中国の電子商取引最大手アリババグループの共同創業者、馬雲(ジャック・マー)氏は、香港でテクノロジー・金融業界の幹部と相次ぎ会談している。
馬氏が香港で複数の金融業界幹部に会ったと、香港経済日報が匿名の関係者の話として報じた。事情に詳しい関係者が非公開の話し合いだとして匿名で語ったところでは、馬氏は数日前に香港に到着したが、何が協議されているかはなお不明だという。
2020年に中国当局を批判するスピーチを行い、その直後にアリババ傘下のフィンテック企業アント・グループの新規株式公開(IPO)が当局に止められて以来、馬氏は公の場からほとんど姿を消していた。
22年後半以降、世界各国で再び馬氏の姿が見られ始めている。
同氏は日本も訪れていた。東京や地方に一時滞在した後、タイに足を伸ばして、食べ歩きを楽しんだり、ムエタイの試合を観戦したりしたと報道された。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が昨年11月に伝えたところでは、それ以前に米国やイスラエルを訪問していたという。
ハイテク大手の影響力を抑制しようとする政府の動きが和らぐ中、馬氏は活動を再開している。
同氏は今月に入りアントの支配権を放棄し、多くのオブザーバーが当局による締め付けの終わりが近い兆しだと受け止めていた。
原題:Jack Ma Lands in Hong Kong on the Latest Stop of a Global Tour(抜粋)
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