2019年5月20日公開(2019年5月20日更新)
広瀬 隆雄
広瀬 隆雄
先週5月15日、米国商務省は中国のファーウェイ・テクノロジーズ(Huawei Technologies:華為技術)に対する輸出規制を発表しました。これは、アメリカが中国のハイテク企業に対し「鉄のカーテン」を下ろそうとするような行為です。
ファーウェイは、1987年に中国の深センに設立されたネットワーク機器メーカーで、スマホ、PC、タブレット、スイッチ、ルーター、ストレージなどを作っています。世界170か国で事業展開しており、米国のシスコ・システムズや韓国のサムスンなどのライバルです。
2018年12月1日、ファーウェイの孟晩舟財務部長が、アメリカの要請によりカナダのバンクーバーで当局に拘束されました。彼女の身柄はアメリカに引き渡され、そこで裁判にかけられることになると思います。身柄拘束の理由は、ファーウェイがイランへの経済制裁に協力せず、虚偽の申告をして取引を行ったことです。
孟晩舟財務部長はファーウェイ・テクノロジーズの副会長であり、ファーウェイの創業者、任正非の娘でもあります。
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