一関工業高等専門学校
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一関工業高等専門学校(いちのせきこうぎょうこうとうせんもんがっこう、英称:National Institute of Technology, Ichinoseki College)は、岩手県一関市にある日本の国立高等専門学校である。1964年に設置された。略称は一関高専。
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「メンタリングの際、わざと困るような質問をした。
すると、次に会うときにこちらを唸らせるようなフィードバックが来るチームだった。
ビジネスモデルにどんどん技術がフィットしていき、最終的には素晴らしい作品になった。
私自身が明日から契約したいと思えるサービスだ」
メンターの岡田氏
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代表取締役CEO 兼 創業者
岡田 陽介
1988年生まれ。34歳。
愛知県名古屋市出身。
10歳からプログラミングをスタート。
高校でCGを専攻し、全国高等学校デザイン選手権大会で文部科学大臣賞を受賞。
大学在学中、CG関連の国際会議発表多数。
その後、ITベンチャー企業を経て、2012年9月、AIの社会実装を手掛ける株式会社ABEJAを起業。
2017年には、AI、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指し、他理事とともに設立した日本ディープラーニング協会理事を務める。
AI・データ契約ガイドライン検討会委員など経済産業省・総務省主導の政府有識者委員会にて委員を歴任。
2021年より、那須塩原市DXフェローに就任。
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は、このように太鼓判を押すTeam MJの作品のテーマは、認知症予防。
2025年には高齢者の5人に一人が認知症を罹患するといわれる現在、認知症はすでに社会問題になっている。
その中で、メンバーが着目したのが「MCI(軽度認知障害)」。
MCIは認知機能が低下した状態だが日常生活には支障がない状態のことで、放置すると認知症へと移行してしまうが、治療を行えば40%の確立で治療可能といわれている。
Team MJが提案するソリューション「D-Walk」は、腰に取り付けたスマホとインソールのセンサーにより歩くだけでMCIを検知。
さらに見守り機能を付加することで、離れた家族が親の健康を見守ることもできるサービスだ。
「D-Walk」は歩行時の加速度や角速度情報からMMSE(ミニメンタルステート検査。認知症が疑われる場合に行われる検査)スコアを予測。
高齢者に実際に歩いてもらってデータを得た結果、MCI判定の正解率は85.5%と、既に高い精度を示している。
従来のMCI判定には前述のMMSEと血液検査のセットで検査されるが、検査の手間や費用がかさむうえ、予防ができないという課題があった。
しかし、「D-Walk」の場合は日常生活の中で検知と予防を両立できるメリットがある。
今後はインソールによるすり歩行の検知を加え、さらなる精度向上を図るという。
「D-Walk」のビジネスモデルは、小売りではなく保険会社への販売を検討。
保険会社は顧客が認知症と診断された場合、一時金を支払う必要がある。
しかし、「D-Walk」の導入によりMCIの早期検知と治療効果により、認知症により一時金支払いを大幅に削減可能であることが見込まれるため、保険会社には利益増をもたらすメリットがあるためだ。
Team MJは保険会社の顧客で「D-Walk」を利用者一人あたりに月額500円の課金モデルを提案する。
また、保険会社とのコラボで継続利用者には月額の保険料から100円値引きするなど、継続利用のインセンティブも用意する。
利用者だけでなく提供する保険会社側にもメリットをもたらすプランだ。
「D-Walk」は3年間の実証期間を設けて精度向上に努めた後、2026年から販売開始。1年間で黒字転換を見込む。
DCON2022で1位の栄冠を手にしたのは、一関高専 Team MJで企業評価額 10億円、投資額 5億円と査定された。
起業評価額は2位、3位と同額であるが、投資額の面で他に大きく差をつけた。この講評も松本氏が行ったが、この結果は満場一致でのものだったようだ。
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