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Bryce Hoffman Contributor
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I am a bestselling author, speaker and president of Red Team Thinking LLC.
In 2015, I became the first civilian to graduate from the U.S. Army’s red team leaders training program.
Since then, I have been sharing what I learned with companies all around the world.
My new book, Red Teaming: How Your Business Can Conquer the Competition by Challenging Everything, goes on sale May 16, 2017.
I am also the author of the Wall Street Journal bestseller, American Icon: Alan Mulally and the Fight to Save Ford Motor Company.
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シリアでバッシャール・アサド大統領の独裁政権があっけなく崩壊した事態は、増加の一途をたどる世界の紛争が相互に絡み合っている事実を浮き彫りにし、私たちの多くが深く考えないようにしてきた認めたくない真相を白日の下にさらけ出した。
それは、第三次世界大戦はすでに始まっているということだ。
ビジネスリーダーは、この事実を認識し、それに応じた計画を立てる必要がある。
シリアでロシアに支援されていた政権が敗北を喫したことは、ダイモンの主張を裏づけている。
2015年にロシア軍がシリア内戦に直接介入しなかったならば、アサドは2011年に始まった民衆蜂起によってとっくに追放されていただろう。
介入以来、ロシアはイランとその代理勢力であるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとともに、支援がなければ維持不可能な独裁政権をなんとか支え続け、その過程で何千人もの民間人を殺害し、数百万人の避難民を生み出してきた。
しかし、それももはや継続できなくなった。
しかし、それももはや継続できなくなった。
ウクライナでの戦争はロシアの国力を消耗させ、アサド政権の防衛を担い続ける力を削いだ。
これは、第二次世界大戦中に旧ソ連が防衛に成功したスターリングラード攻防戦がドイツ軍の戦力を疲弊させて、
1943年の北アフリカ戦線における敗北の一因となったのとまさに同じである。
一方のイランは、イスラエルによる直接攻撃とヒズボラへの攻撃を受け、シリアでの戦いに踏みとどまることが難しくなった。
私たちが目の当たりにしつつあるのは、ロシアとウクライナの戦争や、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスとの戦いといった、一見無関係な紛争が相互に関連しているという1945年以来見られなかった事態だ。
この傾向は今後も続き、拡大し、より多くの国や地域を巻き込んでいく可能性が高い。
今起きている一連の紛争は、一見するとそれぞれ別個の紛争に見えるかもしれないが、単一の包括的な世界規模の紛争の構成要素と認めるべき性質をいくつか共有している。
具体的には、大国が直接または代理勢力を通じて関与していること、
政治的・経済的・イデオロギー的な目的が複雑に絡み合っていること、
1つの紛争が他の紛争に芋づる式に影響を及ぼし、
不安定化の連鎖を引き起こしていることなどである。
こうした相互に関連した危機は、第一次・第二次世界大戦の初期とよく似ており、
こうした相互に関連した危機は、第一次・第二次世界大戦の初期とよく似ており、
局地的な紛争と世界規模の紛争の境界を侵食して、
支配と生存をかけたより広範な闘争へと国家や同盟国を引きずり込んでいく。これこそ、個々の戦い以上に世界大戦を定義づけるものだ。
■この事態はビジネスの世界にとって何を意味するか
ビジネスリーダーがこの事態を気に掛ける必要があるのはなぜかといえば、世界的な紛争が拡大すれば、経営する事業にますます大きな影響が及ぶからだ。それは世界経済に影響を与え、サプライチェーンに影響を与え、
顧客にも影響を与える。
すでに直接的・間接的な影響が出ているが、
戦闘が拡大するにつれて、さらに波紋は大きくなるだろう。
JPモルガンのダイモンCEOが警告したように、
「(われわれは)この問題が自然に解決するのを待つわけにはいかない」。
私たちは準備をしなければならない。
明日ではなく、今日すぐにだ。
第三次世界大戦に備えるということは、
世界的な紛争が会社にどのようなリスクをもたらすかを認識することである。リスクを知れば、
そのリスクを最小限に抑えられるよう戦略を変更したり、
リスクを軽減するための危機管理計画を策定したりできる。
また、
世界的な紛争が自社にもたらす機会を認識することも、
第三次世界大戦への備えとなる。
この文脈における「機会の認識」とは、必ずしも紛争を利用して利益を得ることではない。
むしろ、突きつけられる課題を切り抜けながら自社の事業を通じて積極的に貢献できる方法を特定することだ。
倫理的な機会としては、
人道支援活動への援助、
サプライチェーンの回復力を高める技術への投資、
被害を受けた地域の復興やインフラ開発へのリソース提供などが考えられる。これらの行動は、企業の社会的責任に合致するだけでなく、地域社会の復興と回復力強化における信頼できるパートナーとしての地位を築くことにもつながる。
ビジネスリーダーは、
危機には常に「機会」が潜んでいることを認識しなければならない。
機会を見極めて活かせないのは、
リスクを見極めて軽減できないのと同じくらい危険なことだ。
■戦争と戦雲
紛争の性質と規模がますますグローバル化しているとはいえ、
この第三次世界大戦は、前世紀の2つの世界大戦とは大きく異なるものになるだろう。
かつてカール・フォン・クラウゼヴィッツが『戦争論』に記したように「どの時代にも、その時代特有の戦争、特有の制約条件、特有の奇妙な先入観がある」のである。
この戦争は、少なくとも当面は、断続的に進行する可能性が高い。
トランプ次期米大統領はウクライナでの戦争を終わらせるかもしれないが、
ロシアは和平を利用して国の立て直しと再軍備を行い、欧州の地図を塗り替える努力を再開すると筆者は予想している。
やがて、ウクライナか北大西洋条約機構(NATO)の東部境界線沿いのどこかで、戦闘が再開されるだろう。
そうなれば事態はさらに悪化し、その影響はより甚大で広範囲に及ぶことになる。
だからこそ、フランスのエマニュエル・マクロン大統領や英陸軍参謀総長のロリー・ウォーカー大将ら欧州の指導者の間で、今後数年のうちにロシアとの全面戦争が起こる可能性が高いと警告する声が高まっているのだ。
そうなれば事態はさらに悪化し、その影響はより甚大で広範囲に及ぶことになる。
だからこそ、フランスのエマニュエル・マクロン大統領や英陸軍参謀総長のロリー・ウォーカー大将ら欧州の指導者の間で、今後数年のうちにロシアとの全面戦争が起こる可能性が高いと警告する声が高まっているのだ。
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米国が日本にミサイルを配備すれば対応する=ロシア外務省#2024年11月28日#ロイター編集
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/9f4aaca16a66194348da99849dd84c0c
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/9f4aaca16a66194348da99849dd84c0c
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ビジネスリーダーは、一時的な休戦に惑わされて、
危機が去ったと信じてはならない。
むしろ、私たちは皆、新たな世界規模の紛争の時代に備えなければならない。
(forbes.com 原文)
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