【シンガポール=飛田臨太郎】ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、訪問先のシンガポールで米国のオースティン国防長官と会談した。
ウクライナによる米国製兵器を使った―西北大陸・南下進出政策・汚職体質・脅威―ロシアロシア領内への攻撃を巡り議論したとみられる。
会談は1時間以上に及んだ。
バイデン米大統領は5月末、ウクライナが米国製兵器を使ってロシア領を攻撃するのを容認した。
ロシアとの対立が深刻になりかねないとして慎重だったが、ウクライナ東部ハリコフ州で同国の劣勢が鮮明となったためだ。
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一部の米メディアはバイデン氏がハリコフ州周辺に限って米国製兵器によるロシア領内への攻撃を許可したと報じている。
ゼレンスキー氏とオースティン氏は米国が認める攻撃の範囲などで意見をすりあわせたとみられる。
ウクライナが米国にロシア領への攻撃を容認するよう求めていた。
米国防総省は会談後に声明を発表し「オースティン氏は、ウクライナのニーズを満たすための米国の安全保障支援に関する最新情報を提供した」と記した。
ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)で会談を通じてウクライナが必要とする項目を議論したと明かした。
ロシア領内への米国製兵器の利用を認めたバイデン氏に謝意を示した。
米国防総省はウクライナの戦況を「今が試練の瞬間だ」(オースティン氏)として緊急で武器提供を進めている。4月にウクライナの追加支援に608億ドル(9.5兆円)を充てる法律が成立した。
4月にはウクライナに射程が300キロメートルに及ぶ長射程ミサイルを引き渡したと明らかにした。
ウクライナ軍の領土奪還を後押しするため、軍事支援のレベルを引き上げている。
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