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日蓮聖人の代表的著作である『立正安国論』は文応(ぶんおう)元年〈1260〉、鎌倉幕府に提出されました。
当時の日本は、正嘉(しょうか)元年〈1257〉の鎌倉大地震を皮切りに、天変地異、疫病の流行、飢饉などの災害に次々と見舞われていました。
そのような苦しい時代にあって、あるべき政策を提案した檄文(げきぶん)が、この『立正安国論』です。
全体の構成は一種の「ドラマ仕立て」になっており、旅人と宿屋の主人との対話を通して話が進みます。その問答は、宿に立ち寄った旅人が、近年の災害の惨状を嘆くところから始まります。
ー略ー
これに主人は賛同し、「そうしなければ、更に災難は続くことでしょう。なぜなら、仏教経典に予言されている様々な災難のうち、ほとんどは既に起きているものの、他国からの侵略〈他国侵逼難(たこくしんぴつなん)〉と国内紛争〈自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん)〉の二つだけは未だ起きていないからです。このままいけば、この二つもきっと起きてしまうでしょう」と警告します。
なお、この警告は後に文永十一年〈1274〉年に起きたモンゴル軍の襲来「元寇」
と、文永九年〈1272〉に起きた北条氏一門の内紛「二月騒動」によって的中することになります。
さて、「信仰の混乱が収まり社会秩序が回復したら、あらためて、社会の根幹とすべき仏教が何かを見極める」……ということですが、根幹とすべき仏教とは何になるのでしょう。
その答えを暗示させる台詞を、主人は口にしています。
ー略ー
日蓮聖人は本書を晩年まで増補改訂し続け〈その増補改訂版は「広本(こうほん)」と称されます〉、最期の門弟への講義でも取り上げるなど、生涯に渡って重んじました。
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