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ただ、消極的な支持層は、何があっても揺るがない「岩盤」支持層とは違って、うつろいやすい。ちょっとした拍子で風向きが変われば、一気に不支持へと豹変(ひょうへん)する。そうなったときに何が岸田内閣の支えになるのか。
先のベテラン議員は「政界では、敵が少ないということは、味方も少ないということだ」とも語る。「丁寧で謙虚な政治」を掲げる〝令和の真空総理〟にとって、低い不支持率という強みは実は弱点でもある。
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★弧状列島岸田政権(注ア)は夏の参院議員選勝利まで「聞く力優先=優柔不断・紆余曲折・朝令暮改実行」、「西大陸、半島方向や行かざる東大陸米国方向の西東わき見」、「北大陸・南大陸向き」の加速減速蛇行・自在航行}が続くか>
(注ア)第二次岸田内閣「甘利後継茂木・前輪駆動運転ー成長・経済安全保障ー及び岸田後部着席・指示ー税収増志向・成長忘却官僚主導の分配・社会保障=保健・医療・介護・福祉」議員内閣は公明連立支援と国政選挙後の維新・国民からの協力必須の国会対応か」
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/fbf198b41bd9717ade1f8a6499de2499
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岸田文雄内閣が高い支持率を維持している。内閣支持率は新型コロナウイルスの感染者数と連動するとされ、感染者が増えるたび支持率は下落してきた。
菅義偉前内閣は感染拡大に苦しめられた。ところが、オミクロン株の猛威で感染者数が急増しているにもかかわらず、岸田内閣の支持率は急降下する気配がない。
産経新聞・FNN合同世論調査(1月22、23両日実施)で、
岸田内閣の支持率は66・9%にのぼった。感染拡大を受けて東京都など13都県に蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用された直後の調査だ。
コロナワクチンの3回目接種の遅れも指摘されている。それでも、半数以上が政府のコロナ対策を「評価する」(54・2%)としていた。
また、岸田内閣を支持する理由を聞くと「他によい人がいないから」(34・1%)が最も多く、
「政策がよいから」という意見はわずか6・3%だった。
しかも、コロナ対策で岸田首相がリーダーシップを発揮しているとは思わない人(47・7%)が目立った。
まったく不思議な高支持率なのだが、自民党のベテラン議員は指摘する。
「岸田内閣は支持率の高さよりも、不支持率の低さが強みだ」
確かに、岸田内閣が発足して4カ月あまりが過ぎても閣僚のスキャンダルはない。失言もゼロだ。野党など批判勢力に攻撃材料を与えず、厳しく追及される場面はほとんどない。不支持率は26・8%。この4カ月は横ばいで推移している。
何より、岸田首相は打ち出した政策の撤回や軌道修正をいとわない。
これまで、オミクロン株の感染拡大を受け、国土交通省が打ち出した全国際線の新規予約停止をすぐに撤回したほか、大学受験では濃厚接触者の別室受験を認めないとする文部科学省の指針を転換した。
コロナ対策だけでなく、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録をめぐっても、当初の推薦見送り方針をあっさりと転換し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦している。
本来なら「変節だ」「ブレた」と反発を受けそうだが、大きな混乱もなく切り抜けた。永田町では珍しい「敵のいない政治家」と呼ばれる岸田首相ならではといえる。
「俺は〝真空総理〟だから、対立することがない。無、空ということだ」。金融機関の破綻が相次いだ平成10年の金融国会を野党案を丸のみすることで乗り切った小渕恵三元首相の言葉を思い出す。
岸田内閣もコロナ禍という国難にあって、マイナス評価につながる失点、対立はない。そこが「とりあえず支持する」という消極的支持につながっていることは間違いない。つまり、純粋に支持率が高いのではなく、不支持率が低いから支持率が高いのだ。
ただ、消極的な支持層は、何があっても揺るがない「岩盤」支持層とは違って、うつろいやすい。ちょっとした拍子で風向きが変われば、一気に不支持へと豹変(ひょうへん)する。そうなったときに何が岸田内閣の支えになるのか。
先のベテラン議員は「政界では、敵が少ないということは、味方も少ないということだ」とも語る。「丁寧で謙虚な政治」を掲げる〝令和の真空総理〟にとって、低い不支持率という強みは実は弱点でもある。(政治部長兼論説委員)
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