ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
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The Invasion

2007-10-24 | 映画
「キングダム・見えざる敵」「グッド・シェパード」「ヘアスプレー」そしてこの「インベージョン」。
レディースデイの今日何を見ようか迷った末、「インベージョン」にしてしまった。
4本の中では一番見なくてもいい映画だったかも。
そんな選択をしてしまうのもまた人間というもの。とほほ。

決め手は、上映時間が短いこととダニエル・クレイグ。
チラシの、
「眠ってしまうとあなたじゃなくなる。
 感情を見せるとあなたじゃなくなる。
 誰かを信じるとあなたじゃなくなる。」
にも興味を惹かれた。

苦手のSFなのにね。
宇宙からの知的生命体が身体に入り込んで、
眠ってしまうと別の人格になっているというなんとも奇妙なはなし。
別の人格というか宇宙人に乗っ取られるってことでしょ?
記憶は残っていて人間関係などは認識できるが、
感情だけが喪失してしまう。
感情がなくなれば自分ではなくなる。
愛や憎しみという感情があるから世界から争いがなくならないのだと、
もっともらしく語るインベーダーが怖い。
けど、その思考はあまりに短絡的で陳腐。

感染されながらも息子を守るため決して眠るまい!と
奮闘するニコール・キッドマンが見物なはずなのに、
たった2日か3日の不眠にも絶えられないってどうよ?(笑)
それと、母子を助けるために救出に来るはずだった、
友人=恋人未満のダニエル・クレイグがあっけなく
別人になってるってどうなんですか?(笑)
結局、助けてくれたのは(バスキアの)ジェフリー・ライトだった。
ダニエル(慣れ慣れしすぎ)は、
もともと無表情(クールともいう)が売りの役者だから、
別人格キャラも見せてくれてありがとう。
もう、云ってることめちゃくちゃです。
私のブログを読んでくれているはずの娘姉妹は
決してこの映画見ないでしょうから、ネタバレも許してね。

笑っちゃったのは、
ニコールの元夫ジェレミー・ノーザム。
早々に感染&別人格になって、
元妻と息子を執拗に追いつめる過程で、
「お前にとって常に一番大事なのは息子で、
次は仕事で、俺はいつも3番目だった」と吐露する。
これが感情を喪失した生物の云うことかね?