきの零?」
「ああ。改良型の零だ。コスモ01(ゼロワン)だ。敵の動きを偵察させている。」

大地はランランと目を輝かせ「ポカン」としてしていた。
そんな大地を他所に、機関長、航海長の声が飛び交う。

「波動エンジン内、圧力上昇。」
「補助エンジン回転数、安定に入りました。」
「波動エンジン点火30秒前!」

「波動エンジン点火30秒前!ヨーソロ!」

「波動エンジン点火10秒前!」
「・・・7・6・5・4・3・2・1・波動エンジン接続点火!」

「ガントリーロック、オープン!」

「ヤマト。出撃!!」

「氷塊爆発!」厚さ10キロ長さが.1000メートルを超える氷塊が粉々に砕け、ヤマトに降り注ぐ。
雹(ひょう)混じりの吹雪と表現が相応しいかも知れない。
緻密な計算で爆薬が仕掛けられた事によって、大きくても子供の握った拳ほどの欠片しかない。



氷山に囲まれ飛翔するヤマトをカモフラージュするには、最適な人工的吹雪である。

「ヤマト、上昇角40度!」
「主砲、ショックカノン初弾装填!」

「ヤマト上昇角40度!ヨーソロ!」
「ショックカノン初弾装填よし! 」
「ガンナーへ渡します!」

「し~ん」と静けさが漂う第一艦橋内。

だが、それはすぐに打ち消された。

「ガンナー!何をポカンとしとるかぁーッ!」大地に向け激を飛ばす土方。

「…ハッ。ハイ!」
「ガンナー頂きました!」

新造された宇宙戦艦ヤマトには、口径46cm三連装陽電子衝撃波砲塔が8基と、初代ヤマトの倍以上、装備されている。
メインレーダーが捉えた全標的と、各ミサイル、射撃レーダーとリンクされ、最適化され艦長席と戦術長席に送られる。
艦長からの指示がなければ、戦術長に一任されている為、戦術長が指示をガンナーに出す。

カートリッジ式のショックカノン。
真空から無限に産み出す波動エネルギーだが、8基の主砲だけでも初代ヤマトより倍以上のエネルギーの消耗は作戦行動に差し支える事に考慮して、新造に合わせ開発された波動エネルギーを充填したカートリッジ方式に変更されたのだ。

「艦長!山本機より入電!」
「スピーカーに繋ぎます!」

「敵の母艦と思われる大型艦を一隻を確認!」
「強襲を仕掛けて来た敵機は順次、補給に帰還中!」

「うむ。」
「山本。貴官はその場に待機。」
「第一航空隊を合流させる。大型母艦はヤマトで叩く。」

「ラジャー!」

「大地。主砲を何時でも撃てるよう整えておけ。」

「了解。」

「第一航空隊は発艦準備!」

「メインレーダーに大型母艦捕捉!」土方の指示と入れ替わるように、レーダーオペレーター相沢が告げて来る。
同時にメインモニタに映し出される大型空母(母艦)。
漆黒の宇宙に溶け込むかのように黒々とした母艦が映し出された。
大地が司令部に来る途中で見かけた機体を、そのまま大型空母にした感じである。
前部に発着口と思える開口部が見える。
その後ろに大型艦に相応しい三連装の大型砲塔が、二基確認出来る。
そして三連装砲塔の後ろにはブリッジが聳(そび)え立つ。
円盤型の大型戦闘母艦と言う言葉がピッタリだろう。
全長:650メートル級の二代目ヤマトの倍以上の大型艦は、現在データ不足の為、便宜上"大型戦闘母艦"と艦影、識別ネーム及びコードがインプットされた。

「敵、大型戦闘母艦との距離40.000!」

「主砲!初弾撃ち方よーい!」
「第一航空隊は初弾撃ち方と同時に発艦せよ!」

「主砲、てぃーーーッ!!」
土方の号令と同時に大地はトリガーを引いた。





第一、第二、第三、第六、第七の順番で主砲初弾が斉射された。
※第一から第三主砲塔は前部
第六から第七主砲塔は艦底部第三艦橋前

小刻みにヤマトが上下に揺れた。
それが合図となり、ヤマト第一航空隊が発艦してゆく。




第三話
つづく。


この物語は、もし私がspace.battleship.yamato(実写版)の続編を作るとしたら的に、二次創作したspace.battleship.yamatoの物語です。
私的設定が混ざっています。

使用している画像はイメージです。
また一部、過去に集めた拾い画を使用しています。