アメージング アマデウス

天才少年ウルフィは成長するにつれ、加速度的に能力を開発させて行きました。死後もなお驚異の進化は続いています。

風に立つライオンは猫のように温和しかった

2017-03-08 07:41:55 | 映画
 風に立つライオンとタイトルした日本映画を観た。
 どうやら、実在の人物をさだまさしが脚色して映画化されたらしい。
 まず感心したのは、よくもまあこれだけ大根を風に曝せた物だと驚いた。次
々と悲話と美談を並べ立てた物と呆れた。
 こんな脚本は、ちょっとした天才がシナリオ自動作成ソフトを作り、古今東
西の名画のデータを打ち込めば、誰にでもこの程度の脚本書けると思われま
す。
 大体この映画、監督なんていりませんよね、腕の良い助監督が四五人いれば
十分です。
 実話とフィクションの境界も定かでは有りません。
 主人公が荒野に向かって、度々、「ガンバレーッ!」と叫んでいます。他人
にでは無く自分に言っていると言うが、登場人物の殆どが「ガンバレーッ!」
と叫びますが、明らかに他人を励ましての叫びです。
 それから、冒頭とラストのシーンは余計です。散々ラストと思われるシーン
を重ねていました。
 その冒頭とラストで、主人公が救い医者に育てた、アフリカ系黒人がトウモ
ロコシの種を握り、荒廃した東北の大地で「頑張れ」と呟きます。
 こんな取って付けたようなシーン、懸命に生きる東北の被災者達に失礼でし
ょう!
 わたしは涙し、嘆いています。ああ! ここまで日本映画は廃れてしまった
のか。
 過ぎ去った日々はもう戻る事はないのでしょうか?

    2017年3月8日   Gorou